小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

8月15日

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小太郎「おっさんぽ おさんぽー」うろうろぐるぐるっ

シロ「夕方まで我慢せい
この炎天下ウロウロしたら暑さにやられるぞ」

小太郎「ちえー」わおんっ



蒼月「Σぎゃ ちょっと犬
足拭いてないんじゃないの 床泥だらけっ」

小太郎「Σあ。しまった
さっき中庭掘って涼んでたんだった!!」ぎゃいいんっ


千様「あーあ。床じゃりじゃりねー
えーと。まずは足拭きましょ 手拭い手拭い」

小太郎「ごめんよおおお」ぎゃいいんっ

シロ「Σだから動くな! Σうお尻尾まで泥があっ」ひいいっ




粋「いいなー。」深いため息。

一同「Σ何が!?」



粋「いや、お前らさ
どう言えば良いかな。 ほら小太郎サイズだと色々世話する事あるだろ?」

蒼月「は?何言ってんの?」

シロ「犬に手がかかるのは当たり前だろうが」

小太郎(だから狼なんだけど。
けど、今回は大人しくしとこ) きゅーん。




粋「うちのカイコ メシ食わねえし基本虫だから なんも手入れ要らねえし!!

ぶっちゃけ寂しいんだよ!」



小太郎「Σ待て待て待て待て!!俺は皆のペットなのか!?」ぎゃいんっ

粋「何処からどう見てもペットだろ」

小太郎「Σ!!!」

蒼月「羨ましいなら泥拭き手伝えよ。」きっぱり



粋「違うんだよ 何かこう
折角なんだからもうちょい触れ合いたい。
けど、手の平サイズとか 下手したら潰しそうで」うーん。

蒼月「虫にしちゃかなりデカイけどね。」

シロ「見た目は虫ぽさはほぼ無いからな

こやつの性格的にモフり倒したいのだろうが耐久がな。」うーん。




千様「代わりに小太郎君モフっとく?」

粋「犬って独特の犬臭さあるからちょっと。」

小太郎「Σ!!」


シロ「おい。さっきから小太郎への流れ弾がえげつないぞ。」




小太郎「犬臭い・・」ずーん。

シロ「Σ拗ねるな!丸洗いしてやるから!!」桶に水じゃばばっ

千様「ほらほら!お水よ涼しいわよー」必死っ



粋「Σあれ?ひょっとしてコレ俺のせい?」

蒼月「他に誰が居るんだよ馬鹿。」きっぱり




白「こっちも凹んでるぞ」

カイコ「」どんより。


千様「Σえ。その子言葉解るの!?」

白「そりゃ 蚕の『妖怪』だし こいつ。」

蒼月「Σ口無いから喋れないだけかよ!!」



千様・蒼月(あれ?それをペット感覚って 論理的に問題は?)うーん。

白「こういうのは人間のモノサシで計れないと思うぞ」



小太郎「へー。カイコ賢いんだな」ばしゃばしゃっ

シロ「うむ。御前も大概立ち直り早いな」わしわし犬洗いっ




粋「えーと。カイコ?貶したわけじゃないから
その、ごめんな?」おろおろ


カイコばささっ


千様「Σあ。ちょっと何処いくのー」

蒼月「あー可哀想
あんだけ懐いてるのに 御前じゃ物足りないとかさー。 仮にも女の子なのにー」

粋「Σ嫌な言い方すんなよ!!」


一同(Σそういやメスだった)







石燕『うわ!ちょどうしたんすかカイコちゃん!

あああ!それダメぎゃああああ!!!!』



シロ「Σうお!?何をしとるのだ!」

小太郎「Σ石燕どしたー!」だだっ

蒼月「Σ犬ー!!水拭けこらああ!!!」





石燕「ちょ 誰かその子捕まえて
カイコちゃんが墨汁にダイブしたっす!!」ひいいっ


ぱたぱたぽたぽた


千様「Σいやー可愛いモフモフが真っ黒な蛾にー!!」

粋「Σ何で墨汁!? ホントごめんって!!」ひいいっ



べしゃっ



白「あ。襖」




ずるっずるるっ



石燕「?

なんか 自分の身体で文字書いて無いっすか?」




シロ「『安心してモフって貰えるよう育ってきます。』と読めるが」

粋「Σどうやって!?

