小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

1月3日

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千様「お正月って暇よねー」ごろごろ。

家康「だねえ。」せんべいばりぼり

シロ「お前らはいつもと大差無くないか?」




白「じゃ これやるか?」よいしょっ

粋「兄貴何それ」



白「妖怪横丁で年末に叩き売りしてたから買ってきたんだけど
すごろく?」はて。

シロ「不穏な予感しかせんのだが。まず何故買ったそんなもの」




白「売り子が正月はこれって言うから

で、すごろくって何だ?」


粋「カラスー!解説頼むっ」

彬羽「Σそれぐらい誰でも説明出来るだろうが!丸投げするな!!」



家康「えーっと 順番にサイコロ転がして、
出た目だけコマ進ませてけばオッケーだよ」

白「なんだ簡単だな」ふむふむ。

彬羽「新品なら説明書くらいついてるだろ
まずはそれ読め」すたすた。

白「あ、ホントだ」説明書ぺらっ



魄哉「おや、懐かしい物やってますね」ひょこっ

千様「アンタもやる?」

魄哉「いえ、僕はこれから飛天君に頼まれてた診療所代打を
お餅喉につまらせた人が来る可能性大ですしねえ」いそいそ。

家康「年寄りが年寄りのその治療は悲しいねえ
いってらっしゃーい」手ふりふりっ



蒼月「ねえそれ面白いの?」じーっ

粋「気になるならやればいいじゃねえかよ」

蒼月「えーなんかダサっ
けどまあやる事無いしー誘われて断るのも何だし良いよ。仕方無いなあ」ふふんっ

シロ「面倒な奴だな」

白「よし、じゃあ えーと。

6人で。」

カチッ。


千様「ん、何の音?」


白「説明書に まずは参加人数を決めて契約してくださいって有るぞ。」

粋「Σ契約!?」

シロ「Σちょっと待て!! その説明書見せてみろ!!」ひったくりっ





家康「あの?シロ?」おそるおそるっ

粋「あれ? なんか固まってねえ?」嫌な予感っ


シロ「『これは特殊なすごろくです。
コマに書いて有る事が実際に起こるので注意しましょう。』と書いて有るのだが?」冷や汗だらだらっ

家康「Σそんな事だろうと思ったああ!!」ひいいっ

蒼月「Σ何!?何が書いてるの!?」

千様「Σいやー!地味に嫌なのばっか!!」ひいいっ



白「そんなの書いてたのか
読み仮名ついてる所しか読めなかった」ふむ。

シロ「Σこんの 本物のクソバカたれがああ!!!」


粋「あー ・・クリアするまでその呪い解けないって書いてる」説明書熟読っ

蒼月「え?こう言うのってゲーム始めないで放置とかしたら?」



粋「『5分間動きが無いとペナルティが有る』ってよ」

天井から水ざばっ!!


一同「Σつべたああっ!!」ひいいっ



シロ「え!?え!どこから出た今の水!?」


千様「Σいっやあああ!蒼月くーん!!」ひいいっ

蒼月「」

家康「Σやる前から緊急事態っ!!」


白「毎回水だったら蒼月が持たないな

さっさとやって終わらせよう」うん。

シロ「Σ元はと言えばお前のせいだろが!何を呑気なっ!!」

家康「いやそれ、やらかしちゃったから一生懸命脳ミソ使って最善の策出してんだと思うよ」

粋「兄貴顔に出ないからなあ。どんまい」



千様「じゃぱぱっと終わらすわよ!!蒼月君生きててね!アタシからいくわっ」

一同(Σ勇者っ!!)


千様「ていっ!!」サイコロぶん投げっ


コロコロっ

ぴたっ。


シロ「8 だな。」ごくり。



千様?「うりゃ8マス!!」くわっ

粋「Σあ、姉ちゃんそのマスは」




『畳が腐っていた。床が抜けて一回休み』

千様「Σきゃー!」ずぼっ


家康「千ちゃーん!!」ひいいっ

シロ「Σいやいやいや大掃除で新しくしたところだぞ!!」


彬羽「成る程。
現実に干渉して上書きしてくる系か

始めて見たな。」ふむ。

家康「Σたかがすごろくにどんだけ高度な真似を!?」

彬羽「量産は無理だろうな 趣味か何かで作ったんじゃねえか?
だが、作った所でこんなのやりたい奴も居ないだろうし作った奴も使わんだろ
で、処分に困っていた所をどこぞのバカに押し付けたと」

