小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

8月23日

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【割烹春一】



ひな「あら。お昼休みですか?」

飛天「んー。 今日涼しいし熱中症で担ぎ込まれるのも居なさそうだしな」うどんずずー


庵「だからって診療所空けてていいの?」

飛天「大丈夫大丈夫
なんかあったら春一までって地図置いてきたし」へらっ

彬羽「お前は医者の自覚あるのか」芋の皮剥き剥き


飛天「あるからこうやって 息抜きもちゃんとしてんだよ

あんなもん根詰めっぱなしだと精神やられるぞ?」



ひな「成る程 外見似てても性格はホント似てないイトコですねえ」ふむ。

庵「力尽きるまで常に全力疾走と 程よく休憩挟みながら80%のペースでマラソン みたいな感じ?」



飛天「人生80%くらいが調度いいんだって」うどんずずー


朱禅「えーと。まあ個人差あるから
言い返したいけど言い返せない正論とか解らんでもないから あんま溜め込
彬羽「何も言ってねえが?」



ひな「このように 大概全力でしか走れない人が無理して弛くしようとすると自爆します
ベストな形は人それぞれですね ホントに。」

朱禅「Σ!!」ぐさあっ



庵「あのそれはごもっともなんだけど」

飛天「息をするように旦那のメンタル粉砕するよな」ずずー





彬羽「ややこしくなるから医者の話は置いてといてだ

お前。里の方はどうなってんだ
仮にも一族の頭が出稼ぎしっぱとか 色々大丈夫なのか?」

飛天「しっぱじゃないって

ちゃーんと何かあったら連絡するように言ってるし
週末は毎回帰ってるし」


ひな「めちゃめちゃフットワーク軽いですね」うわあ

庵「ここから京までどんだけあると思ってんの」


飛天「さすがに毎回自力はキッツイからなー
疲れてる時は ほらあの九尾の狐に乗っけてって貰ったりだな」ずずー

ひな「Σえ。九尾さんって白さんしか乗せないとか言ってませんでした?」



飛天「ホッケの干物で快く引き受けてくれるけど?」

庵「Σまさかの魚派!?」


彬羽「・・・成る程。」ふむ

朱禅「確かお前 あの狐に魚のアラ食わせてるとか言ってなかったっけ?」

彬羽「そりゃ毎度肉用意できねえからな。」

ひな「そもそもなんで御世話してるんですか」




彬羽「Σ言われてみれば!!」はっ

飛天「お前大概流されやすいよな」うどんずずー



朱禅「そもそも主のストーカーの飯の世話とかやるってのが解らね

彬羽「誰が主だ。」




白「呼んだか?」ひょこっ

飛天「Σぶっ」

庵「Σうどん吹くなああ!!」ひいいっ



白「知ってるか?モノノケは噂をすると寄ってくるんだぞ」どやっ

飛天「あーうんそりゃな
てか 俺もモノノケだからな?」



粋「いや。単に昼飯食いに来たんだけどな」

庵「はいはい。昼休みだもんね
まずはお冷やね」




飛天「まああれだ
お前が テロリストからコレの助手になってるように
俺も多少の変化があるんだよな」

彬羽「なった覚えはねえが?」むかっ




一同(まさかの自覚ないボランティアーーッ!!)


