小咄

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くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

8月22日

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【幕府公営診療所】




飛天「ーーって事で この針治療ってのは 刺さっても痛くない所を選んでプスッといくわけだ。」長針きらーん

粋「理屈は解ったけど 流れ的につまり それを俺にやんの?」びくびくっ

飛天「だから痛くねえってば

お前が怪我したの足だろ? 後々響かないように微調整しとかないと トシ食ってから泣くはめになるかもよ?」

粋「痛い痛くないはこの際いいんだけどさ

なんかこう、体に何か刺すってのが」うーん。



飛天「無意味に耳にぶっすぶす穴空けまくって最早塞がらない奴がそれ言うか?」

粋「Σあああの頃は荒んでたからっ
精神的に相当ノリノリじゃねえとこんなん出来ねーって!!」※左耳ピアス穴だらけ


飛天「人体ってのは 頭に近いほど痛みを強く感じんだぞ?
その耳に比べりゃ ミスったとしてもどうって事「Σミスる予定あんの!? それ間違っても医者が言っちゃダメだろ!!」


飛天「オッケーオッケー ミスらない
だから大人しく治療受けような」あーはいはい

粋「Σ俺が一方的にごねてるみたいになってる!」

飛天「一方的にゴネられてます

全く小太郎といい ケガはするのに治療は嫌って動物だらけだなあ」針スタンバイっ


粋「ん?そいや小太郎は?
俺よりケガ酷くなかったけ?」




飛天「肉球が冷や汗で水かけたみたいになってガタガタ震えがとまらねえわ 仕舞いにゃそのまま失神したから 飼い主にお持ち帰り願った」ふっ

粋「起きて針刺さってたら錯乱すんな」納得。

飛天「診療所壊されるのはさすがになあ」うん






白「まだ終わらないのか?茶菓子食い尽くすぞ」もぐもぐ


飛天「お宅の弟さんがゴネるんで今からでーす

てか何で保護者付き?」

粋「兄貴は単に待ち合いの茶菓子目的な」

白「後、外暑いし

ここでしばらく遊んで行くかなって」真顔。

飛天「ここは公園じゃありません
大人しく家帰れ あ。間違えた」ぷす。

粋「Σこらあああ!!」ひいいっ

飛天「大丈夫大丈夫 痛くはないだろほら?」本チラ見。

粋「Σ待て待て待て待て!何カンニングしてんだ!!
やっぱちょっと自信ないだろお前!!」

飛天「頑丈なんだからギャーギャー言わない!
お前の協力で後々近所の爺ちゃん婆ちゃんが肩凝りから解放されるかもしれないんだぞ!」


粋「それで『はい。そうですか。』と実験台になれっか!!」



近所の爺さん「先生すんません 便所貸して貰えんかのー」よぼよぼよろよろ

飛天「はいよー
そこから表出てすぐね。ボロくてたまーに戸が開きにくいから気をつけてー 」年寄り向け気持ち大声っ


近所の爺さん「はいよー」よぼよぼよたよた





粋「えっと。

なんか 一思いにやってくれ」ふっ

飛天「自分で実験台にしてて何だけど
なんかごめんな御人好し」


粋「もーいいよ なんでもいいよ
んで、それは何のツボだよ?」おそるおそる

飛天「ん? あの爺さん向けの頻尿のツボを試しに「Σ俺にやっても効果ねえだろ!!」



白「(治療しにきたんじゃなかったっけ?)

ん? なあ あの爺さん1人で行かせて大丈夫なのか?」


飛天「ん?
んー 何も無いと思うけどトシだしなあ
俺今手離せないし ちょっと見て来てくれるか?」

粋「あの、これ一本一本抜いてもいいんじゃ?」びくびくっ

飛天「いや そこはほらあれ目印?
んー。結構ムズいな」針の本ガン見。


粋「ほとんど針ネズミなんだけど!
うおおおこっええええー!!」ひいいっ




白(そもそも針ってなんだろう。)うーん。






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とんとん。


白「爺さん生きてるか?」


爺さん「おー 生きとるよ?

