小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

1月20日

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粋「おーい 魄哉居るー?
小太郎が足にトゲ刺さっちゃっ


Σうっぎゃああああ!!! 」ひいいっ





蒼月「何なになになに!?」どたばたっ

シロ「敵襲かああ!!」 くわっ




魄哉「すみません。コマのメンテ中なんですよ。」

コマ頭部「カタカタッ」

蒼月「Σ普通に生首持ってくんなあああ!!」ひいっ




白「お前な
生首くらいでぎゃーぎゃー言ってたら 生首系の奴等に会ったらどうするんだ。」むう

粋「Σ生首系の奴等って何!?」心臓ばくばくっ

シロ「飛頭蛮辺りではないか?」


蒼月「つか 生首どころか手足バラッバラだもんね
こりゃビビるよ」あーあ。



魄哉「で、何の御用でしょうか?」

コマ「カタカタッ」

粋「うん。生首横置こう
小太郎が足にトゲ刺さったって「あー。そんならバカラスが診療所に連れてったよ」

粋「Σうっそ はやっ!」



白「トゲ 太くて俺でも抜けそうだったから頑張ったら凄い悲鳴あげられて」むう。

粋「了解。頼むから無茶すんな 兄貴がやると悪化するから」


白「抜けはしたんだけどな」うーん。

蒼月「傷口偉い事になってそうだね」うわあ。


魄哉「一応聞きますが
白君自身は その山暮らししてた時とかトゲとか刺さったらどうしてたんですか?」

白「ん?奥に入ってくと嫌だからガブッと噛り取
シロ「よし。今後は無茶せんで良い絶対するな」



コマ『怪我をしても自力で修復。
ナマモノは興味深いですね』口から筆談べろんっ

蒼月「コマちゃん? バラバラなのにどこで字書いてるの?」

コマ『人では無いので手で書く必要はございません』もももももっ

粋「いや どこで書いてんだよ」

コマ『今頭部しか無いので頭部の何処かと思われれれれれれ』みみみみっ

魄哉「あ。紙詰まりですね。ちょっと頭開けますよー」

ぱかっ



粋「Σいちいちこっえええ!!」ひいいっ




魄哉「コマは定期的にメンテしないと色々大変なんですよねえ
木製なので劣化も早いですし いっそ金属でパーツを1から作りますか」うーん。

コマ『重量ヤバくなります』筆談べろーん

魄哉「ですよねえ。
やはりマメにパーツ取り返えが一番ですか」がしゃん

蒼月「悩むのは良いけど腕置けよ 袈裟で生腕とか見た目最悪だよ」

魄哉「いえ。こうしてコマ本人とじっくり会話しながらメンテする事でより良い調節がですね」

コマ『親子の語らいのひとときとおももももももばらはらのれ』みみっ

白「紙詰まってるぞ。」


粋「普段わざわざ手で書いてるのコレだからか。」納得。




石燕「おや?皆お揃いで また何かやってんすかー?」

コマ『テストテスト。紙詰まり修復完了。』筆談ぺらっ



石燕「おや。コマさん メンテっすかー?」のほほんっ

蒼月「Σいやアンタは少し驚けよ!!」


石燕「え?だってあっしはガキの頃から生首とか見慣れてるっすよ?
この世のもんじゃないっすけど。」

蒼月「Σ教育上最悪過ぎだろアンタの体質!!」

石燕「嘆いても見えるもんは見えるっすからねえ」



コマ『粋さんは少し石燕さんを見習った方がよろしいかと。
肝っ玉が小さすぎます』筆談ぴろぴろ

粋「なんで俺生首に説教されてんの?」



白「生首が説教しちゃ行けないって事無いだろ
俺がここ来る前は 結構その辺に説教する生首居たし」

粋「Σどういう事!?」


シロ「妖怪の類でないなら 戦で力尽きた武者共の類いでは無いか?」

白「もうどれがどれだか解らない」うーん。


魄哉「山奥で一人かと思えば 意外と賑やかに暮らしてたんですねえ。」パーツの埃取りっ

蒼月「嫌な賑やかさだな。」


白「どっちにしてもあいつ等言いたい事言うだけで会話にならなかったけどな。」

