小咄

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くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

11月15日

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魄哉「蒼月君!年賀状の方はっ」

蒼月「はいはいはいはい今やってるよ!
つーかさ まだ11月なんだけ「こんだけ有るんですよ!ギリギリに出したら飛脚の人等が爆発します!!」

彬羽「おい、こっちの年末工事の資料足りないぞ」そろばんパチチチッ

魄哉「Σうえ!?一体何処に紛れ込んでっ!」ひいいっ



小太郎「やってるなあ」わおんっ

シロ「うむ。
しかし年賀状についてはだ 結構前から蒼月に頼んでいなかったか?」

千様「まだ期間あると思うと遊び倒す子だもの。蒼月君」



家康「しかし 何だねえ
徳川の治世はこの人外トリオに支えられてるんだよねえ」しみじみ。

石燕「こんなもん人間じゃ体がいくつあっても足りないっすからね
つくづく上の人ってのは大変っすねえ
庶民なら月3日働きゃどうにかなるってのに」

一同「Σえ。」




石燕「ん?」はて。

千様「え?え?そんなもんなの?」えええっ

石燕「そっすよ? 贅沢しないでただ暮らすならっすけどね。
食材は物物交換とかで これまた質素に行くって前提っすが」



白「年末出っぱなしだぞ」※役者

粋「同じく。兄貴の出の日は俺も出勤な」※役者見習い兼マネージャー

シロ「まだまだ駆け出しバイトだが 週の半分は出だ。」※割烹バイト


石燕「芸能界は出てないと忘れられるっすからねー
つかその分めちゃ稼いでんでしょが」


シロ「飲食はどうなのだ?」

石燕「月収おいくら程で?」

シロ「Σう! ここで言うのもそのっ ごにょごにょ」耳打ちっ

石燕「あー そこらの長屋の浪人さん達の数倍稼いでるっすねー」

シロ「Σまさかの!!」



粋「あれ?バイトにそんだけ出せるってひょっとして春一って儲かってんの?」

白「その給料の元ってほとんど俺の気がする」

小太郎「朝夕は家で食べてるのに なんでそんな入るんだよ」わおんっ



家康「そっか、そいや天海がバランス取るって言ってたもんなあ」ふむ

シロ「バランス?」

家康「皆が皆特技あるわけじゃないし、育ちによっては学問もできない
で、そういう人が定職につくのムズいでしょ?

だから 日雇いとかでも頑張ってゲットしたら 生きていくには困らないレベルに調整するとかなんとか」

粋「んなもん調整しようとして出来んの?」

家康「さあ?私そっちの才能ゼロだから解んないねー」あっはっは

千様「てか殿、月に3日も働いてないわよね?」

小太郎「蒼月でもそれくらい余裕で政務の手伝いしてるぞ」わおんっ




家康「・・・お茶汲みして来ます」すごすご


粋「あ、さすがに傷ついた」


白「そういう調整ってどうやるんだろな」ふむ。

シロ「おいやめとけ。また脳がフリーズするぞ」


石燕「まあムズい事が出来る人にはムズい事を沢山して貰ってお給金多めに。
苦手な人は お給金少なくても物価とか抑える事で生きてけるようにする。っすかねー?
人が多く必要な肉体労働になるんしょが」うーん。

千様「へー。そんな事出来るのねえ」ふむ

石燕「あっしも詳しく経済無いんでよく解らないんすが

ムズい所で徹底的に中抜きとか少なくして人件費減らして その分労働者に回すとかなんたらかんたら

挿音「その結果 あのトリオの仕事がエゲツねえ事になんだよなあ」キセルすっぱー

シロ「Σそういう無限ループか!!」



白「全然解らないけど ちょいちょい妖怪の人材いいの居ないかって言われる理由は解った
何となくだけど」うん。

粋「あー 妖怪って器用な奴多いもんな
タフだし
人件費削減にはもってこいなのか。」うーん。




小太郎「徳川幕府 妖怪に乗っ取られるとかそんな不安は無いのか?」わおんっ

家康「えー。無いでしょ
それには腕っぷしで天海に勝たなきゃ無理だろし」茶菓子盛り盛りっ

シロ「いやその天海が既に人外なのだが」

家康「じゃいいんじゃない?」最中つまみ食いもぐもぐ

小太郎「Σ軽っ!」


家康「人とか妖怪とかどっちでもいいじゃないの
今それで世の中回ってんだからさ

はーい。皆お茶だよー」




白「大将がめちゃ適当だからこっちもやりやすいんだよな」

粋「兄貴に適当とか言われちゃうか」うわあ。

小太郎「どっちのトップも適当だから成り立ってんだな そのシステム」わおんっ

千様「成る程 殿が生きてる間は徳川幕府安泰ねー」

シロ「安泰なのに 情けないのは何故だろうな」うーん。





コマ「カタカタカタカタっカタカタっ カタタッ」

魄哉「Σそんなの聞いてどうするんですか!?」


千様「何て?」

白「3日で生活出来るなら 毎日毎日仕事してるこの三人は月給ナンボだ?って聞いてる」

粋「Σいや気になるけど!!」




蒼月「ぶっちゃけ俺 このバイトで余裕で暮らせると思うんだよね
あー賢くて良かった」ふふんっ

彬羽「そうか。で、いかがわしい店のツケは払えたのか?」そろばんパチパチ

蒼月「Σぐ!」



石燕「ま、『暮らすだけ』なら3日でって話っすからね」

小太郎「一般の生活費以上そっちの店に使ってんだな」うわあ



白「さて、寒くなってきたし
敷き布団いいのに買い換えるか」すたすた。

シロ「Σこっちも大概金遣い荒い!」

粋「いや兄貴の場合 布団にツノ刺さるから」

石燕「それはそれで 心底稼げて良かったっすねえ」うんうん。




千様(3日、3日ねえ

それなら別に居候してても心傷まないわね。)よっしゃあ。

挿音「そこ、ホッとすんな。
少しは申し訳なく思えや」





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