小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

10月26日

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魄哉「今日のノルマ終了っ」伸びっ

家康「おっ。 お疲れさーん」



魄哉「冷え込んで来ましたねー デスクワークが辛いですよ」コタツごそごそっ

千様「アンタねー。家で仕事する時は袈裟フルセットやめなさいよ
存在が線香臭くて辛気臭いのよー」せんべいぼりぼり

魄哉「寝転がってせんべい食べないで下さい 誰が掃除すると思ってるんですか。

袈裟ですか。これ着てないと家でもイマイチ気合い入らないんですよねえ」うーん。

シロ「成る程 仕事用の制服みたいな物か。
肩は凝りそうだがな 」ふむ



小太郎「Σぎゃいんっ ホントにガッチガチ!!」

魄哉「Σ肉球で触って解るんですか!?」

千様「オンオフ切り替え出来てないんだから 肩凝らない方がおかしいわよー」せんべいぼりぼり。

シロ「常にオフの者が言うと説得力が有るな。」うむ。

千様「へ?」




小太郎「仕事終わったらゆるーい格好にするとかしたらどうだ?
疲れ取れないぞ」きゅーん。

魄哉「動物に心配されると弱いですねえ
うーん、しかし ユルい格好とは。
最近のファッション解らないんですよねえ」小太郎撫で撫で



蒼月「全体的に茶色や黄土色、グレーでまとめて アクセントにちゃんちゃんこがトレンドだよ。」もそっ

千様「蒼月君 コタツの中に潜るのやめなさいってば。」


魄哉「ほう。成る程」ふむ。

シロ「Σ騙されるな!典型的なジジイスタイルだ!!」




家康「ちょっと若い子の意見も聞こうか。
お前 見た目だけは若いんだし」

魄哉「あれ?殿居たんですか?」

家康「Σ居たよ!ちゃんと労ったよ!!」







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彬羽「此処はオーソドックスなのが一番だろう。」

一二三「着流しは 少しくらいブカブカでも合わせて着れるし便利だべな」にこにこ。



魄哉「さっむ!!」ぞわわっ

彬羽「Σ何だと!?」



粋「いや、今の時期に着流し1枚はそりゃ寒いって。」

魄哉「なんで平気なんですか」ぶるるっ

彬羽「真夏でも袈裟着込んでる辺り ひょっとしてお前が寒さに弱いんじゃ」※超暑がり



家康「あ。ひょっとして肉が薄い

魄哉「黙れ。」



千様「軽く地雷踏んだ所で次行くわよー」

シロ「軽いか?」




家康「えーと。じゃあ
殺気が天海になってて怖いから真面目に提案。

私と同じように袴とかどうだろ?」


魄哉「若い子の意見を聞くんじゃ無かったんですか?」

家康「コンプレックス踏んづけてごめんね!!
若々し過ぎても拒絶反応起こすでしょお前はっ!!」


千様「あーもう 喧嘩しないの。
試しに着てみなさい
ほら着流し寒いんでしょ」しっしっ

魄哉「あれ?これ何処かで見たような」


家康「私のカモフラ公務員用の制服です。」どやっ

魄哉「何故に新品なんですかね?」


一同(そういやカモフラ文官の仕事はどうなってんだ。)


家康「新品だし。合うならあげるよ?」

魄哉「Σそういう問題じゃないでしょうが!」


千様「風邪ひくわよー」


魄哉「Σう

殿!後でお話聞きますからね!!」





間。





魄哉「サイズ合うのに 袴の裾だけ偉く短く無いですか?」


シロ「家康拗ねるな。」


魄哉「ちゃんと腰で履いてるんですがね
これってこんなもんでしたっけ?」

家康「Σなんで体格まで今時の若者なのかなお前はあっ!!」

蒼月「あーそっか。
年代で結構変わるよね そういうの。」ぷーくすくす

家康「Σ!!」


シロ「こらそこ。いらん援護射撃をするな。」





家康「あーもう!人にはコンプレックスつつくなとか気を使わせといて!

前から思ってたけど お前の体質じゃどんだけ筋トレしても筋肉つかないから!!部屋に隠してるバーベルとか意味ないからね!!」涙目っ


一同(Σまだやってたのか!!)