彬羽「Σ言いたい事があるなら口に出して言え!!」きしゃあああっ

飛天「飲食店で羽撒き散らすなよ店員サン。」茶ずずー。



粋「コイツが御人好しで兄貴の補佐やってるのは今更だけどよ

お前の変化ってやっぱ診療所の医者やってる辺りだよな?
コイツ程劇的に変わった感じねえんだけど」

飛天「いやーそれがな。
俺的には偉く変わったんだよなー」ふふんっ




彬羽「せいぜい里の外に目が行くようになったとかそんなんだろ。
所詮山に引きこもった御山の大将だからな」ふんっ


飛天「人の事言えねーだろ
里の中しか知んないでストレス溜めて大暴れした奴が言うか?」けっ



ひな「あら。ピリピリ」

朱禅「店壊すなよー」


粋「あー大丈夫大丈夫」





白「二羽まとめて焼き鳥でいいか?」ぼぼぼぼぼぼぼ

彬羽・飛天「Σ!!!」びくっ



粋「腹減ってる時の兄貴 すっげえ狂暴だから。」

ひな「はーい。いつもの海老天うどん!大急ぎでっ!!」





間。








飛天「ーーーって事で 里にゃこういう飯屋もなおいんだよなあ」

彬羽「そりゃ山奥だしな。」


ひな「それなら出張屋台でも出したら儲かるのでは」うーん。

朱禅「Σ京の山奥まで!?」ひいいっ




白「たんしんふにん。て奴か?頑張れ」ぼりぼり

朱禅「Σ嫌に決まってんだろ!!」


飛天「あ。お前海老天尻尾まで食べる派?」

白「勿体無いからな。」うん。


粋「Σ待て俺の単身赴任と海老の尻尾同等かコラ!」



彬羽「落ち着け からかわれるんだそりゃ」

朱禅「Σ!」がーん。




庵「ひょっとして2人結構似てる?」


飛天「あ、そういやどっちも母親人間か」おおっ

白「だな。
後一応大将だな」うん。


ひな「人間混じるとマイペースかつ 人をおちょくる系になるんですかね?」うーん。

粋「俺おちょくらねえけど?」

庵「突然変異?」

粋「Σ普通の方が突然変異!?」




飛天「しっかしさあ ここのうどんもだけど
ホントこっち出て来た時は驚く事ばっかだったなあ」

白「ん?」

飛天「まず、

腹減ったら飯屋あるし、日常生活で必要な物は作らなくても店で買えるし、銭湯あるし、
長屋?ての初めて見たし 狭いのに1人で寝るだけなら調度よくて意外と効率的だし
なんでも商売になるし、人多いし、娯楽らしい娯楽ってのも今までは本しか無か

庵「むしろ今までどうやって暮らしてたの」うわあ。



彬羽「山奥だからな。
カラス天狗の里は」遠い目。


粋「にしても限度ねえ?」



朱禅「んじゃお前もテロリストやって取っ捕まえられて此処に連れて来られた時には 同じようにお上りさん全快のカルチャーショック受けてたってわけ「言うな。」



飛天「いやー都会は凄えわ。」うんうん

粋「江戸城の真下辺りはもっと凄えけどな」

飛天「Σえ。マジで
よし今度の休み行ってみよ」わくわくっ


庵「あーこりゃ完全にお上りさんだ。」



彬羽「何でもいいから食ったらとっとと戻れ!
いつまでも診療所空けっぱにすんじゃねえ」しっしっ

飛天「Σうわやべっ!うっかりしてた
んじゃごっそーさん お代ここ置いとくなっ」だだっ


ひな「焦ってるならツケとかでもいいんですがね

もう居ませんが」

庵「そもそもツケって文化知ってるかな」うーん。






がららっ


蒼月「お。いたいた」



朱禅「いらっしゃ なんだお前かよ」

蒼月「お前に用じゃないよ馬鹿。


はい、ジジイから
コレ見といてってさ。」人相書きっ

粋「ん?また凶悪犯かよ
この辺大概治安悪いよなあ」


蒼月「ホントにねー

遊びに行く所だったのに小間使いやらされて嫌になるよ」ふう。


白「まだ昼間だぞ?」

蒼月「何の事かなー」しれっ


一同(Σどこに何をしに行く気だ!!)




蒼月「ま、いいけどさ

なんでもコイツら押し込み犯らしいんだけど 一味がこの辺潜伏してるみたいだから
気をつけてシバいといてって話だよ」

粋「あ。つまり容赦いらねえと」

蒼月「うん。ジジイおかんむりだったからね

燃やさなきゃオッケーだと思うよ」


ひな「あら。また血の雨が降りますねえ」

彬羽「真顔で言う事か。」






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押し込み強盗一味「」白目っ




近所のおばちゃん「あらま 虫の標本みたい」おおっ

近所の爺さん「先生 最近針治療にハマっとるからのー」

近所の婆さん「いやー こんな時に限って先生遅いからどうしよか思ったわー」



飛天「いやーごめんごめん。
昼食べに行ってる間にこんなのに占拠されてるとか思わなくて」頭かきかき





挿音「お前適応力有り過ぎじゃねえ?」引。

飛天「お! 来た来た
コイツらの回収よろしく」


患者一同「Σおおー忍者じゃー!」ぱちぱち





挿音「えーと。 壁板から剥がしていいのかコレ」困惑。

飛天「あ、針抜くと動き出すからそのまんまのが良いかも「何処の秘孔突きゃそんななんの?」






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