蒼月「だろうねー。 幽霊の類いって相当根性無いと最後の瞬間で思考止まっちゃうから」


コマ『粋さんが静かになりましたが。』筆談べろん

シロ「必死に耳をふさいでおるのだ。放っておいてやれ。」




魄哉「ふむ。
ならばやはり白君を捕獲 ここに招いたのは正解でしたね。」パーツかちゃかちゃ。

白「今思いっきり捕獲って言ったよな?」

魄哉「すみません。トシなんで耳遠いんですよねー」かちゃかちゃ。



蒼月「都合良いんだよクソジジイ。」

魄哉「何です 色ボケ小僧」


石燕「聞こえてるっすね」うむ。




コマ『質問です。
山暮らしで冬等はどうしていたのですか?』

白「ん?
えーとな。 雪に穴ほって丸まってると結構暖か
蒼月「ほぼ熊じゃん」


コマ『成る程。野生の知恵ですね
データに加えておきます』


魄哉「コマ?何処で使うんですかその知識。」

コマ『備えあれば憂いなし です。』


シロ「少なくともお前自身には役に立たんがな。
仮に遭難しても木製の体では寒くもなかろう」

コマ『やらかした。』筆談べろんっ



蒼月「この子やっぱさ
アンタが作っただけあるよ」うん。

魄哉「僕はこんなイメージなんですか?

しかし、そうですか。
そんな熊のような暮らしをですか まあ山の上の方でしたからねえ」ふむ。

白「おかげで素手でシャケとれるようになったぞ。」どやっ

粋「兄上 それもう熊っす。」



魄哉「成る程。そう言えば ここ来た当初
お布団に偉く感動してましたねえ」ふむ。

白「暖かい所で寝れるってのがびっくりしたな。」うん。

石燕「あー。今もお布団大好きっすよね」

蒼月「ほんとハードな人生送ってるよねー」



コマ『お布団?
あれはそんなに良いものなのですか?』

粋「ん?
あ、そっか! お前からくりだから寝ないのか」

石燕「たまーに廊下の隅で立ったまんま休眠モードには入ってるっすけどね」

粋「Σ恐えよ!!」


コマ『確か、今日はお外に布団を干して居たはず。

至福のデータが欲しいので体験させて頂きます』

ごろんっ

粋「Σえ」





魄哉「Σこらコマストップ!!

体組み立ててからにしてください!頭部だけの移動は危険


ガッ!

ごろんっ


家康「Σうっぎゃああああーーーっ!!!」

どがばたーんっ!





しーん。






蒼月「バカ殿。 頭踏んでコケたね。」

粋「追加の絶叫無いって事はのびてんなあ」あーあ。




魄哉「頭打ってるかもしれないんで 念の為飛天君に往診お願いして下さい。
コレばっかりは僕が弄ると悪化しかねませんので」

石燕「ん?コマさんなら頑丈だから平気「いえ殿の方です。」







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小太郎「はー。診察怖かった」わおんっ


彬羽「お前な。そんな小さい傷で鳴き喚くな」

小太郎「傷より病院が恐いんだぞ」わんっ


飛天「うっわ 医者として傷つくなー。

しかも結局往診だし
どれ殿様生きてるか?あ、揺らすなよ」


魄哉「どつき慣れてるんで大丈夫とは思いますがね
後頭部からコケてるみたいですし 念の為お願いします。」

飛天「うん。どついてるの主にお前だよな」




彬羽「どういう会話だ Σん!?」びくっ

小太郎「どうした Σへ!?」ぎゃいんっ




コマ『お帰りなさいませ。』布団から筆談っ


彬羽「お帰りはいいが 何であのアホの部屋で布団に入ってんだお前っ」引きっ

コマ『何を想像されました?ムッツリですか?
発情期ですか?
お布団を貸して頂いただけです。』筆談。

小太郎「いや何で入ってんだよ」




白「布団幸せか?」

コマ『そもそも暖かいがよく解りませんでした。不覚。』




彬羽「何がどうしてこうなった?」困惑っ

粋「えーと。

何処から話せば良いんだこれ。」うーん。




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