小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

10月4日

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蒼月「ねえ、気がついてるー?」

彬羽「当たり前だろ。」

小太郎「ぐるるるるるっ」警戒っ



シロ「? 何事だ?」


九尾「お主はモノノケでは無いからのう
なんじゃ 今のところやる気も殺気も感じぬが 生理的に無理な気配がしおるわ」どろんっ



家康「殺気無し?お前解る?」

粋「んー。 なんかこう 起きたら雨の日だったみたいなモヤッと感なら

あれ?兄貴?」


白「念の為 何時でも全力で暴れらるようにな。」すたすた。

粋「Σえ。」



千様「Σえ。ちょっと何なに!?
何があるの?」

彬羽「解らん。動物の勘みたいな物だ。
念の為一二三を頼んだ」

一二三「え?え?皆大丈夫なんだか?」オロオロっ




コマ『万が一の場合 全力火力でお守りします。』筆談。

白「うん、頼んだ

よし。行くぞバカラス」




家康「何か解んないけど 大事っぽいねえ」ふむ。

蒼月「うん、大将として行ってるもんね。
かなりヤバイのが来てるねこりゃ」



石燕「ふむ。妖怪のヒトらにとって脅威って事みたいっすねえ 与一さんもこれはキツいって言って引っ込んでるっすし。

んじゃ 人間のあっしなら問題無いかも 万一の為に着いて行っ
家康「それなら私が行くから。
石燕ちゃんバトれないんだから 万一捲き込まれたら即死でしょ」



石燕「えー。でも将軍さんのが危険な所なんてアウトっしょ?」

家康「Σお願いだから自分の耐久力自覚して!!」



シロ「間とって俺が見てくる。大人しくしておれ
」すたすた。

家康「Σえ。ちょっと未成年!」

シロ「お前よりは頑丈だ見損なうな」


石燕「家康さん。歴戦の猛将なんすけどね」

千様「まあ 今の殿見てたら頼り無さすぎよねえ」うんうん。



小太郎「ピリピリしてる横で凹むな。」がうっ

家康「Σ小太郎までもが冷たい!!」がーん。






ーーーーーーーーーーー






?「おやこれは さすがは晴明殿の友人宅
また 変わった式をつけておりますなあ」




粋「式?」

白「お前なんで着いて来てるんだ」むう。

彬羽「式神の事だな。
妖怪を式神、つまり下僕にする奴も居るとは聞いた事があるが

つまりそちらの系統、そして晴明の名前を出すって事はだ」



芦屋「お初にお目にかかります。
私芦屋家の末裔で

白「バカラス落ち着け。 あしやって誰だ。」どうどう。


彬羽「だから一般常識くらい覚えとけ!!
安倍の晴明と張り合ってた陰陽師だ!
しかも 安倍とは反対に人外の類いは道具か駆除対象くらいにしか思ってない 俺らの天敵だ!!」しゃああっ