生きとるんだけどなあ」


白「ん?」


爺さん「閉じ込められたわー

先生の言うとおりボロくて戸がキツくてのー 建て直しせんにゃ危な

白「取っ手どこだ。」


爺さん「爺にも届くよう下の方についとるぞー」


白「あ。これか
せーの。」




ばきゃっ


白「Σあ。」

爺さん「あー 取っ手廻りも腐っとったかー」


白「えっと。これ 押しちゃダメだよな?」困惑

爺さん「ダメじゃなー ますます戸が奥にはまってまうのう

いやー参った参った 今日暑いんでの 爺がますます干からびてまいそうじゃ」けたけた。

白「素なのかボケてるのか解らないぞ
えーと。どうしよう

壊しても良いけど 爺さんにケガさせないようにはムズいな」うーん。

爺さん「ほんなら先生呼んできて貰えんかのう?」

白「ん?飛天か」


爺さん「そうじゃそうじゃ 先生ならなんかええ手を」



白「色々大丈夫だから 心配するな。」

爺さん「何も心配しとらんが
先生呼んだら不味いのかの?」



白(下手に呼んだら爺さんが針ネズミにされる)困惑。

爺さん「何でもいいからはよ出してくれー
爺の一夜干しになるぞー」

白「ん?うん」えーっと






彬羽「ん? 手前そんな所で何やってんだ」

白「あれ?お前もなんでこんな所来てるんだ
ケガとかしないだろ」


彬羽「いや俺は 肩凝りに効くツボがどうとか近所の爺にやる前に試させろとか言われ「そうか お前も針ネズミか」納得。

彬羽(Σ針ネズミ!?)察し。


白「さすがイトコ 多分想像のまんまだ

それは 置いといて


お前俺より年下なのに肩凝りとかじじむさいな

やっぱフケ顔だと 中身もフケるの早いのか」

彬羽「Σ誰のせいだ馬鹿大将!!」むかっ

白「やーいやーい。 頭でっかち」にやにや

彬羽「何なんだ一体! このクソ暑いのに鬱陶しいいい!!」ぶちーん!








がっしゃーん!!


粋「Σうっお!何なになになに!?」ひいいっ

飛天「Σえ!?ちょ 何?爺さん爆発した!?」ひいいっ





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爺さん「言われたとおり 奥に逃げといて助かったのー」ほうほう


厠大破。



彬羽「おまっ そういう事なら早く言え!」背筋冷やっ

白「お前キレたら 殴った所だけ何か食いちぎられたみたいに綺麗に吹っ飛ぶし

加減して木の破片とか当たったら危ないだろ?」

彬羽「Σ下手すりゃ本体吹っ飛ばしてただろうが!!!」冷や汗どばっ




粋「説明聞かなくてもすんげー解りやすいなあ」うわあ

飛天「うん。 てか うちのイトコだんだん兵器化して行ってねえ?」



彬羽「いや、こっちは説明が欲しい
お前のそれはどういう事だ」ドン引き

粋「お宅のイトコの教材にされました」針ネズミっ



爺さん「ほー。 こんだけ刺しても痛くないんかー
先生やっぱ腕良いのー

兄ちゃん練習頑張ったってなあ」肩ぽん

粋「Σまだやれと!?」ひいいっ

飛天「てか爺ちゃん 手洗った?」




白「じゃ これは設備古かったって事で俺から言っと・・ バカラス頼んだ。」

彬羽「まあお前は忘れるだろうな」納得。




飛天「んー しゃーない。
厠はそれっぽいの仮設にしといて

よし!お前ら 針の続きを」くるっ





爺さん「三人共 逃げたがのー」

飛天「Σ空蝉の術!?」人体模型がしゃんっ


爺さん「先生の友達は忍者なんかー」うんうん。

飛天「いや忍者は別の奴
あーもう いいや

あいつらにも予定くらいあるよな
よし、しばらくは模型で練習するか」

爺さん「おー。ふぁいとじゃ」ぱちぱち







白・粋・彬羽(最初からそうしろよ!!)物陰っ

粋「つーか何? 俺ぶっつけ本番でグサグサ刺されてたのかよ。」

彬羽「あいつは昔から端迷惑なぶっつけ本番派だ
おい、まだ何本か刺さってるぞ」

粋「Σげ! どこどこどこ!?」ひいいっ

白「挿音から空蝉習ってて良かったな」ほっ







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