シロ「ふう。こんな物か。」汗ふきっ
飛天「お?庭掃除?
お疲れさーん。」すたすた。
シロ「ん? うむ。
Σってちょい待て!なんだその荷物っ」
飛天「秋の頼り だな。」うん。
シロ「は?」
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一二三「おおっ おっきな栗だっ」おおおっ
小太郎「へー。こんなでっかいのあるんだな」わおんっ
蒼月「どしたのあれ?」指差しっ
家康「あー。飛天がね」
飛天「いやー 里に新しく赤ん坊仲間入りした祝いって
里の皆に凄い立派な鮭大量に貰ったもんでさあ」にっこにこ。
白「あんだけ捕るの大変だった。」ふう
粋「前世は熊か何かっすか 兄上。」
千様「絶対川岸ベアクローで捕ったわね」うん。
小太郎「白、カナヅチだし 釣りとか出来ないもんな」うんうん。
飛天「だなあ。なーんか盛り返しそうだよなあ」わははっ
千様「つまりは鮭の御返しね
焼く?茹でる?」わくわくっ
一二三「食べやすいの方がいいだー」挙手っ
粋「あー。女って栗とか芋とか好きだよなあ」
蒼月「芋栗南京だねー。
俺はきっちり調理した方が好きかな」
千様「栗ご飯?」
蒼月「ご飯甘いのってなんか違わない?」
一二三「Σえ!」がーん。
蒼月「あれ?なんか温度差?」
家康「あ、大丈夫。私もご飯甘いの無理無理」
一二三「Σええええーー!」がーん。
粋「んなショック受けなくても。
一二三は子供だから甘いの好きでもおかしくねえって」
白「大人は栗ご飯アウトなのか?」びっくり。
家康「うん、お前は味覚おかしいレベルの甘党だから今更何とも思わないよ」真顔。
彬羽「普通に春一のメニューにあるんだがな。」
家康「Σえ。 そうなの!?」
彬羽「お前な。自分がイマイチだからって周り全部が嫌だと思うなよ?」
蒼月「あれ?バカラス甘いのダメじゃん
栗ならいけるの?」
彬羽「食うわけねえだろ。」きっぱり
千様「あら?アタシ達少数派?」えー。
飛天「何で揉めてんのか解んねえなあ。
芋でも栗でも普通に白米と一緒に炊き込むだろ?」はて。
一同(Σ清々しい程の田舎飯っ!!)
彬羽「まあ ド田舎だからな。あの里は」納得。
一二三「何でもいいだよ。
早く焼なり何なりしてけろー」
彬羽「お前剥けないだろうが。
・・この大きさなら湯がいて まっぷたつにすりゃいけるか。」すたすた。
家康「お。さすが調理担当。」
蒼月「あれ?調理って。今日ジジイは?」
小太郎「徹夜明けでさっき玄関で寝てたぞ」わおんっ
粋「すっげえ解りやすく力尽きてたよな」うん。
白「なあ。バカラス
米炊く時にちょっと栗混ぜて「俺が食えねえだろが。」即答。
家康「晩御飯 普通の白米と栗ご飯両方出てくるに一票。」
蒼月「同じく。 賭けになんないねー」
飛天「あいつ変な所気遣いするからなあ」うんうん。
襖がらっ
挿音「お?何だお前ら雁首揃えて」
千様「あら居たの?
飛天君がねー おっきな栗沢山くれたのよー」にこにこ。
一二三「今彬羽さんが湯がいてくれてるだっ」にこにこ。
挿音「Σげ。マジか」
家康「『げっ』って お前栗ダメだっけ?」
挿音「いや 違うんだけどよ。
やっぺ タイミング誤った。」あちゃー
一二三「タイミング?」
挿音「今大量に庭で芋焼いてんだよ」
飛天「Σあ。そういやシロが落ち葉集めてたようなっ」
挿音「おう。思ったより大量に採れたんでよ
落ち葉調度いいやって放り込んで来た所なんだよな」
蒼月「・・・消費できるかな?」
家康「どうだろ。
日にちズレてたら嬉しいけど ちょとキッツイかも。」うーん。
白「確か。なんか甘い浸けダレに絡めた芋の料理あったよな」きらーん。
蒼月「あ。こりゃ問題ないや」
粋「兄貴よ、それ量食うもんか?」うわあ。
千様「心配しなくてもアタシ達が食べるから大丈夫よねー?」
一二三「んだなー。」にっこにこ。
家康「女の子ってほんとその手の好きなんだねえ」うわあ。
粋「芋と栗と
あれ?お前がさっき言ってたの も一個何だっけ?」
蒼月「ん?
南京。カボチャの事だよ」
石燕「あのー。なんか大量にカボチャ届いたんすけど なんすか? あ。 重いもう無理」どしゃゴロゴロゴロゴロっ
粋「Σなんで!?」ひいいっ
家康「Σあ。私かも。
ほら、はろうぃん? あれの提灯にするし 朱禅が店にも出すって言うから 知り合いに大きいの頼んでたんだよねー
でもあれ?この量は」はて。
挿音「伝票これ 桁間違ってねえ?」
家康「Σえ、うっそ!?」
粋「Σつかハロウィン来月だろ!早えよ!!」
蒼月「支払いどうすんのコレ?」
家康「だああまた天海に怒られるっ!!」ひいいっ
千様「・・沢山ね ほんと。」
一二三「わ、わーい。」
白「カボチャって煮物以上に甘くなったっけ?」うーん。
粋「Σやべえ!消費組のテンションがっ」
彬羽「おい 何を騒いで Σうお何だこりゃ!!」びくっ
挿音「更に庭では芋焼けてんぞー」
彬羽「Σ何故に一斉にだ!?」
魄哉「あー。 置いとくと傷みますしねえ。」あくびっ
飛天「おう。おはよう
勿体ねえよなあ。どうする?」
魄哉「簡単な事ですよ
あ、白君 ちょっとちょっと」手招き
白「ん?
Σえ。 また鮭捕ってくるのか?」
飛天「Σえ。更に!?」
魄哉「お願いしますねー
せっかくですから楽しまなくては。」にこにこ。
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皐月「なんや。 山の方でまっ昼間から百鬼夜行が目撃されたとか 偉い騒ぎになっとるでー」
つつじ「見られたらあかん言っとるのになあ
何でも秋の山の幸祭やそうどす。
わてらもお呼ばれどすえー」
皐月「Σおおっ」きらきらっ
つつじ(ありがたいんやけど、げちょげちょの魑魅魍魎に混ざって物食べるんはちょいキッツイんよなあ)うーん。
皐月「わーい。ご飯やご飯っ」やっほう!
つつじ「こう言う時 ホンマ皐月はんのメンタル羨ましいわ」
皐月「へ? 何でテンション低いん?」はて。
つつじ「いんえ 何も
Σうっおう!今そこ二口女おった!!」ひいいっ
皐月「あー。お呼ばれしたんやろなあ」にこにこ。
つつじ「・・食事風景ごっつそうやなあ。」うわあ。