芦屋「そっちのカラスさん解説どうも。」



粋「Σうっわ 余裕ムカつくっ!」


蒼月「あーそいやジジイって 昔安倍晴明のダチだったんだっけ?
で、何? 安倍の末裔じゃなくこっちで先祖のケリつけようとかそんなの?」ずいっ

白(来るなって言うの忘れてた。)むう。

シロ「小太郎と九尾は番犬番狐するよう言っておいた。
後はまあ来んだろう」うむ。





蒼月「バカラスちょっとちょっと」ひそっ

彬羽「ん?」

蒼月「何コイツ さっきから幻術かけようとしてるのに全っ然効かない
マジかよ 人間なのにそっち系統格上? ヤバくない?」冷や汗だらだら

彬羽「Σいきなり喧嘩ふっかけるな!!」


白「お前が言うのかそれ」




芦屋「いやいや。そんな 八つ当たりみたいな真似は
あの。式の皆さん ちょっと落ち着いて」


白「なあ。さっきから気になってたんだけどな」


芦屋「?」




白「式式って煩いな。誰が下僕だ
見下した言い方するな」くわっ

芦屋「Σ!」びくっ




粋「あ。うちの兄貴はやっぱ怖えんだ。」


蒼月「妖怪と接する機会が多けりゃ そりゃヤバイ奴は対峙しただけで解るよね」うん。

彬羽「まあ、あのアホ怒らせたら細胞1つ残らず蒸発だからな」納得。






間。







魄哉「Σうっおう!!何を道端でガチ会議してるんですか!?」


粋「おう。おかえりー」

蒼月「だって。信用出来ない奴、案内出来ないもん」


魄哉「信用出来ないって

Σげ。 芦屋道満!」うげっ

芦屋「の、子孫です。
そんな似てますか?」

魄哉「そりゃもう 吐き気を催すくらいに」

シロ「昔一体何があったのだ。」引。




魄哉「僕は直接的にはライバル視とかされてませんでしたがね。
その、都にまで被害出るような真似を何度かされましたので ねえ?」

芦屋「その点は御先祖が申し訳ない

てか つまりそちらが
頭でっかちのちょっとスレたオッサンに過ぎないうちの先祖を 物理で叩きのめした安倍の守護獣で」

魄哉「ただの同僚ですが。」きっぱり



蒼月「物理って。」うわあ。

粋「はた迷惑な事すんじゃありません!とかって グーで殴ったんだろうなあ」うわあ。

シロ「命に関わらんか?それは」

彬羽「成る程。それなら恨まれてても文句言えねえな」


魄哉「え。それで世代超えて復讐しに来たんですか?」

芦屋「んな蛇みたいな執念持っておりません。」きっぱり

蒼月「おいこら。蛇バカにすんな 」※化蛇。





芦屋「まあその、先祖は色々やっていたかもしれませんが 私は私ですし。
安倍の縁者とか 恨み等あるわけもありません。

そして昔ほど 化け物の被害があるわけでもなく そっちにも敵意を抱く程には思っておりません」



粋(そっか、今妖怪共兄貴がシメてるもんな。そりゃ大人しいか)ふむ。


彬羽「?
つまり何が言いてえんだ?」




芦屋「ぶっちゃけ。この時代の陰陽師って何に転職するべきですかね?
仕事減っちゃってとても生きて行けないなーと。」

蒼月「まさかの転職相談かよ。」



魄哉「ん? えーと、多分僕を訪ねて来た感じですよね?
何故に僕ですか?」

芦屋「いつもお宅の御札買ってますので。
似たような職種の方だと思い」

粋「Σまさかの客かよ!!」



魄哉(うわ、お客さんに 吐き気を催す面とか言っちゃいましたよ) 気まずっ


芦屋「て事で 無礼は百も承知なんですが
何せ同業少ないもんで 他に相談出来そうなアテも無く。いやー いきなりで申し訳ない」ぺこり。

魄哉「ああいえ。そういう事でしたら

てか、そのモノノケ絶対殲滅オーラどうにかなりません? うちの子達が戦闘モード入っちゃうんですが。」

芦屋「いやそれが、物心ついた時から殺戮してたんでどうにも。」苦笑。




粋(え? 何? 喧嘩売りに来たわけじゃねえの?)ひそっ

蒼月(みたいだね。 紛らわしいな
こっちは死闘覚悟してたのにさ)ひそひそっ

シロ「お前ら 大概好戦的だな。」


魄哉「ふむ。そういう事でしたら

ちょっと地方になりますが 紹介状を書きましょう
ちょっとお待ちを」さらさらっ

芦屋「Σえ。ここで!?」



蒼月「ジジイ顔ひろいからねー。
アンタ運良かったね」


魄哉「よし。
ここに紹介状持っていけば ほぼ間違いなく合った御仕事紹介されますよ。
お給金などについては そちらで話し合って下さい」

芦屋「おお。これは有難い
助かります」ぺこっ




魄哉「あ。でも中身は見ないで下さいね?
こっちも大概化け物なので開けたら解りますからね?」

芦屋「Σは。はいっ」びくっ



彬羽(天海の名前で紹介状書いたな。)

蒼月(まあ100% コネで仕事につけるよね)うん。



芦屋「本当にかたじけない。
今度改めてまた御礼に参ります」ぺこぺこ。

魄哉「いえ。構いませんよー
そんな事より御仕事に専念して下さいね」手ふりふり






シロ「ふむ。一時はどうなる事かと思ったが」


家康「お?大丈夫だったみたいだね」ひょこっ

魄哉「殿、危ないと思うなら野次馬に出てこないで下さい」


粋「あーでも良かったよなー
ただの職探しのオッサンでさ」へらっ

蒼月「は? マジで言ってんの?」

粋「へ?」



シロ「俺でも解るくらい 家の方から九尾の圧が出ておるのだが」

粋「へ?」



白「バカラス。」

彬羽「抜かりはねえ」











芦屋「あー!何だあれ!

無理無理無理っ! 龍鳳揃ってるわ 大陸の大妖怪も居るわ!!他のも全部桁がおかしいあんなん無理無理っ!」ぶるるっ

子分「上手く言い逃れ出来て良かったですねー」



芦屋「ふふん。二枚舌は御先祖からの授かり物よ

Σん!?」

子分「あ、あんな所にカラス」


芦屋「不味い!聞かれたああ!!」ひいいっ







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