小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

8月11日

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魄哉「はい!では本日 夏の新入社員選別テスト!皆さんお手伝いよろしくお願いしますっ」きりっ

蒼月「徳川なんでそんな人足りてないの?」


魄哉「不正したらその場でアウトが基本ですので。」親指下向けっ

蒼月「袈裟でそのゼスチャー怖いよ
闇深いな 人間社会」うわあ。




粋「手伝いはいいけど 暑いしだりーなあ」

魄哉「あ、そこは大丈夫です
ちょっとお願いしまして試験会場には雪女さんや雪童子さん方に紛れ込んで貰ってます

シロ君だけだと分身でもして貰わないと無理ですからねえ 」

シロ「分身出来んし雪童子でも無いわ。」



蒼月「もはや冷房器具扱いなのは突っ込まないんだね」ああうん。


粋「えーと。つまり今回のテストも」チラ見


白「仕方無いから全面協力だ
俺ら徳川とズブズブだし。」

シロ「Σ意味も解らんのに大将がズブズブとか言うな!!」ひいいっ

粋「Σくおらカラス兄貴に変な事教えん

あれ?居ない!?」きょろ


家康「彬羽には第一のテスト担当お願いしてるよ」

粋「Σまさかの審査員!?」


蒼月「成る程 だから気温に気をつけてたんだ。」ふむ

魄哉「率先して審査員が倒れますからね」ふっ



粋「で、あいつが審査って?
耐久テストとか?」

家康「そんなのあいつがやっちゃうと人間木っ端微塵になるでしょ」



魄哉「第一の関門。 ひたすら難解かつ長い問題文の解読です。

問題自身はさほどですが、テスト問題がやたらとマニアックな長文だと思ってください」

シロ「Σ何の嫌がらせだ!!」


家康「ちなみにヒントも出してくれるけど いちいち長ったらしいから自力で解くのが一番楽ってトラップ有だよ」

魄哉「なお。この問題は多少間違ってても最後までちゃんと解けばオッケーです。」




粋・蒼月・シロ( Σテストなのに 知力≦精神力!!)

白「そんなの頭もつ奴いるのかな?」

家康「何人かはオーバーヒートするかもね。」うーん。


魄哉「救護班には千様が行ってますが
ま、未成年は居ませんので安心でしょう」

粋「あーうん。姉ちゃん 見た目だけなら癒しだから うん。」

シロ「未成年相手なら 害でしか無いただの変態だがな」きっばり。


魄哉「おや。挿音から伝書鳩が」

ばささっ

家康「お?第一試験無事終わった?」

魄哉「えーとですね

ありゃ誤算でした。 彬羽君に質問する根性ある人がほぼ居なかった為 結構スムーズに終わったそうです。」

粋「Σあ、確かに 慣れてねえと怖いわあいつ」

シロ「2メートル近い背丈で黒づくめで目付き最悪だからな。」うむ



魄哉「うーん。慣れとは恐ろしいですねえ
結局長い問題解くだけになってしまいましたか」

家康(見るからに怖いのが監視してる中で 問題解くってのもかなりの難関だけどね。)



白「速いな 第二は何だっけ?」


魄哉「机の上から一気に離れまして

度胸のテストです。」

蒼月「言ってておかしいと思わないの?」

魄哉「江戸城勤務は毎日が戦場ですから」きっぱり



シロ「して、具体的には?」





魄哉「見えない所から頭の上のリンゴ目掛けて飛んでくる矢をブレずに受け止められるかって試験です。」

シロ「Σ何の拷問だ!!」

魄哉「外国の童話にヒントを得ました。」

粋「Σあ、そいや石燕が居ない!!」はっ


白「そっか。次のは石燕が能力フルに使って 見えない距離からリンゴに弓撃ってくるんだっけ?」

魄哉「ですね。林檎は正直ですので当たった位置で 避けようとしたかどうかが解るって寸法です」


蒼月「射る方がミスしたらどうすんのそれ?」



魄哉「与一さんがミスするわけ無いじゃないですか。」真顔


蒼月「うわー 人情的に絶対ミスれない奴だ」うわあ。

家康「天然なのが恐ろしいよねえ」うんうん。



白「与一 じゃなくて石燕の方が
目玉カッサカサになりそうだな」ふむ。

粋「あー、目薬用意しといてやるか」




蒼月「で、まさか2つで終わりじゃないよね?

3つ目は?」


魄哉「あ。そうですね

白君スタンバイお願いします。」


白「ん?もう用意か
めんどいな」がさごそ



粋「Σえ。兄貴も審査員!?相手ヤバくね?」

白「お前もやるんだぞ。」

粋「Σえ。」



白「ほら、これかぶれ」お面渡しっ

粋「Σどう見ても人間ぽくない変装なんすけど!!」ひいいっ




魄哉「試験その3、怪奇現象への対応度と腕っぷしテストです
なんせ 江戸城大概お化け出ま

蒼月「せめて分けろよ」



魄哉「実戦とは混乱している物ですよ?」

蒼月「混乱しすぎだろ!これで残る奴いんのかよ!!」



家康「あ。シロ 2人と一緒に行ってねー
虚苦慮火は使うなって言ってるけど 炎天下であっついだろから温度下げよろしく」

シロ「おい。止めんで良いのか?」

家康「ん? いやその兄弟なんやかんやで一般人に危害加えな
シロ「お前の副官の話だ。」






魄哉「そうは言っても これくらい選別しないと人って堕落する生き物ですからねえ

ぶっちゃけ長年勤めてくれてる人って 半分くらいは人のふりした人外ですし
人間から募集するとなるとどうしても」うーん。


家康「お願いだから このままじゃ天海が夏休みとれないから 色々手間省かせてあげて。」

蒼月「あ、うん。

言い返したら俺が悪もんじゃんこれ」








間。






【救護班】



飛天「徳川って毎回こんなやってんの?」だらけっ


千様「今回みたいなお祭り騒ぎは珍しいけど 大概大騒ぎねー」だらーん。

小太郎「意外とケガ人出ないな アニマルセラピーに来たのに。」わおんっ

飛天「一応説明しとくけど、アニマルセラピー自体にはケガ治す効果は無いぞ」

小太郎「Σえ!」ぎゃいいんっ


千様「精神的に元気になればケガの治りも早くなるって言うからいいんじゃない?」

飛天「いや衛生的に 処置する所に犬ってのは」うーん。

小太郎「飛天もカラスだろ」

飛天「Σあ。」




千様「あら。ようやく誰か来 Σえ。」





彬羽「すまん。胃薬をくれ」ぜーぜー。


千様「Σ試験官てそんなプレッシャー!?」

彬羽「Σ当たり前だろ!他人の人生かかってんだぞ!!」



飛天「お前ほんっといらない所細かいよなー

あ。普通の水ないや 氷水でいい?」

彬羽「Σお前それで診療所勤務してんのか!
ここで胃に刺激与えてどうする!!」

飛天「あ。結構余裕あるな

よし。胃薬こっちのにしよ。」

彬羽「Σ!?」


千様「診察が斬新だわ 飛天先生」

飛天「力技じゃなく 相手に応じて聞き取り方も変えりゃ結構楽に診断できるもんなんだよ」



彬羽「この企画考えた奴にそれ聞かせてやれ」胃キリキリッ

小太郎「えーと。ほらほら アニマルセラピー」尻尾パタパタモフモフっ

彬羽(Σ湿気で毛が張り付くっ)キリキリッ






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