白「成る程。」ふむふむ

千様「分析より早くしないと。5分経っちゃうわよ」よじのぼりっ

粋「Σあ、確かに」


白「ん?待てよ。すごろくって順番にやるんだよな?
蒼月動けないけど、どうするんだ?」


一同「Σあ。」




家康「だ、代打 かなあ?」冷や汗っ

千様「え。これそういう変更行けるの?」


白「試してみるか。

戦闘不能で選手交代。 」

カチッ。

粋「お。ロック音」おおっ



彬羽「おい、なぜ俺の前にサイコロが生えた?」

シロ「Σまさかっ!!」ひいいっ

白「あ。これ すごろくの近くに居る奴から参加者に決まるのか」ふむ。

彬羽「Σふざけるな!解除しろ解除!!」

家康「説明書にルール上出来ないって書いてるよ」

彬羽「Σだああ放っておけば良かった!!」





石燕「あれ?皆揃って何遊んで・・Σ!!」後ずさりっ


家康「Σ何!?何が見えてるの!?」

石燕「新年からヤバイもんで遊んでるんすね
さすがっす。」ドン引きっ

シロ「惑う事なき呪いのアイテムではないかああ!!」ひいいっ



彬羽「すまん。石燕 そこの蒼月をコタツに放り込んで置いてくれ
あと、一二三には絶対この部屋に近寄るなと」どよーん。

石燕「了解っす
毎度巻き込まれご苦労さんっす。」ぴしっ

千様「その辺は説明要らないのね」

石燕「毎度の事っすから」きっぱり





白「よし。じゃバカラス サイコロに選ばれてるし頑張れ」

彬羽「手前 終わったら覚えてろよ。

・・待てよ。この手のはどうせマトモなもんはねえんだ
試しに。 ふんっ」ぱきゃっ

家康「Σサイコロ真っ二つっ!」

シロ「Σ強制終了狙いか!!」おおっ



ごいんっ!

粋「Σ天井からタライーっ!!」


千様「Σ痛い上恥ずかしい奴っ!!」ひいいっ



白「妨害されると怒るらしいな」ふむ。

家康「あ、また何処からか新しいサイコロが生えてきた」

サイコロころんっ



粋「どんまい。」

彬羽「煩えよ。」たんこぶ。



白「よし。じゃ次俺やるか」

サイコロコロコロっ

粋「Σ今の見た後で!?」

白「逃げられないならやるしかないし。お、止まった」

シロ「3 か。」ふむ


家康「Σげ。」


『空からウシガエルが降ってくる。』

びたん!!

千様「Σいやああ!!でかああっ!!」

粋「Σ頭に乗ったー!!」ひいいっ



白「下向いてたらツノで串刺しだった。
危ない危ない」ふう。

家康「そういう問題!?」


白「つまりこれ上か下に何か起きるのかな?」

ウシガエル「ぶもー。」

彬羽「お前よく平気だな」

白「俺こっちだぞ」

彬羽「いやウシガエルに言ってんだ。」


家康「ダメだこれ ホント早く終わらそう!!
殿いっきまーす!!」くわっ







挿音「お?殿 正月から何してんだよ」

シロ「いやすごろくで『足を滑らせて池に落ちる』と言うのが有ってな」

千様「庭の池まであれ何メートルあるの?」

白「普通に空飛んだな」うん。




挿音「・・・・二度寝すっか。」くるり

石燕「啓明な判断っすね」うん。


千様「ちいっ!!もちょいこっち来たらチェンジさせてやろうと思ったのにいいっ!」きいいっ

粋「姉ちゃん」うわあ。


彬羽「おい。次お前かシロだぞ」

粋「Σあ、そっか
うわああこの流れでサイコロ降りたくないっ!!」

白「蛙なら当たりだぞ」

ウシガエル「げぇーこ。」

粋「Σいやハズレしかねえだろ!!」


石燕「じゃ頑張って下さいっす」そそくさっ

千様「Σあ、アタシのさっきので近くに居たらチェンジ出来るってバレたわ
ちいいっ!!」

シロ「Σ石燕全力で逃げろー!」ひいいっ


粋「Σはっ!そうだ
変なマスしかねえならっ」筆しゃきーん!!



