小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

11月30日

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蒼月「さっむうううう!」コタツでぶるぶるっ

シロ「全く 蛇とは言えそうやって動かぬから余計に寒いのだ
体を動かせ体を 時期が時期なのだ 早めの大掃除等

蒼月「俺にくたばれって言ってる?」



家康「はいはいケンカしないよ

実際今年も天海忙しいからね。 今年も大掃除は私達でやる事になるだろなあ」

シロ「うむ。だから早めに片付けておくのは自分の為でもある」

蒼月「ふーん。頑張ってね」コタツに潜りっ

シロ「Σお前もやるんだお前も!!」


蒼月「変温動物に無茶言うなよ
こんな季節に雑巾でも絞ったら その場で行動不能なんだよ」けっ



千様「何も水使うのばかりでも無いのよ?
アタシも寒いの嫌だから 毎年こういう軽いのちょこちょこ片付けて誤魔化してるもの」ガラクタ入った謎の箱っ

家康「千ちゃん。誤魔化し暴露してる暴露してる」

千様「Σあ。」


蒼月「そもそもコタツから出たくないんだもーん。」

シロ「もーんではないわ。全く」ため息




千様「どっちみち居間の大掃除する日はコタツ撤去なんだけど Σあっ」どしゃっ

シロ「Σうお!ホコリがっ」げほっ

家康「べーくょい!!」



千様「あらやだ殿ホコリ弱いんだったわねー

あら? へー。百人一首こんな所に入ってたの」ほうほう

シロ「Σいや片付けろ! 広げるなこらっ」


千様「ホコリで死にやしないわよー

アタシこれ全く覚えて無いから出来ないのよね」うーん。


蒼月「つか、こんなの全部覚えてるのって この家じゃジジイとバカラスくらいじゃない?」

家康「お前は?」鼻ちーん。

蒼月「汚いな。

んー。気に入ったの何個かは覚えてるかなあ?
そういうアンタは?」

家康「一応殿なんですけど
勿論全暗記してるよ」鼻ずびっ



千様「シロ君?何で熱心にフダ見てるの?」

シロ「Σい、いや何も」

蒼月「負けず嫌いはいいけどさ。
今すぐ全暗記無理じゃない?」




千様「やりたい感はあるけど、暗記がネックよねこれ。
普通のやり方以外にも色々遊び方あるみたいだけどよく解らないしー」うーん。



蒼月「あ。じゃ 今作る? 新しい遊び方。」

千様「へ?」

蒼月「和歌覚えてなくても出来る奴

いいの思いついちゃった。」ふふんっ





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蒼月「はい!と言う事で

ルールは簡単。
勝負は1対1で 片方が裏返しにしたフダを並べる。
で、挑戦者は相手の顔色を見ながら ハズレ、つまり坊主の絵が出るまで捲って行く。
坊主に当たらず半分取ったら挑戦者の勝ち。

新・坊主めくりだよ」


粋「お前 ほんと変な事には頭回るよな」うわあ。



小太郎「で、なんで1戦目に粋指名?」わおんっ

蒼月「この人相手だと絶対敗けないから」きっぱり


粋「Σどういう意味だよ!!」


蒼月「だってこれ頭脳戦+心理戦だよ?
アンタが俺に勝てると思う?」

粋「Σう!」



シロ「心理面では既に敗けておるな」うむ。

家康「あ、そっか
フダ並べる方は どこに何並べたか暗記して無いと引っ掛けらんないのか。
意外と頭使うね」ふむふむ



粋「こ、こういうのはなんだかんだで運だろ!

