小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

8月14日

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蒼月「ねえ。ジジイは仕事?」

千様「そうよー 毎日忙しい奴よねえ」ごーろごろ


蒼月「だってさ。
なかなか捕まんないねー」


白「待ってたらまた夜だし 江戸城押し掛けるか
昨日も行ったんだけどな」むう。

家康「ん?どしたの 天海に用事?」


白「あ、家康でもいいか。徳川関係だし」

家康「でもいいかって 私がその徳川さんなんだけどね。

ま、いっか。どしたのどしたの?」


白「今年な。天候おかしかったりだろ?」

家康「ん?うん。そだね
雨とか凄いよねえ」うんうん

白「で、田舎の村とか不安になるのは仕方無いかもしれないけどな?」

家康「・・ ん? なんか嫌な予感が」






白「なんかそれっぽい奴等にそれっぽい名前つけて 社立てて 若い娘を差し出すとか言われてもホント困るからどうにかしてくれって 苦情が何個か来てるぞ」

家康「Σ妖怪の皆さんに御迷惑おかけしまくってごめんなさいっ!」ひいいっ



蒼月「贅沢な話だよねー
困るならまとめて俺が貰ったげるのに」ちえー

小太郎「娶ったらその後 ずーーーっと天候含めてその村護らなきゃいけなくなるぞ」

蒼月「あ。天候とかはムリムリ
神様じゃ無いしー」




白「な?妖怪なんてこんなんだし
そこらの奉っても意味ないぞ」

家康「うん。地方の人達追い詰められまくってるねえ」うわあ。



小太郎「苦情来た奴の住んでる場所が解るなら その周辺調べれば何処がめちゃ困ってるか解るな

奉られた妖怪が蒼月みたいなのだったら大変な事になるし 早めに手を打った方がいいぞ」わおんっ

蒼月「どういう意味だよ 犬っころ」むっ


千様「解らないなら鏡子ちゃんにチクッとくわね。」

蒼月「Σえ!ちょっとやめてよ千ちゃん!なんでそんな蔑んだ感じ!?」ひいいっ



一同(色々ダメな自覚はあるんだな。)




白「で、調べるってどれからだ?」両手にいっぱい

家康「Σひゃっほう苦情のお手紙で障子が貼れそうっ」


小太郎「めちゃ何かにすがろうとしてるなあ」

千様「これ 早くどうにかした方がいいわね」うわあ。






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江戸城




魄哉「じゃ 手っ取り早く現地調査ですね」

家康「あの。それはいいとおもうんだけど
何故に私が旅支度?」

魄哉「僕は江戸城空けられませんので」きっぱり。



家康「Σいやいやいや!おかしいよね!?
これ隠密の仕事だよね!?てか普段家で大人しくしてろ警護がどうのこうのと言う癖に なんでこういう時だけ!?」

魄哉「情報には精度が重要じゃないですか
幕府も万能ではないので 今回の場合本気でヤバイ所から順次何かの救済を迅速にーと思うんですが

それには何の利権も関係ない人の目で見「Σそうじゃなくて徳川忍軍は!?隠密のプロいるでしょ!!」



挿音「ほぼ半数が夏期休暇なんだよ。ほれ、盆だろ 」

家康「Σ相変わらずびっくりするくらいホワイト!!」

挿音「日ごろ命張ってるような奴等にゃ それなりの待遇と見返りが必要だっての。
きっちり恩恵があるなら仕事にも身が入るってもんよ
そうだろ?殿?」

家康「Σう。忍頭としては優秀なの忘れてたっ」

挿音「としてはって何だ。
元ヤンなめんなよ 義理と人情、人生貸し借り無しがモットーだっつの」キセルぷはー

魄哉「前々から思ってましたが それ一般の元ヤンと違うと思いますよ?」

挿音「あ?」



家康「あーうん。細かい事はいいや。

えっと つまりはこの地図の所に行商のふりして行って
生活やら農地やらどんだけキツそうか見てくればいいんだね?」地図開きっ



魄哉「誰が1ヶ所と言いました?」

地図追加っ

家康「Σちょっと待ってこれ全部行くの!?」ひいいっ

魄哉「当たり前です。 複数だと判断基準がブレブレになるでしょうが」


家康「この炎天下の中をこれ全部歩いて移動って

いやいや無理無理 若い頃ならともかく焦げる」ずーん。


魄哉「いえそこはご安心を

人の目の無い野山はこちらの朧車さんに」

朧車スタンバイッ


家康「Σこちらのじゃない!! 天守閣にベタ着けやめてっててば!!」ひいいっ


魄哉「事前に白君にチャーター頼んだんですよ?

あ、それはそれとして、いつも当方の宿をご利用頂き真にありがたく

挿音「ややこしいから妖怪温泉のオーナーの顔は今は捨てとけ。」

魄哉「いえしかし その辺は ほらお得意様ですし。」

挿音「いや今のアンタ 人間側の偉い奴だかんな?
妖怪側の頭に言われて来てる奴が そんなんに頭下げられても困るだろがよ」


家康(Σあ。朧車凄い頷いてる。)




魄哉「そうですか
やっぱ僕が堅苦しいんですかねえ。

まあそういう事なので 焦げる心配は無いですしハイペースな旅行として楽しんで来て貰えばオッケーですよ?」

家康「下手すりゃ人命にかかわるのに楽しめません

お土産何がいい?」キリッ

魄哉「前半と後半でノリが矛盾してませんか?」



挿音「つーか。田舎の農村で土産買えねえだろ」

家康「Σえ。そんな感じなの!?」

挿音「Σちょい待て マジか!
世間知らずだけ殿相応かよ!」




魄哉「はいはい。下手すりゃ人命に関わるんですから 早く行きなさいっ」

蹴りっ

家康「Σあだあ!」べしゃっ


魄哉「はい。朧車さんゴーです!
よろしくお願いしまーす」

家康「Σちょ ゴーじゃない! せめて昼食べてからΣ急発進嫌あああ!!」ひいいっ








魄哉「ようやく行きましたね。」ふう

挿音「なあ。飯食ってねえとか言ってたような」

魄哉「大丈夫です。
そこは既に朧車さんの中に水も食料も1揃い「過保護かスパルタかどっちなんだよ」



魄哉「仮にも殿ですし くたばられたら寝覚めが悪いですからねえ

て事で 後から追っかけて警護お願いします。」

挿音「なあ、結局俺も行くんなら 無理に家康行かせる必要無いんじゃねえの?

むしろ仕事が増えてこっちがダリいわ。」

魄哉「まあまあ

さっき聞いたでしょう?
殿は何だかんだ 一般の人達とは距離があるんですよ。
この幕府を開いた者として ちゃーんとこの国の『本当』を知っておくのは当たり前の責任だとは思いませんか?」

挿音「お偉いさんの思考は解んねえわ。
まあ 仕事ならやるけどよー

万一トラブル有ってもほぼ警護要らねえ殿だけどよ。」




魄哉「トラブルが起きたら ギリギリまで出ないで殿の無双が始まったらそこで参戦して下さい。

それが様式美ですので。」くわっ

挿音「Σえ。何の!?」


魄哉「解りませんか!? お忍び!殿! 旅!そしてトラブル!チャンバラアクションですっ!!」

挿音「Σ解んねーよ!つかなんで必死なんだよ 怖えな!!」



白(朧車 変なの巻き込んでごめんな )南無。








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