魄哉「ふむ。」帳簿ガン見っ
家康「ん？それは何の帳簿？」
魄哉「僕が経営してる温泉のですよ
うーん。 ちょっと売上が低迷気味ですねえ」うーん。
家康「はいはい、あの妖怪温泉ね
心配しなくても温泉はこれからの時期が勝負でしょ？」
魄哉「それはそうなんですがね
あ、粋君ちょっとちょっと」手招きっ
粋「ん？定期的に見回りやってるから大きなトラブル起きてねえはずだけど？」
魄哉「あ、いえいえ。そうでなく
白君に お暇な時またご自由にお使い下さいと言っておいて欲しいんですが」
粋「へ？兄貴に？
元からフリーパス持ってんのに？」
魄哉「ぶっちゃけ 白君天然タラシなんで 来てると噂が立てば売上に直結するんです。」くわっ
粋「Σうちの兄貴あっちでもこっちでも客寄せパンダ！！」
家康「天然タラシって お前が言う？」
魄哉「はい？」
千様「自覚無いからホントに天然で 本っ当にタチ悪いのよね こいつ。」むう。
粋「え？やっぱ兄貴ってモテてんの？」
家康「そりゃ 化け物の大将やってるしねえ
だまってれば 癒し系？と言えなくも ・・・言えなくも」うーん。
粋(喋るとただのアホだもんな。)うん
白「悪口言われた気がした。」にょきっ
粋「Σだだだ誰も言ってません！兄上！！」ひいいっ
白「・・・そうか。」ふむ。
すたすた。
粋「こっえええええええええ」心臓ばくばく。
家康「ごめん。間違えた
癒し系じゃなく電波系だね。」
千様「もしくはキノコかタケノコ系？」
魄哉「千様、それは戦が起きますのでアウトです」
千様「え？なんで「はい。追求しない！！ちなみに僕はキノコ派です！」びしっ
家康「Σえええ！普通タケノコでしょ！？」がーん。
粋「Σえ。なんか始まった！？」
石燕「深く追求しちゃダメっすよー。泥沼になるっす
んな事より 先程の疑問なんすがね」
粋「Σえ？どれ？」
石燕「お宅のお兄さんのタラシの件っす
実は先日 地獄太夫さんにモデルやって貰いながら聞いた話しなんすがね」
粋「え。兄貴 あの姉ちゃんに手出してんの？」
石燕「Σ一気に軽蔑したって顔しない！
んなワケないっしょ！！」
粋「あーだよな。
びびったびびった」あっはっは
石燕(ガキガキしててもオスっすねえ。 こっわ)
粋「で、話ってどんな？」
石燕「あ、それなんすがね
その まだ先なんすけどバレンタインってあるじゃないっすか？
外国の祭なのにこれでもかと定着してる あの魔の行事。」
粋「お前バレンタインに恨みでもあんの？」
石燕「５つの時 隣に住んでたお加代ちゃんに貰ったきりっすから。
まあ、そこは置いといて」
粋(引きこもり絵描きしてりゃそりゃなあ。)うん
石燕「白さん去年のバレンタインの時、
女の子から好感獲られるともっとチョコ沢山貰えるから バンバン口説いちゃえ。って蒼月さんの口車に乗せられて マジで結構な数口説いちゃったんらしいんすよね。」
粋「Σ役者業であんだけ貰っといてまだ足りねえの！？」ひいいっ
石燕「ちなみに バレンタイン事態をそういう趣旨のイベントで、皆その辺了承済みのゲームと思い込んでたらしく
いやー。偉い事になってたらしいっすよ」
粋「つまり かなりの数の徒花咲かせまくっちゃったと。
うわ。マジでごめん
ちゃんとその辺の一般常識は教えとくから勘弁な」
石燕「なんであっしに謝るんすか？」
粋「何となく？
つーか、つまりその辺の誤解がまだ解けてねえ奴が結構いるって話かよ？」
石燕「いえ。意味が解らずとも求婚されたのは事実だから責任とってもらおうと ここぞとばかりにって人達が結構
いやー女の人って逞しいっすよねえ。」しみじみ。
粋「Σ求婚てうちの兄貴一体何したの！？」ひいいっ
石燕「いやー 無知とは恐ろしいっす」遠い目。
粋「言いたくねえレベルかよ。
ん？ちょっと待て
魄哉はそれ知ってんの？」
石燕「知ってたらさっきみたいなん言わないっすよ
あの真面目爺さん こんなの聞いたら卒倒しかね無いって 彬羽さんが代わりに拳骨付きで2人まとめてお説教して揉み消したっす。」
粋「Σ確かに！ カラスが副官で良かった！」おおっ
石燕「まあ、その後酷い胃痛で３日くらい寝込んでたんすけどね。」ため息
粋「Σ去年のカラスの不調それかよ！！」
魄哉「いやー。人気者が居ると助かりますねえ」にこにこ。
粋・石燕(知らぬが仏。)びくびく。
千様「蒼月君？ 今日大人しいわね どしたの？」
蒼月「Σべ、べつにっ！」
魄哉「？ 声裏返ってますよ？」
