小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

2月17日

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魄哉「すみません。蹴鞠の出来る人居ませんか?」

蒼月「何処から聞けばいいのか解らないけど、まず腰やった?」

魄哉「年寄りにはかなりキツかったです。」柱にふん掴まりっ

千様「蹴鞠ってあれ?
毬を地べたに落とさないように ポンポン蹴り上げ続ける奴?」

シロ「なぜに腰弱いのにそんな物に挑んだのだ」むう。

魄哉「いえその
いわゆる京のお偉いさんとあれやこれやのお話する席で 余興としてそっちのプロの方呼んでたんですがね
その方カキ鍋にあたったらしくて」

千様「だからって 天海様がんな接待やったらそれこそ向こう気を使うでしょ」

魄哉「Σく」



彬羽「代打が探せねえなら蹴鞠じゃなくても良くねえか?」

魄哉「それが、ぶっちゃけ僕も精神が武家寄りなんで 雅な御方達の趣味よく解らないんですよね」苦笑。

小太郎「あー確かに」わおんっ

蒼月「武家ってか武闘派だよね」うん。



魄哉「ちなみに いっそ代役しちゃえとかはしゃいで練習始めた殿は 三日後にして全身筋肉痛で伏せっております」遠い目。

小太郎「Σ噂の時間差で筋肉痛!!」ぎゃいん!

魄哉「大概いいトシなのに無理するから」ため息


彬羽「そもそも将軍に余興やらせるな。」きっぱり。




蒼月「てかさー 徳川の威光で代役くらいどうにかなんじゃないの?
パパッと募集かけちゃえよ」

魄哉「それがそう簡単には行かないんですよ」

蒼月「へ?なんでさ」

魄哉「そりゃ募集すれば人は集まりますよ
しかし 今回のは集まるメンツがメンツですし、セキュリティ面で安全安心な人かどうか調査は必須です

そして何より そんなの募集してまーすとなれば
そこそこ権力の有るのが子飼いの人を推薦してきてまーたややこしい事になる という感じです」

蒼月「Σうわ めんどくさっ」

魄哉「めんどくさいんです
だから 出来るだけ自力や身内でどうにかしようと。」ぷるぷるっ

千様「どうにかは良いけど アンタ腰それちょっとじゃないわよね?
大概よね?」

魄哉「すみません。ちょっと座るの手貸してくださ
蒼月「Σ動けないのかよ!早く言えよ!!」ひいいっ







間。





飛天「はいよー。 朝晩この湿布貼って極力動かず大人しくしとく事。」

シロ「急な往診すまん 助かった。」



魄哉「しかし、ホントに困りましたねえ。

募集してなくても何処から嗅ぎ付けたのか 色々画策してる藩も有るようで それを巡ってあれやこれやで今挿音が潜り込んで調査中だそうです。」手紙読みっ

伝書鳩「ぽぽー。」


小太郎「あいつも大変だなあ」うわあ。

千様「たかが蹴鞠でなんでそんななるの?」

魄哉「欲しいのはお偉いさんとの接点ですよ
雇われた芸人は名前が売れれば仕事になる、くらいでしょうがね
この件で既に一件藩お取り潰しと 徳川の印籠出して控えおろうとか