端っこから行ってらやあ!」


蒼月「えっ! いいの?」ええー。

粋「Σダメなの!?」ひいっ


シロ「いや、それは捲って大丈夫だと思うぞ。」

家康「あー。こりゃ勝てないね」うん。




彬羽「ほう、蒼月にしちゃあ考えたな」

蒼月「ケンカ売ってる?」むっ


彬羽「じゃあ貸してみろ
並べる方ならやってやる」

蒼月「Σえ。絶対やだ。」



家康「あ。引っ掛けられる方は苦手なんだね。」

シロ「人をからかう方が得意な奴だからな」うむ。


千様「あら?粋君との対極は?」

小太郎「三枚目で坊主引いて撃沈したぞ」わんっ

千様「Σはやっ!」





彬羽「お前な 得意な方しかやらねえんじゃ勝負として面白くねえだろ」

蒼月「俺は勝負が好きなんじゃなくて勝つのが好きなのー」ふんっ




粋「へー。んじゃ兄貴相手に勝ってみろよ ほらほら。」けっ

白「ルール複雑で解らないけどな」えへんっ

蒼月「Σうっわ 騙しやすいのか騙しにくいのか微妙な人が!」

彬羽「騙し合って坊主を避けろ。以上だ」

白「よし、何となく解った。」




家康「へー。成る程
こりゃ意外と見物かもね」ふむふむ。

千様「え?何で?
挑戦者って 相手の表情からハズレ読むだけでしょ?
あの子そんなの出来るのかしら?」



小太郎「ルールあんま解ってないしから勘で開けまくってるぞ。」わんっ

蒼月「Σぎゃー! めちゃめちゃ捲られてく!敗ける敗ける!!」ひいいっ


白「勝った のか?」はて。

蒼月「まさかのストレート勝ちだよ」がっくり


粋「どうだ!人の顔色なんか気にしねえ暴君凄えだろ!!」どやっ

彬羽「相変わらず恐ろしい勘してやがるな。」うーん。



小太郎「なあなあ。
次、逆でやってみたらどうだ?」わおんっ

白「逆?」

家康「あ、面白そう
彬羽 ルール説明丁寧目によろしく」

彬羽「Σそれくらい手前でやれ!!」

家康「めちゃ簡略化しないと白の脳ミソ停止するから難しいんだよ」

シロ「いや、俺らはそろそろ割烹に出勤なのだが」



白「よし お互い困るから短く頼む。」ふんぞりっ

小太郎「副官て大変だなあ」

粋「コイツも遊びまでサポートしなくてもいいと思うけどな」うん。







間。






家康「彬羽 ホントに短くまとめて出掛けたね」

千様「ねー。 相変わらず凄いわ

てか、それも凄いけどー」




蒼月(ヤバイ。全っ然 表情読めない)冷や汗だらだら。

千様「白君のポーカーフェイスが物凄いの忘れてたわ」



家康「ポーカーフェイスてか 表情筋がやる気無いんだよねえ」苦笑。

小太郎「だろ?だから 面白そうって言ったんだ」わおんっ

粋「なあ、お前蒼月に恨みでもあんの?」

小太郎「沢山。」わんっ


家康「うっわ。邪気の無さが怖さ倍増させてる」





蒼月(読めない 全く読めないけど。
それならそれで惑わされるって事が無いってことだし
つまり運が良ければ勝てるかもしれない!
よし! 攻めの1手だ。

まずは ここ!!)くわっ


白「なあ」

蒼月「Σ!?」びくっ


一同(Σまさかの仕掛けてきた!?)





白「どこに坊主置いたか 俺はどうやって把握するんだ?」はて。

蒼月「Σ忘れてんのかよ!!」






粋「・・うん。 そんな気してた。 やっぱか」


家康「うん。ポーカーフェイス云々の話じゃなかったね」うわあ。

千様「ほんの数枚だから さすがに覚えてると思ったのが甘かったわ」ふっ



蒼月「えーと。
今の無し!!」ぐしゃぐしゃっ

小太郎「Σあ!こらズルいぞ!!」

蒼月「ズルも何もあるか!
こんなの続けても ただのくじ引きだろ!!」


白「あれ?終わったのか?」

粋「えーと。

カラスの説明でも理解出来なかったんだな兄貴。しゃーねえよ」肩ぽん。






魄哉「楽しそうな事してますね」ひょこっ

家康「出た。寂しんぼお爺ちゃ Σぎゃー!折れる折れる!!」ひいいっ


魄哉「僕も一戦お願います。
仕事の息抜きしないと脳ミソにカビ生えそうで」ぎりぎりっ

蒼月「良いけどさ 関節技見てて痛いからやめてよ」






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玄関がららっ


シロ「おい誰か 風呂敷包みが無かったか?」


小太郎「あれ?忘れ物か?」わおんっ

シロ「うむ。出る時にバタバタしておったのでな

ん? なんだ。偉く空気がピリついておるな」







魄哉「知ってます?
嘘って言うのは つく時に目までは演技できないそそうですよ?
つまり顔の上半分と下半分で表情がチグハグになるんだとか。」

蒼月「へー。そうなんだ。
でもさ、それ喋っちゃったら 次に俺が騙したい時に目まで表情作れば良いって事になるんじゃないの?」

魄哉「おやおや、それはどちらの意味ですかねえ?
それも表情から読み取れば良い事ですけど」

蒼月「てかさあ。ジジイ虚勢張ってるけど 今現在読めてるのかなあ?」ぷーくすくす




シロ「なんだこれは。」ドン引きっ

小太郎「自称頭脳派の負けず嫌い同士だから 本気で心理戦と頭脳戦始めちゃって
探り合いばっかでぜんぜん進まないんだよ」わおんっ





一二三「ケンカだか?」

家康「いやいや。ちょっとゲームにムキになってるだけだよ」


石燕「何がどうしてこうなっちゃったんすか?」

白「さあ?」はて。



千様「えっと。はじめは大掃除するって話だった
かしら? 」うーん。

石燕「あー。 大掃除もグダるってフラグっすかねえ」




魄哉「そもそも気になってたんですが
こういう時に お決まりで坊主をハズレにされるのが納得行かないんですが」

家康「あ。なんだかんだ天海余裕だ」


蒼月「ハゲてるからじゃないの?」

魄哉「失礼な 微塵もハゲてません。」


粋「ボケてんだか 実は余裕無いのか解んねえな」

白「仕事ほっといていいのかな。」ぼそっ



蒼月「一瞬顔面ひきつったけど「気のせいです。」



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