小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

10月27日

f:id:t00c:20201027105203j:plain





一二三「びええええええ!!」うぎゃああああっ



蒼月「Σうっお何々どうしたの!?」ひいいっ

小太郎「お前がコタツに籠ってる間に大事件があったんだよ。」わおんっ


蒼月「事件?」

家康「ほら、気がついた時にこれ買っとこってつらつら書いてる買い物メモ
タツの上にいつもあるでしょ?」

蒼月「へ?あーあるね。」うんうん


粋「それ見て一二三がお手伝いーって1人で買い出し行っちまったんだよ。」

蒼月「ん?微笑ましいじゃん?」





白「それで がっつり誘拐されたんだぞ。」

蒼月「Σ大事件過ぎる!!」ひいいっ


家康「いやー大変だった大変だった。
天海はうちの娘がーって 錯乱して徳川忍軍フルで捜索させるし」ため息。

蒼月「いや無事そうだから言うけどさ
それって職権乱用なんじゃ?」

魄哉「『うちの娘』と知っての誘拐なら 政治的ななんやかんやも充分有り得ますので、その辺問題ありません。」

蒼月「あのジジイ なんか怖
魄哉「今から犯人の人達の取り調べなもので。」アルカイックスマイルっ




シロ「被害者の関係者が取り調べ等して問題はないのか?」

家康「天海サマに逆らえる奴は徳川に居ないからね」

小太郎「自業自得だな。子供狙ったりするから。」わおんっ




蒼月「色々怖いけど 取り調べって事は犯人喋れる状態で捕まったんだねー。

この面子だし ミンチか灰か首になってると思ったよ」

粋「それがな。なんか組織的なもんらしくって
人数多くてさ
上手く分散されて良かったってか何て言うか」



白「死人は出してない」ぼぼぼぼぼぼぼ。

蒼月「炎漏れてる漏れてる。めちゃめちゃ怒ったんだね。」ああうん


千様「しっかし目的ホントに何のなのかしら。
一二三ちゃんすっごく怖かったのよ
彬羽君にしがみついて離れないわよ。」ぷんすか

家康「うーん。この家高給取り多いしねえ
誰かの実の娘と思われたとか その辺の営利目的かな
どっちにしてもすぐ吐かされるだろうけど。」

蒼月「うえー。一二三ちゃん災難だなあ」




小太郎「けど凄かったよなー。空は彬羽の舎弟のカラス達で真っ黒だったし」

千様「小太郎君も裏山の野犬軍団指揮して捜索し
街中わんわんパラダイスになってたじゃない。」

シロ「あれの何処がパラダイスだ。
挿音は知ってそうな奴等に片っ端から拳で聞き込みするしで恐ろしい事この上無い。」ため息。

粋「え。お前も 犯人の目撃情報に剣術系居たとか
聞いてその辺の道場に片っ端から殴り込みしてたよな」

家康「とか言ってるこの子は つつじの元アサシンのノウハウで犯人グループ追い詰めて 往来でどつき回してたけどね。」



蒼月「関係無い人ら大丈夫それ?」



白「そこは大人の力でカバーするって魄哉が言ってたぞ。」

蒼月「Σ山吹色のアレかよ!!
アンタも大概ブチギレてんじゃ あれジジイ?」

家康「聞き込みに行ったよ」

千様「仮にも坊主が返り血まみれになるような真似しなきゃいいけどねー」


粋・白・シロ「無理だろ。」



蒼月(見てなくても 皆のガチギレぶりが容易に想像出来ちゃうよ。)ずーん。



家康「てかよく全員捕縛出来たよね

一二三ちゃんを拘束してた奴等は跡形も残らないんじゃないかとちょっと心配してたんだよねー」

粋「ああ。それなら

つつじの奴が ずっぱずぱ建物ごとぶった斬って追い詰めてー」えーっと。


蒼月「神速でそれとか 犯人も大概トラウマじゃないの?」

粋「自業自得だろ?
あいつ追跡慣れてるから怖えぞ」


シロ「で、同じく怒り心頭のこやつが そこら燃やし待ち伏せしておる所に誘い込まれてだ。
逃げ場を無くし捕縛だ」うむ。

蒼月「ねえ。町大丈夫なのそれ? 一面荒野になってたりしない?」



石燕「いやそれが ほっといたら荒野だったんしょがね。」

蒼月「ん?」

家康「あー。 石燕ちゃんほら目が良いから探す方に回ってたんだよ。

で、ズパズパぼぼぼやってる所に誰より早く来て 一二三ちゃんにこっち来てーって言ったんだけどさ」



シロ「一二三の奴。自分がかどわかされとる事にそれまで気づいておらんかったらしい」

蒼月「なんでその状況で気付かないの?」

小太郎「なんか 寂しいお爺さんの孫娘に似てるから話相手になってとかって 連れ出されたらしいぞ」わおんっ

石燕「あっしがお爺ちゃんは嘘っす。 騙されて連れてくつもりなんすよー!て言ってようやく気が付いたらしく」



家康「誘拐犯の腕が見事に反対側に折れ曲がったね ゴキャッて。」

蒼月「山童の怪力半端ないな。」うわあ。




白「一二三がやらなきゃ今頃炭だったけどな。」ぼぼぼぼ

シロ「解ったからいい加減落ち着け。」どうどう。



蒼月「つかさ。そんならそこまで大騒ぎしなくて良かったねー
無事だったし、考えたらあのカラスが育ててんだもん。箱入りでも逞しくなるでしょ」

家康「それは結果論って奴だねえ。」

千様「そうよー

強くても小さい子供なんだから、怖いのには代わりは無いのよ」








鏡子「あのー。よしよしとかしてあげた方がいいと思うんですが」

彬羽「そういう物か。」悩。


粋「子供の扱い下手すぎねえ?保護者。」




家康「ま、愛故にだよ
いやー無事で良かった良かった
皆に愛されてるねー」あははっ

千様「そうねー。
あ。泣き疲れて寝ちゃったわね」よしよし。




蒼月(この人達の愛って 破壊は必要経費くらいの感覚なんだなあ。)

白「?」

蒼月「俺 薄情で良かったよ ホント」しみじみ。






>サイトトップに戻る