飛天「何か知らねえけど 大事件になってねえ?それ」

シロ「のようだな。」困惑っ




彬羽「挿音の奴 俺らの知らない所で本一冊書けそうな大暴れしてやがるな」引。

魄哉「あーそいや瓦版のコラム書いてるんですよね。
なんなら事実を元にしたフィクション書いて貰っていいですよ」あっさり

彬羽「Σいや表沙汰にする話じゃねえだろ!」

魄哉「いい加減利権利権とうっさいんで 実名で書いて貰っていいですよー?」くっくっく。



千様「腰痛でストレス増幅されてヤバイわねー」うーん。

飛天「ちょっと幸せになる薬も処方しとくか?」

シロ「いやお前のは色々恐ろしいのでやめてくれ」即答っ





白「あれ?魄哉 またギックリか?」ひょこっ

魄哉「Σ器用な芸人居 Σいっだああああ!! 」


蒼月「Σぎゃー馬鹿!急に起きるからっ!!」ひいいっ


飛天「お前蹴鞠出来る?」

白「なんだそれ」

飛天「うん。だよなー」うんうん。

粋「どしたよ帰るなり?なんで蹴鞠?」




千様「きちんと説明したらワンチャン有るんじゃないかしら?」

魄哉「そ、そうですね。」ぜーぜー。






間。







白「えっと毬を地面に落ちないように蹴り上げ続けて 麻呂の顔面に叩き込めば良いんだな?」真顔。


千様「どんな説明したの?」

魄哉「いやちょっと先方にムカつく麻呂が居たもんで」

蒼月「愚痴混ぜんなよ
だから年寄りは話長いんだよ馬鹿。」



魄哉「すみません。彬羽君 説明し直しお願いします」

彬羽「Σこれに上書きか!?」

粋「あー。兄貴はいっぺん間違って覚えると修正ムズいんだよなあ。」うーん。



シロ「これは他をあたった方が良いやもしれんな。」

石燕(与一)「すまん。
私自信は一応嗜んではおるが、今この体が石燕なので無理だ」挙手

小太郎「絶対スジ違えるよな」ああうん。

飛天「その前に足上がんないだろなあ」うーん。

蒼月「モヤシの体つっかえないなあ。

昔の貴族がやってた雅な趣味なんでしょ
バカラス出来ないの?ボンボン育ちでしょー?」





彬羽「Σ今それどころじゃねえ!!」


白「ん?毬を蹴り上げてからじゃなくて麻呂を蹴り上げるのか?」困惑っ

粋「いや麻呂に危害加えちゃダメなんだよな
一旦麻呂置こう」

白「一旦置いて 麻呂を蹴「Σだから蹴るな!!」

白「いや毬は蹴るんだろ?」あれ?

粋「うん。兄上 今毬は何処かな」





蒼月「うん。あの人は無理だね」

千様「ね。下手にお願いしたら何処ぞのおじゃるが危険だわ」うわあ。




魄哉「詰みですかね これ。」ふっ

蒼月「蹴鞠とか面白くないのじゃなくて女の子呼ぶとか「何の爛れた接待ですかそれ」


飛天「まともに相談出来る奴が居ないのがキツいなあ。
俺は政務とかよく解らないしさー」お茶ずずー。





白「蹴鞠って雅なのか?」

彬羽「だな。一般にはな
よってお前の思ってるのは違う」

粋「カラス諦めろ。 始めからちゃんと説明してても兄貴じゃ何が楽しいんだそれ とかそんなだコレ」ため息。




白「麻呂の何が良いのか解らないけどな
雅なのなら 俺より向いてる奴居るぞ?」

シロ「なんで麻呂メインになっとるのだ?」


魄哉「ん? 白君より向いてる雅な芸?

Σあ。」




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つつじ「そげな大役任せてくれはんの?
いや嬉しおすなあー!」おおっ


シロ「誰かと正反対の伝統を重んじる芸風の役者。
成る程 嗜んでいても不思議ではないか。」ほう



小太郎「お前 蹴鞠出来るのか?」わおんっ

つつじ「そらなあ。そういう役せなアカン時困りますやろ?」にこにこ。

千様「さすがねー。
困ってたのよ 良かったわー」きゃー。

つつじ「いんえ。こっちもしてもお偉いさんに名前覚えられる機会どす
ええ宣伝になりますわー」ほくほく。

飛天「ちゃっかりしてんなあ」



魄哉「いやー良かった良かった

では、ひとつお願いしたいんですが、
万一 あちらの方々に話しかけられた場合 標準語にてお願い致します」にっこり

つつじ「Σえ!なんでですのん!?」


皐月「本場の人等にんなエセ京都弁で話したら馬鹿にしとる思われるからやろ」きっぱり。



千様「エセなの?」

彬羽「エセだな。」※京生まれ。



皐月「私らホンマはめちゃ口悪い地域生まれやからなー」


粋「あー そういやお前 昔は●ねアホボケ ●すぞハゲは挨拶とか何とか」

つつじ「Σぎゃー言わんといて!!」ひいいっ

皐月「今でもぶちギレたら結構出るで」

千様「Σうそっ ちょっと見てみたいっ!」おおっ





蒼月「ねえ、ホントにあの人選でいいの?」

魄哉「で、出来るだけ先方とは接触しないよう気を付けましょう」目そらしっ





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