小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

10月15日

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家康「はーい皆この紙に名前書いてね 直筆でお願いしまーす。」用紙配りっ



蒼月「いいけどさ、何に使うのこんなの?」

家康「それがさあ。天海がちょっと叱られちゃったらしくてさ」

蒼月「Σあのジジイ叱れる立場って誰!?」



魄哉「今年入った熱血で恐れ知らずの新人武家さんに
『知り合いだから』で顔パスでポンポン部外者入れてたらセキュリティ面に問題あるでしょう!と結構ガチ目で怒られました。」遠い目。


蒼月「徳川の実質トップにダメ出しするって新人凄いな」

家康「やる気に燃えてる若人って たまに凄い度胸見せるよね」うんうん。



魄哉「言われてみれば確かにそうですよね
それはそれで名前とか登録した所で 警備にそんな効果はあるのかと思わなくも無いですが

今のユルさを引き締めるには良いかなと思い 直筆でフルネーム登録しないと江戸城に入れないシステムにしました」


千様「へー。成る程ねえ

でもこれ 登録してないと入れないって門番の人が全部暗記するの?
江戸城に用事のある人全員?」



魄哉「あくまで、そういうのが有ると知れば 賊も侵入しようと言う気も失せるかなーって話です。」真顔。

千様「覚えられないわよね どう考えても」ああうん。



小太郎「ふーん。こういう所は役所ぽいよな

ほら、書けた。」わんっ

家康「Σあ。しまった!
小太郎の場合名前書ける方がおかしいんだった!」

蒼月「いやなんで肉球で書けるんだよ」



魄哉「せっかく書いて貰ったんですが すみません。
動物は基本名前書けませんので変わらずフリーパスにしときます。」

小太郎「えー。うまく書けたのにな」ちぇー



粋「先生質問。
俺ら 名字とかねーんだけど」挙手。

家康「あ、大丈夫。名字あんのって人でも武家とかその辺くらいだから
名前だけで問題ないよー」


挿音「なあ。俺の場合どうすりゃいいんだよ」

家康「あー。実家の名字で書いちゃうと あの家は表向きの長男が日之丸って事になってるからややこしくなるかあ」ふむ。


挿音「あー。ダリいから 服部半蔵の名前で書いとくわ」

千様「むしろ忍で本名書くのがおかしくない?」



魄哉「忍は 忍軍内でよばれてる偽名でもオッケーです」

挿音「おう。んじゃ皆にも配っとくわ」すたすた。






一二三「はーい。おらも書けただっ」用紙ふりふりっ

魄哉「おや。上手に書けましたねー
日頃から字の練習頑張ってるんですねえ」頭なでなで。

一二三「えへへー。横棒だけだから簡単だべ」にこにこ。



千様「彬羽君 ひょっとして一二三ちゃんの名前つけた時 書きやすい名前にした?」

彬羽「書きづらい名前だと 本人が困るだろうが」きっぱり。

小太郎「あー。お前 微妙にバランス取りにくそうな名前だもんなあ」わんっ



シロ「俺に至ってはバランス以前の問題だがな。」ふっ

一同(Σ犬の名前付けられた子供忘れてた!!)

※シロは武家の子供ですが何やかんやあって新しい人生を歩むにあたり改名→白によってよく吠える近所の犬の名前をつけられました。
(最近まで自分の名前をくれたと勘違いして ちょっと感動してました。)




彬羽「・・シンプルな物程以外と難しいもんだ。気にするな」

シロ「悩んだけ割にフォローの方向がズレておるぞ」けっ


石燕「あのーあっしは この名前でいいんすか?」挙手。

魄哉「あー そっかペンネームでしたね。

今現在鳥山石燕で認識されてるならそれでいいですよー」


千様「石燕さん 絵は上手いのに字きったないわね」覗き込みっ

石燕「字って性格出るっすからねえ」うーん。

小太郎(汚いって言うか 字が小さいな)

蒼月「もっと堂々とかけばいいのにさ。
ほら、俺の見てみろよ」


一同(Σ純粋に汚なっ!!)

彬羽「お前 筆跡コピー出来る癖に素はこれか。」

蒼月「何だよ お前の筆跡真似てやろうか?って無駄に字上手いな腹立つ!!」



家康「これでドヤれるのって凄いなあ」うわあ。

魄哉「まあ良いですけどね。ここまで来ると ある意味特技です

さて、皆書けまし Σはっ!!」





白「なんで最近字の話ばっかなんだ。」むすっ

コマ『残念。読めません』筆談っ

粋「あー。今回は梵字みたいになってら」

シロ「文字数無い分 一二三より簡単だと思うのだがな」うーん。



白「よし。蒼月、筆跡コピーで代わりに頼む」

魄哉「さらっと偽造しようとしないで下さい。」

蒼月「つか 読めないのコピーして偽造しても意味ないよ」



石燕「はい。こういう時は彬羽さん。出番っすよ」

彬羽「Σこんなもんどうすりゃいいんだ!」

家康「どうにか読めるくらいになる様に字を教えられない?」

彬羽「コレをか!? 五年は猶予要るだろ!」


白「甘いな 五年で直ると思うか。」どやっ

千様「はいはい。逆撫でしないの」



魄哉「すみませんがお願いします。
もう用紙結構配っちゃったんで このシステム無しには出来ないんですよ」苦笑。

白「許可降りないなら勝手に入れば良いんじゃないのか?」

粋「うん。こりゃ何がなんでも書かせねえと」





間。





白「足が痺れた。」

彬羽「そうか。解放されたきゃ さっさとマトモなのもんかけるようになれ。」



白「若ハゲ。」ボソッ

彬羽「Σ真顔で嘘吐くな!!」イラッ



千様「あれで書けるようになるのかしらー?」

小太郎「無理じゃないかな。白だし

石燕「いっそ お手本下に敷いてなぞらせたらどうっすかねえ?
まんま線なぞるのも苦手そうっすし。」





彬羽「だいたい何でこれ以上簡単にならねえようなその名前が書けねえんだ!
檸檬麒麟書けって言ってんじゃねえだろが!!」イライラッ


粋「息子にレモンやキリンて名付ける親がそうそういねーだろ。」





千様「あー。レモン君はちょっと呼びにくいわー」うん。

白「何か嫌だなその名前。」むう。

シロ「ならば気張って書くがよい」うむ。



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