小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

11月29日

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蒼月「うわー もうすぐ12月かあ」日めくりめくりっ

家康「早いねえ つい最近スイカ割りしたと思ったのに「アンタのはトシだろ」



小太郎「こら! ストレス発散に家康虐めるな!」がうっ

家康「うう。小太郎は優しい」さめざめ。

蒼月「だって これからが冷えの本番じゃん
打たれ慣れてんだからこれくらい我慢しろよケチだなハゲ」けっ

家康「Σどんな理屈!?」


シロ「下手に相手をすると罵詈雑言が飛んで来るぞ」




白「年末か」寝癖っ

蒼月「あ。おはよう

既に芝居小屋の忙しさヤバそうだね」

白「3日くらい寝てたい」あくびっ

シロ「相当ハードなのだな。」うむ

白「かき入れ時だし

見習いでもあんなだし」指差しっ



粋「だあああっ筋肉痛がああっ」よろろっ

小太郎「なんでそんなになるんだ?」わおんっ

粋「お、大掃除っ」よたよたっ


シロ「お前らの体力でこれとは、人間でやっとる奴ら凄いな」引。




彬羽「そっちも大変か
毎年の事ながら 年末は嫌になるな」ため息。

家康「いやいや 飲食店エースしながら政務手伝ってるお前が言っても説得力がね」

一二三「残念! 瓦版の年末特大号の原稿もあるだ!」びしっ
彬羽「Σこらバラすな!!」



蒼月「へー。 じっくり読んでやるからせいぜい頑張りなよ?」にやにや

彬羽「Σぐ。これだから言いたくなかったのに!」



白「体力バカ凄いな」

シロ「脳ミソまでスタミナがハンパないようだな」うむ。

粋「あー無限の体力羨ましい あだだっ」よたよた。



コマ『大人は大変なのでおままごとして遊びましょう』筆談。

一二三「はーい!コマちゃんいつもの神社の木の役だな」てててっ

蒼月「どんなままごとなんだよ」




白「年末か

皆忙しいだろけど くれぐれも色々気をつけた方がいいぞ」

家康「ん?何珍しい
ドタバタしてケガするなって事?」


白「えっとな、
何処まで話していいんだろ」うーん。


彬羽「いわゆる あの世にもノルマって奴があってな
年末にはやたらとそれまで持ちこたえてた年寄りがポックリいくだろ
ありゃ今まで見逃されてた奴等が 年末に急いで迎えに来られたって事だ」

家康「Σ何そのお役所仕事!!」

彬羽「言っとくが 寿命って奴だからな?
単に年末にまとめてってなるだけの話だ」

白「言っていいのか?」あれ?

彬羽「こんなもん医療関係者の中じゃとっくに都市伝説てして広まってるだろ」

小太郎「マジか。」うわあ




千様「ですって。知ってた?」


飛天「・・・」お茶どぽどぽどぽどぽ

石燕「あー。知らなかったぽいっすね
飛天さん、湯呑み溢れてるっすよー」

彬羽「Σげ、居たのか!」


千様「飛天君の長屋ね、こたつ無いって言うから。
寒いと思って呼んだのよー」

小太郎「里に仕送りもいいけど、医者の不養生にならないようにな。」わおんっ



飛天「え? 今の本当に?」え?え?

彬羽「そうか。お前が診療所勤務になったの今年からか」ふむ。

粋「あー その前は山奥の里だしなあ
カラスの里 んな噂有りそうにねえもんな」



飛天「ヤバイ うちの診療所八割ジジババだ。」顔面蒼白っ

彬羽「いや、あのメンツはまだまだ大丈夫だとは思うが。

て、おい聞け」

飛天「ちくしょおお!俺の前じゃ誰も死なせねえ!!
年末年始フル稼働してやるっ!」だだっ

小太郎「Σいやお前里の頭だろ!!」ぎゃいいんっ

飛天「顔似てんだから彬羽変装して替玉頼む!

人名最優先っ!!」だだだだだっ

彬羽「Σ無茶言うな!こっちはお尋ね者だぞ!!おいこら待て!!!」


白「もう聞こえてないな」うん。

シロ「まさか今から休みなしで診療所開ける気か?」

石燕「つか カラスなのに普通に走ってく時点で色々パニクってるっすねえ。」お茶ふきふき




彬羽「全く。 心配しねえでも対象になるのはそれなりに弱ってる年寄りが大半だってのに」頭かきかき

粋「しゃーねえって。
飛天なら 多少仮死状態でもどうにかして呼び戻せちゃう分 割りきれねーんだろ。」


白「だな。
たまーに例外も有るしな」うん。

千様「例外?」


白「いわゆる神隠しみたいなのだ

あの世の迎えも真面目な奴ばっかじゃないからな
その辺の奴等を適当に連れてって数だけ合わせて誤魔化して終わろうとする奴も居るらしい」

千様「Σげ」

シロ「大問題では無いか!!」


白「うん。だから皆気をつけろって言ってるんだ

年末の忙しい時に そんなの出てきたら俺も加減できないし」

小太郎「成る程 白のお役目の管轄なんだな」わおんっ

シロ「一線越えて人に迷惑かける人外 そりゃお前の領分だな」納得。



粋「言っとくけど 年末の兄貴マジで怖えから
仕事からむと真面目な分 邪魔されるとホントに鬼だからな?」冷や汗っ

家康「確かこの子って キレたら町くらい丸ごと蒸発させかねないよね?」

蒼月「心底怠け者の死神が出ないといいね。」うわあ





挿音「あれ? 親父帰ってねえの?」ひょこっ

千様「あら?
アンタ警護なのにはぐれたの?」

挿音「おっかしいな。

先歩いてたと思ったらいきなり気配消えてよ
近くに居ねえぽいし 何か火急の用かと思ったんだけどよ
ま、親父なら心配ねえだろけど」



一同(典型的神隠し!!) ひいいっ

挿音「おい、
お前らどした?」



家康「あはは。確かに年寄りだねえ
腰痛神経痛老眼のゴリッゴリの年寄りっ」顔面ひきつりっ

蒼月「うわあああジジイっ!!」ひいいいっ

シロ「Σだああ落ち着けお前ら!!」



小太郎「追跡開始するぞ。」キリッ

白「頼んだ。 引きずり戻して来い。」

粋「兄上 あの、目が座ってます」
白「元々だ」






魄哉「はー。どっこいしょ」ぶすっ

一同「Σ無事だった!!」おおっ



魄哉「何なんですかね 最近の若い子は。
用事が有るなら拉致る前に状況説明しろってんですよ。」ぷんすか

千様「どんな怒り方よ
あーもう ビビらせないでよ」ほっ



魄哉「?
あ、白君 こちら君の管轄ですよね?
手間を省く為に軽くのしときましたので御自由にどうぞ」にっこり。

白「こちらって そのボロ雑巾みたいなの生き物だったのか。」引。


シロ「ふむ。凄惨過ぎて殺意が削がれたな
結果オーライだ」

彬羽「コイツはまだまだ迎え来ないだろな こりゃ」




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【日没後 (逢魔が時)】





石燕「まさか 庭で拉致られるとは って考えたらこういうのに縁有るあっしと与一さんって そりゃ呼び寄せもするんしょねえ」


あの世の迎え(Σ何この冷静なの!?)





どろんっ

石燕(与一)「しかし、腐ったものは何処にでも居るものだ
一つ聞くが 黄泉の者なら頭ぶち抜かれても問題は無いな」

あの世の迎え「Σえ。ちょ」



石燕・与一「平和にコタツみかんで年末迎えさせろ!!」弓じゃきっ






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