小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

9月19日

f:id:t00c:20200919100411j:plain






魄哉「っだああああ!まずいっ 寝過ごしましたっ」ひいいっ



小太郎「昨日涼しくて寝やすかったもんなあ」あーあ。

蒼月「ジジイ重役じゃん。少しくらい遅刻してもいいんじゃないの? 何かあるの?」


魄哉「上がきっちりしてないと 下なんて幾らでもダラダラするんですよ!
ついでに今日は月1の朝礼がっ」わたわさ身支度っ

蒼月「徳川のお偉方なんて既に結構腐敗し「だから気合い入れないと駄目なんです!!」



千様「気合いもいいけど 寝癖直しなさいよ
アンタ元から髪くりんくりんなんだから」

魄哉「そこは頭巾被りますのでセーフです。」きっぱり

蒼月「きっちり何処いったの?」




白「大変そうだから朧車呼んどいたぞ」ひょこっ

魄哉「Σおおっ助かりますっ」


千様「Σえ!また江戸城にアレで乗り付けるの
?」


シロ「色々と大丈夫なのか?」

挿音「狸か狐に化かされた事にしときゃ問題ねえだろ」キセルすぱー。

家康「人からしたらそれも大概だけどね。」




九尾「わちらは んな意味ない事せんわ。失礼な」

挿音「ストーカー狐居たのかよ」

九尾「だーりんのおる所常におるわ
しかし ホント朝からぴーちくぱーちく煩い鳥じゃのー」あくびっ




魄哉「よし!では行ってきます」 玄関がらっ

九尾「袈裟裏返しじゃぞ。」

千様「いい加減トラブルに弱いの直しなさいよー」慣。


挿音「袈裟くらいもう朧車の中で直せや
ホントに間に合わねえぞ。」

魄哉「Σ確かに!!」はっ



蒼月「このジジイ 切れ者のはずなんだけどな」

白「頭いい奴っていつも考え過ぎてるから 予想外ってのに弱いらしい」

シロ「なるほど。」ふむ。




魄哉「あ、朧車様 その節はどうも
いつも御贔屓にして頂き

一同「いいからさっさと行け。」


小太郎「そういや朧車 魄哉のオーナーしてる妖怪温泉のお得意さんだっけ。」

九尾「色々めんどくさいのう。」むう






間。





【朧車 車内】





魄哉「あたた。 白君も蹴り入れなくても良いのに。
そんなイラつきますかねえ」 腰さすりっ



一二三「悪気はねえとおもうだ。
きっと遅刻しちゃうと思って焦っただよ」ちょこん。

魄哉「いえ何故居るんですか。」



一二三「魄哉さん起きてすぐ大騒ぎなってたべ?
朝御飯食べてねえから おにぎり中に置いとこうとしたら 朧車発進しちまっただ。」ぼろぼろおにぎりっ

魄哉(Σ優しさが染みるけどどうしよう!!)


一二三「大丈夫だ!おらもうお姉さんだべ
ちゃんと歩いて帰れるだよ!」ぐっ

魄哉「Σフラグ立ってます立ってます!絶対一人で帰せません!!」ひいいっ



一二三「だども。いっぺんおうち帰ってたら間に合わねえでねえか?」

魄哉「それは・・ うーん。」悩。




一二三「あ、そうだ!江戸城ってたくじしょ?ねえだか?」

魄哉「しっかりしてるのは良い事ですが、子供自ら言いますかそれ。」






ーーーーーーーーーーーー




江戸城




女中「あのー 天海様 そちらの御子様は」

魄哉「孫です。」やけくそっ

女中「Σえ」



一二三「年齢せっていに無理がねえべか?」

魄哉「こう言っておけば ああ孫バカの爺が職場に孫娘連れて来ちゃったよー ってノリで多目に見られるかもしれません

そういうの父親だと中々ありませんからね。」

一二三(おじいちゃんでも そんな無いと思うだ。)





女中A「え。天海様って お歳いくつ?」ひそひそ

女中B「えーっ かなりのお歳らしいって聞いた事があるけど
孫? え? え?」ひそひそ

女中B「実は若い頃やんちゃで、めちゃめちゃ若い時に子供作って その子もめちゃ早く子供出来た とか?」ひそひそっ





一二三「坊さんとして駄目な気がするべ。」

魄哉「ガワだけの生臭なんで今更良いです」ふっ



一二三(やっぱ1人で帰れば良かったべ)
おらお邪魔だ)しゅん。



魄哉「あ、今から あちらの座敷でちょっとアレやコレやありますので 大人しく座ってて下さいね」
小さい座布団いそいそ。

一二三「Σえ。おらも 朝礼ての出るんだべか!?」


魄哉「そりゃ孫連れて来たら見せちゃうでしょう!」

一二三「Σノリノリだべか!?」


魄哉「だっていつもいつも 僕だって一二三ちゃん構い倒したいのにっ
主に彬羽君が構い倒してるから近寄れないしやる事無いじゃないですか!
そうじゃない時は白君が目敏く連れてっちゃうし
目の前に居るのに構えないって どんだけ寂しいと思ってるんですか! 」くわっ


挿音「落ち着け『天海サマ。』」天井からひそっ



魄哉「・・追い付くの早いですね」

挿音「おう。忍なめんなよ」





一二三「えーと。んじゃおら 来ても良かったんだべか?」おそるおそるっ

魄哉「ウェルカムです。」即答。

挿音(こんの子育てマニアが。)





女中A「え?さっきの名前
あの子の親って よく手伝いに来てるあの黒い人?」ひそひそっ

女中B「え?んじゃアレって助手じゃなく 天海様の息子さん?」

女中C「Σ似てないどころじゃないっ」ひいいっ

女中A「息子さんが娘溺愛しすぎてて 孫娘構え無いのね。天海様。」哀れみの目。

女中C「あー。 微妙に性格合わなそうだしねー」うんうん。





挿音(Σやべ。また変な誤解がっ)




一二三「来ても良かったんなら良かっただー
おら良い子にしてるだよ」ほっ

魄哉「最初はびっくりしましたけどねー
1日一人占めさせて頂きましょう」にこにこ。



挿音「いや。それは良いんだけどよ」ひそっ

魄哉「はい?」




挿音「保護者に一言 連絡入れてた方が良いんじゃねえ?」


女中C「Σぎゃあああ!空が真っ黒に!!」

女中B「Σ何あれ カラス!?」ひいいっ

女中A「いやああ天変地異の前触れっ!?」



一二三「あれ、彬羽さんの舎弟のカラスさん達だな」うわあ。

挿音「彬羽の野郎 錯乱してんなあ こりゃ」あーあ。



魄哉「・・帰ったら土下座します」冷や汗どばっ







>サイトトップに戻る