ごんっ

粋「Σぶっ」

彬羽「だろうな。妨害するとペナルティが有るってさっき解ったろうが。」

シロ「マスの目書き換えには 顔面に達磨の頭突きか」ふむ。

白「上下だけじゃないんだな」ほうほう。

粋「ちょ鼻血鼻血っ
やべシロ先サイコロやってて」わたわたっ

シロ「Σこの腰抜け間抜けがああっ!!」

千様「まあまあ、
マスをざっと見た所 とりあえず死ぬようなのは無いみたいだし」

シロ「解っておるが どれでも嫌すぎるぞ!!」

白「え?そうなのか
読めないから解らな「それで率先するって お前は心臓に毛でも生えとんのか!!」

彬羽「ごねても仕方ねえ
やらねえとペナルティだぞ」


シロ「くっ
仕方あるまいっ」サイコロぽいっ

千様「5ね。
えーと。ネズミ取り?」




ばちーん!!

シロ「Σうおおおお!?」飛び退きっ

ホコリもうもうっ



白「・・・ シロをネズミの大きさにしたくらいの巨大ネズミ取り?」見上げっ

シロ「Σ命に関わるわっ!!」ひいいっ


彬羽「いや待て。 今ので攻略法が解ったかも知れねえ」ふむ。

千様「へ?どこで!?」

家康「あ。ひょっとして」はっ


粋「よっしゃ俺も解った!!
まかせろっ!!」サイコロぽいっ

家康「7だね。」




『お化けが出る。』

ヒュードロドロドロ。


粋「Σぎゃー!!」

白「このマス手抜きじゃないか?」

千様「で、攻略法って?」

彬羽「いやこれは、運もかなりいるな」うーん。

白「次千様だぞ」

千様「Σげ!痛いのは嫌よちょっと!!」

彬羽「いや、そっちなら問題ねえ」

千様「へ?

じゃ じゃ彬羽君を信じていくわよっ」サイコロぽいっ


シロ「2 か!」マス確認っ


家康「『トレジャーハンターがよく遭遇する丸太がごうって来るあのトラップ』。」

彬羽「Σ名前知らないなら組み込むな!!」

丸太ばきゃっ!!


千様「あら?」ほっ

シロ「成る程! トラップは発動までが決定であり
それを食らわんでもペナルティはない!!」おおっ

彬羽「だな。 お前もさっきネズミ取りに挟まらなくても何も起きなかったろが」

シロ「Σおお それどころでは無かったわっ」はっ



家康「問題はメンタルに来る系だねえ」

白「生きてるか?」

粋「やべえ。泣きそう」ぐすっ

千様「はいはい、お化けくらいで泣かないのー」よしよし。


シロ「よし!では気を引き締めて参るぞ ふはは光明が見えて来たわっ!!」どやあっ


白「次俺なんだけどな。」

家康「お前は何食らっても大丈夫そうだから良いんじゃない?」






鏡子「皆さん お正月の芸人の様です。」 じーっ

蒼月「鏡子ちゃん? 何か楽しんでない?」がくぶるっ



ーーーーーーーーーーー







魄哉「ただいまー

あれ?皆 居ないんですかね?」


コマ『お帰りなさいませ』カタカタっ


魄哉「皆どうしたんです?お出かけですか?」

コマ『呪いのアイテムとガチバトル中。』

魄哉「Σはいい!?」

コマ『おや?お客さん』カタタッ



妖怪商人「ども。 あの、年末に商いしてましたらちょっとアレなもん売り付けたのが ド偉い御人やと後で知りまして そのー」おどおどっ

コマ『ある意味楽しんでるのでノープロブレム。』筆談っ

妖怪商人「Σアレを!?」



魄哉「Σえ?え?何事なんですか!?
ちょっと皆大丈 Σ居間があああ!!」ひいいっ






粋「いよっしゃあ!!まだ生きてる!生きてるぞおおっ!!」やけくそっ

シロ「ふはははは!この程度かっ
ほれさっさと次!サイコロふれっ」くわっ




石燕「あ、お帰りなさいっす。
これがランナーズハイっすねえ」

魄哉「Σいやどれがどうなってこうなったんですかっ!」



コマ『で、壊れた居間の弁償はOKですね?もちろん』筆談さらさらっ

妖怪商人「いやそれは Σあー!ゼロ距離銃火気っ!!解りました!します!弁償しますっ

誰か上がりになったら解放されますんでそれからしっかり見積りををを!!」ひいいっ



挿音「こらコマ。 客にバズーカ向けんなよ
つか内蔵武器増えてね?」寝起きぼーっ。

コマ『お年玉で着けて頂きました』筆談べろんっ








千様「Σげ。『振り出しに戻る』」

一同「Σ!!」






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