小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

9月26日

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千様「すっかり秋ねー
いつの間にか熱いお茶が美味しいわー」ぐびー。

家康「だねえ。最近まで冷たい麦茶ー!て言ってたのにねえ」のほほん



蒼月「あー嫌だなあ 冬来んのか」どんより。

シロ「日本には四季があるのだ仕方なかろう
それとも一生真夏の灼熱地獄の方が良いか?」

蒼月「Σそれもちょっと!」ひいいっ



粋「あれ?蛇って暑い分にゃ問題ないんじゃねえの?」

蒼月「Σ限度があるよ!
暑過ぎたら普通にヤバイし夏の昼間は皆水の中やら物陰に隠れてるよ!」

家康「へー。そうなんだ。」せんべいぼりぼり。

千様「殿ー、おせんべ食べすぎよ
食欲の秋だからって油断してるとヤバイわよ トシなんだから。」

家康「Σまだまだそんなトシじゃないよ!」


シロ(と言いつつ せんべいを置いたな。)ふむ




蒼月「今年も寒いのかなー 嫌だな嫌だなー」ふかーいため息。


粋「かける言葉見つからねえわ

ん? 兄貴? 何か大人しいような」きょろっ




白「縁側にヨロヨロのカマキリが居た。」
手の平乗っけ。

粋「Σうお でかっ!」

白「あのまま居たら踏まれそうだったから 連れて来たけどどうしよう」うーん。

千様「Σちょっとちょっと近い近いっ ちょっと怖いわよそれっ」ひいいっ


白「カマキリ怖いか?」はて。

千様「おっきな虫はちょっと無理!」距離取りっ


家康「カマキリかあ。
あー フラフラしてるねえ なんか可哀想だなあ」うーん。




蒼月「そっか。お前も夏の間しか生きられないもんね
冷え込み辛いよね」ふっ

シロ「カマキリに語りかけるな 影を背負うなそこ。」



一二三「おお。おっきなカマキリさんだー」おおっ

コマ「カタタッ?」


白「一二三は怖く無いのか?」

一二三「ん?おら虫さん好きだぞ?」



千様「子供って強いわー」襖の影っ

粋「そんな怖いか?あれ。」



一二三「ん?元気ないだな?
どうしたんだべ?」あれ?

白「えーっと。」ちらっ





シロ「む。しまった
洗い物を頼まれておったのだった」そそくさ。

粋「あー、姉ちゃんこの前飛び込んできたコオロギでも悲鳴上げてたもんなー」目そらしっ

家康(そんな残酷な説明無理無理っ)ひたすらゼスチャー




彬羽「カマキリはな。夏の間しか生きられない生き物だ。」

一二三「Σええええー!!」がーん!!



蒼月「コマちゃんさすが。即効保護者呼んで来たんだ 」

コマ『どや。』筆談。


一二三「このカマキリさん死んじゃうだかっ!?」半泣きっ

彬羽「だな。しかしそれがカマキリって物だ
冬を生きる様には体が出来ていない。
それに そいつはちゃんと自分のやるべき事を終えて一生を終えるんだ 嘆く事はねえ。」

一二三「やるべき事?」



白「あ。卵持ちかこいつ 腹でっかい。」覗き込みっ

蒼月「Σえ。こういう種類じゃないの?」


一二三「赤ちゃん生んで死んじゃうんだか?」

彬羽「卵だがな。
卵の状態ならカマキリでも生きられる
だから 安全な状態で子孫を残して寿命を迎えると言うわけだ
無意味じゃねえ 意味解るな?」



一二三「・・うー。

カマキリさん 卵頑張るだぞ!!」


家康「お。理解したね さすが。」

千様「教育ねえ。」ほう




蒼月「冬を生きる様には出来ていない。か」遠い目。

粋「お前は頑張りゃ生きれんだろ
絶望すんな」



白「カマキリか。

そういやバカラス前に言ってたよな
カマキリはその冬に雪が積もる高さ解ってて それより上に卵生むって」

彬羽「ん? そうだが
よく覚えてたな」



蒼月「その子が卵生んだら場所教えてね。」真顔。

彬羽「言っとくが、卵の真下まで雪が積もるわけじゃねえからな?」







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魄哉「あの コマ?

何故に頭にカマキリの卵着いてんですか?」

コマ『人情的にひっぺがせませんでした。』筆談。



千様「木製だもね。」納得。
家康「木製だもんね。」うん。


シロ「また寄りによって凄い所で生んだな」

白「ある意味安全だぞ。
外敵寄れないし」

コマ『からくりの戦闘力をなめてはいけません』筆談っ

シロ「ちょっと護衛気取りになっとらんか?」

コマ『寄らばランチャーアームが火を吹きます。』筆談書き書き

シロ「Σ誰がカマキリの卵なんぞにワザワザ危害加えるか!!」




魄哉「はいはい。 コマに変なスイッチ入っちゃうんで 後で崩れないように外しましょうね。」

コマ『Σ!!』

魄哉「外して置きますので そこをガードお願いします」

コマ『なる程。心得た。』筆談っ



千様「母性本能かしら?」

シロ「からくりに有るのだろうか?」うーん。



家康「で、親はお墓作ってあげたの?
一二三ちゃん 泣いてないかなあ。」

白「ん?アレなら ほら。」指差しっ





挿音「虫ってのはよ
こうやって暖かいもんの上に置いてると結構持つもんなんだよ。」

粋「Σすっげ! 持ち直したっ!」おおおっ

カマキリしゃきっ



家康「Σ秋なのにコタツが出てる!!」



挿音「いんじゃね?油断すると蒼月もくたばりかけるしよー
虫も蛇も変わんねえわ」キセルすぱー。

蒼月「俺はカマキリと同等かよ」コタツ潜り込みっ

挿音「うちボロいかんなあ。
カマキリは蜘蛛とか獲ってくれるからそこら居ても別に困らねえわ」

千様(Σ放し飼いされるとアタシが困るんだけど!!)ひいいっ



魄哉「あ、コタツで思い出しました。

今年冷え込むようなので 蒼月君うちの温泉宿の部屋をひとつ、冬の間貸しますよ」

蒼月「へ?」

魄哉「あそこ蒸気で常に暖かいですからねー。
あ。水多いからって脱皮はやめて下さいね
生臭くなるんで。」




家康「お。良かったねー
あはは さっきまで今年こそ死んじゃうってノリだったもんねえ」

蒼月「え? んー」

シロ「何だ。不服か?」

蒼月「あーいや 暖かいのは助かるけどさあ


あの温泉化け物しか来ないしさあ
どうせなら人の女の子が来る普通の宿チャーターして欲し「化け物しか来ないから 貸してやるって言ってんですよ。破廉恥な。」



一二三「一気に元気になったべな。」

彬羽「お前は見るな聞くな。教育に悪い」



魄哉「ワガママ言うんなら普通に金とりますよ
本来商いなんですからね。」けっ

蒼月「Σだー!ごめんごめんっ 使う!使わせて貰うから!!」ひいいっ



シロ「今年も命が繋がりそうで何よりだな」うむ。





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