彬羽「隠せるか? バーベル。」

シロ「あの本の山辺りに埋めとるのだろうなあ」納得。






白「ん?ケンカか。」ひょこっ

粋「あ。兄貴。
ちょっと珍しいコンビが言い合いをさあ



魄哉「黙れ 短足。」きっぱり

家康「」



粋「あ。勝負ついたわ 」うん。




千様「一応フォロー入れとくと あいつやアタシは人工物だから ある程度制作者の趣味で整えられてんのよ。
殿は平均だと思うわ」

彬羽「お前も先に人の見た目つついておいて 反撃食らったくらいで凹むな」



家康「どうせ旧時代の人間ですよー」じめじめどんより。

魄哉「残念でした。僕のが遥かに旧時代生まれです」ふんっ

シロ「追撃やめい。」




白「えっと。ケンカはともかく
なんでそんなつんつるてんの着てるんだ?」はて。

家康「Σぐはあっ!」

小太郎「Σ家康ううううっ!!」ぎゃいいんっ



彬羽「あー説明するから喋るな ややこしい。」





間。





白「じゃあ こういうのどうだろ。
お前も見た目派手だし」びらっ

粋「兄上。それボツになった舞台衣装っすよね?」



蒼月「あれ?コレって」

小太郎「あ!一二三とオソロでと思ってオーダーしたけど 毒花嫌だって一二三が結局着なくて悲しい事になった彼岸花柄だっ」わんっ

蒼月「解説ありがとよ。てか言うなよそれ」


千様「あら。結局白君も着なかったの?」

白「なんかテンション下がってダメだった。」

シロ「ダメージ凄まじいな」


魄哉「へー。良いですねえ」ほう


蒼月「Σまさかのツボ!?」

粋「ゴリッゴリの舞台衣装だけど!?」




白「俺の普段着てるの魄哉の昔のお下がりだし
たまにはお上がりだ。」うん。


蒼月「あ、基本のセンスは似てんだね。」納得。

シロ「いやしかし 普段着にはいささか問題が無くないか?」



家康「本体が派手なんで 差程違和感なく着こなしてます」

白「これ派手な奴じゃないとただの浮かれた奴になるんだよな。」うん。


粋「ちなみにその浮かれた奴でーす」けっ

シロ「気にするな あ奴らが派手なだけだからな?」


彬羽「羽織ものとは言え よくサイズ合うな」ふむ。


白「芝居用のは高下駄込みで作ってるし」

一同「Σ高下駄15センチ!?」ひいいっ


粋「いや 羽織だからその辺はきっちりしてなくても
ほら舞台衣装だからちょい大きめに作ってるし」おろおろっ



白「気に入ったなら着ていいぞ」


小太郎(Σ耐えた!!)

シロ(鉄仮面過ぎてダメージ受けとるのか受けとらんのか解らん!!)


魄哉「ありがとうございます。
いやこれホントいいですねー」ごきげんっ




家康「何だろ。派手さで衣装に負けては無いんだけど」うーん。

蒼月「何かこう。本来の持ち主より遥かにハデハデ?
似合ってんのか似合ってないのかよく解んないね」



石燕「そこはアレっすよ。」

彬羽「どれだ?」

石燕「着物ってのはジャパニーズ向けっす

黒髪想定して作られてるもんっすよ
んで、大概のハデハデの着物は黒って『絞め』の色が入る事で初めてまとまるんす」


千様「へー。なるほどね」ふむふむ

石燕「白さんの場合は黒じゃないっすが同じモノトーン。馴染みがいい色なんすよ
だから絞めにはならなくても そこそこまとまるって言う」

白「そういう物なのか。」へー



蒼月「アンタ初めて絵描きらしい事言ったね」ちょっとびっくり。

石燕「普段のあっしはどんだけただの変人なんすか?」




彬羽「成る程つまり アレは。」

一二三「よく解んねえけどめちゃめちゃハデハデだなあ。」




家康「ま、気に入ったんなら何着てもいいと思うけどね」あははっ

蒼月「徳川のトップシークレットがこれ以上目立ってどうすんだよ」


家康「今更今更」へらへらっ






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挿音「ん? 親父何してんだよ」

魄哉「いえ。白君に着てない着物貰ったんですがね
上等すぎて 普段使い勿体無いなーっと。

しばし置いときますかねえ。」がさごそっ



挿音(しばしも何もいつ着るんだよ んな柄。)


魄哉「いやー、我ながら貧乏性です。

部屋着は若干着古した袈裟にしますかねえ」ふう。

挿音「落ち着くんならそれでいいけどよ
タンスの肥やしあんま増やすなよ勿体無え。」




小太郎「オカンって いつか使おうって仕舞い込んで忘れるよな」

シロ「だな。」うむ

蒼月「あんだけ大騒ぎして結局袈裟かよ。」





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