小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

9月23日

f:id:t00c:20200923091900j:plain






千様「なーにー? 朝からがちゃがちゃ煩いわよー
あら?彬羽君?」

彬羽「ん?起こしたか」


千様「どこのオカンかと思ったわよ
朝から何作ってるの?」



彬羽「昼飯食ってる暇もねえ某政治家に
季節柄腐る事も無いだろうしと弁当作りを頼まれた」
超本格的お弁当っ


千様「相変わらず真面目てかマメよね。」


彬羽「体が資本と言っても あいつが倒れりゃ徳川が麻痺するからな。
せめて栄養ある物をとだ。」手ふきふき

千様「(絶対料理人としての見栄とか意地入ってるわよねコレ。盛り付けとか凝りまくったわよね)

ん?これ全部魄哉の? 多すぎない?」


彬羽「いや ついでに俺もシロも今日は出だからな。
毎度賄い作るのも面倒だし持っていくかと。」

千様「なる程ねー。
あ、こっちの余りね。貰うわよー」ぱくっ

彬羽(Σ寝起きにいきなり脂っこいのだと!!)


千様「んー美味しー。
ねえねえ こっちの残り朝御飯に貰っていい?」わくわくっ

彬羽「・・ああまあ。いいが」

千様「なんで引いてるの?」



魄哉「おはようございます。

無理言ってすみませんねえ」どんより。

千様「アンタ目の下隈凄いわよー ちゃんと寝たの?」もぐもぐ。

魄哉「まあ数十分ですが。 朝から揚げ物とは元気ですねえ」うぷ。

彬羽(こいつのは油控えめで正解だったな)うむ。


千様「Σ数十分て!くたばるわよっ」


魄哉「大丈夫です。仕事片付け次第泥のように寝ますんで。もうちょいの辛抱ですよ
あ、お弁当頂いて行きますね」よろろっ

彬羽「そのもうちょっとが持つのか?」

魄哉「今ちょっとややこしいもので
でも、いざとなれば お手伝いお願いします。

あれ?こちらのは誰のですか?」

千様「んー? 白君のとか?」いも天もぐもぐ。


彬羽「足りると思うか?」

千様「足りないわね。この量の5倍は要るわね。」うん。

魄哉「いったい何処にそんな入るんですかねえ」


彬羽「だいたいあいつら兄弟はうちの店の命綱だろが
店で飯食って貰わねえと売上がヤバイ事になる」

千様「意外とその辺シビアよね。」えび天もぐもぐ。

魄哉「言いながら朝からどんだけ天ぷら食べてんですか」



千様「じゃ。誰の? あ、ひょっとして間違えたとか?」



飛天「ちゃーっす。貰えるもんは貰いに来たぞー」玄関がらっ

魄哉「察しました。」納得。


千様「なる程ね。
お金あったら片っ端から里に仕送りしちゃってそうだものねー」うんうん。

飛天「ん? いやさすがに最低限の食費は置いてるぞ?」

魄哉「あのー 少しは余裕持って手元に置いておいた方がいいですよ?」

彬羽(山奥育ちだからほとんど自給自足出来るとは思うが)うーん。



千様「ねえ、そんなカツカツならここ住めば?
ほら、部屋まだ空いてるわよ?」さらり。

魄哉「あのー 家主僕なんですけど。」

千様「ケチい事言うんじゃないわよ
アンタ稼いでんだから 頑張る若い子応援しなさいよ」けっ


魄哉「ダメとは言ってないじゃないですか」ずーん。

彬羽「睡眠不足で打たれ弱くなってるな。」

魄哉「だって今の 僕が言いたかったんですよ」どよーん。

千様「男が細かい事気にすんじゃないわよ」

魄哉「誰がオカマですか」むかっ

彬羽「言ってねえ。早く仕事終わらせてとっとと寝ろ。」



飛天「あのー せっかくだけど遠慮しとくわ」

千様「Σえ。なんで!?三食昼寝つき 家賃も要らないわよ!!」えええっ

飛天「いやそりゃ最高だけど

男女がひとつ屋根の下って問題しか無いだろ普通」 真顔。

千様「Σまさかのアタシのせい!!」がーん。


彬羽「まあ 普通はそうだろうな」うん。

魄哉「彬羽君は強制連行でしたからねえ
拒否権無しでしたし。」うんうん。


千様「えー。皆もはや気にしてないわよー?」

飛天「いやだからだよ。
俺はまだマトモで居たいなあって。」

彬羽・魄哉(まとも?)



飛天「って事で。せっかくだけどごめんな

また弁当やら飯やらはたかりに来るかも知れないけど」わははっ

千様「それならいつでもうぇるかむよー
残念ねえ。」ちぇー




彬羽「お前は賢い。」きっぱり

飛天「Σいきなりどうした お前が誉めるってマジで何!?」

魄哉「逆セクハラ耐性ないとキッツイですからねえ。」うんうん


飛天「お前らされてんの?

えーと。まあその 色々頑張れ 隈凄いし」

魄哉「これはセクハラのせいじゃないですよ?仕事のせい
千様「Σ当たり前でしょ!」


飛天「あー。
まーた仕事きっついのか
じゃこれ一気にいっとけ」小瓶。

魄哉「? 新作の栄養ドリンクですか?
助かります
よし!1日頑張って片付けますかね」ほくほくっ

千様「現金ねー
効くのってマッズイかもよ?」

魄哉「良薬は不味いものですよ

さて、では用意して来ますかねえ」いそいそっ





飛天「ちなみにだ。
俺がここまで拒否すんのは 里の古株達に嗅ぎ付けられたら終わりって事だからなんだよな。」ボソッ

彬羽「成る程。
常に嫁取れ嫁取れ言われてるからなお前。」納得。


飛天「無理矢理まとめられかねない上 相手があの濃い姉ちゃんだってのはちょっとなあ。」

彬羽「だな。君子危うきに近寄らずだ。」うんうん




千様「聞こえてるわよ。そこの仲良しイトコ」

彬羽・飛天「Σ!!」





襖すぱーん!!



飛天「Σぎゃーごめんなさいいっ!!」ひいいっ

千様「Σちょ アタシじゃないわよ!?」



彬羽「おい 何事だ!?」




白「魄哉が血吹いた。」


彬羽「Σ手前 何を飲ませたああ!!」

飛天「え?スッポンの生き血?」

千様「Σまさかのストレートで!?」ひいいっ


飛天「ん?水割りすべきか?
原液のが効くかなーって思ったんだけど」あれ?

彬羽「Σ生臭い事この上ねえだろ!!」




千様「えーと 吐血したわけじゃないから大丈夫よ。
普通に血飲まされただけっぽいわ」

白「大丈夫なのか?それ」




飛天「いやー。お前の焦った顔初めて見たわ
鉄仮面でもビビるんだなー」わははっ

白「あんなん見て普通のが頭おかしいぞ」むっ


彬羽「こいつに医者やらせてて良いのか。」

千様「確かにスッポンは栄養はある。わよねえ」うーん。












家康「天海いいい! 毎度激務させてごめんなさいいっ!!」うわあああっ

蒼月「医者まだ!?ジジイが死んじゃうー!」ひいいっ



魄哉(不意打ちの血生臭さで吹き出しただけなんですけどっ)げっほごほっ

スッポンの血でドロッドロ。







>サイトトップに戻る