うわこら 何処行くんだよ」


ぱたぱたっ


石燕「あ 外行っちゃったっすよ!
意外と早っ どこっすか!?」きょろきょろ

粋「Σぎゃーヤバイ! 裏山にでも見付かったら速攻食われちまうっ」ひいいっ


蒼月「あーあ 女の子泣かすから。」

シロ「お前 虫もメスと見れるのか?」

蒼月「んー・・。さすがに無理かな?」

小太郎「Σ悩んだ!!」




千様「えーと。蚕って何処をどう探したらいいのかしら?」

白「そもそも外で生きられる生き物じゃないらしいから 何処とか無いと思う」

粋「だああどうしよ!あんなちっさいのどうやって探せば」オロオロっ




白「他のに食べられる前に バカラスの舎弟達に保護させるか」うーん。

石燕「あのそれ 要するにその辺の普通のカラスっすよね?
大丈夫なんすか?」

白「最悪飲み込む前に取り返せば
粋「とりあえず隙間とか見てくる!!」ダッシュ








ーーーーーーーーーーー








焔「お前の蝶々 偉い思い詰めた感じでうちに飛び込んで来てたぞー
俺は万能じゃねえっての。

ん?どうしたお前ら」


一同(Σまさかの祖父ちゃん家!!)ぜーぜー



白「ん?カイコどうやってじじいのマヨイガの場所解ったんだ

場所常に変わってるのに」はて。


焔「こいつ口ねえからエネルギー食らって生きるタイプだろ?
気配とかを探れるんじゃねえの」


蒼月「Σ何気に凄くない!?」汗だくっ

焔「実際凄えわ。 ん?お前汗かきか?」

蒼月「Σその蝶々モドキ探してたの!!」



シロ「お前ら生きておるか?」

石燕「な、夏の日差しつらっ」ぜーぜー

小太郎「肉球焼けるー」ぐったり






粋「で、なんでカイコこんなカラフルな事に?」

極彩色の蚕っ


焔「いやー。爺ちゃん最近絵手紙にはまっててな
なんだお前見てないのか 力作なのによー」

千様「つまり筆談でめちゃお喋りしたのね」ああうん。



石燕「あの 焔さんの絵手紙ってのは?
絶対お孫さんには送りつけるタイプだと思うんすけど。」

白「えっとな。
コメントしにくいタイプだ
下手でも無いし別にうまいとも思わない」むう。

シロ(弟に見せんのは情けであったか。)うわあ




粋「なあ、こいつ洗ってもいいのかな?」おそるおそるっ

焔「ん? 嫌なら時分で水に入るだろ
口きけねえだけで思考は大したもんだぞ?」

粋「Σ虫って自分で水入んのか!?」ええっ

焔「そりゃな。
水分どうやって摂ると思ってんだ」




白「そっか
カイコ食べない飲まないから なんか不安になるのかもな
頑丈なのになお前」カイコ突っつき

粋「へ?頑丈って?」




白「俺の猫がじゃれて何回か捕まえて来た。

それについてはホントごめん。」

粋「Σごめんじゃ済まねええええー!」ひいいっ


シロ「Σあの猫に狩られて生きとるのか!?」

小太郎「Σえ!カイコすご!! 見かけに寄らずめちゃめちゃタフだな」おおおっ



焔「ちょっと待て。なんでこんなに評価爆上がってんだ?」

石燕「お宅のお孫さんの飼い猫 飼い主に似ちゃったんすよ」

焔「納得した。」即答





粋「そっか お前結構強いんだな
それならおっかなびっくりの扱いしなくてもいいかも ん?」



カイコへたりっ




粋「Σ言ってる端から!!」ひいいっ

焔「落ち着けただの空腹だ。 メシ食わせりゃ元気になるって」



粋「よっしゃあ!そんならどんどん食え! 元気なら有り余ってるぞこの野郎!!」袖まくりっ

千様「採血じゃないんだから腕出さなくていいと思うわよ」

粋「気分だ気分っ」




シロ「あやつ的には血吸われとるような物か?」

小太郎「あー。 イメージ的には近いかもな
生体エネルギーてどんなのか知らないけど」わおんっ

千様「そう考えたらバンパイアみたいな子よね カイコちゃん。

可愛いからって飼えるの凄いわー」





蒼月「あ。そっか
お化け見えない系の人はコレも見えないんだね」

千様「へ?」

石燕「いやー。ビジュアル的にはバンパイアより凄い事になってんすよ」

小太郎「Σえ どんな!?」

白「見えない方がいいと思う」うん。

シロ「このメンツが引き気味とは いったいどんな状況なのだ」ごくり。





一同(一度の食事の量すっげえ。)ドン引き。



蒼月「これ。あの人じゃなきゃ命に関わるよね」

白「あいつ潜在エネルギーだけならえげつないし
死なない死なない」

焔「孫捕食されてるみたいで爺ちゃん複雑だぞー」




粋「お!元気になった」ほっ

カイコぱたぱたっ



見えてた一同(そりゃあんだけ食えばな )うん。


小太郎「良かったなー」わおんっ

粋「お!ホントにモフっても潰れない!」おおおっ

千様「あら、早速モフモフ Σて ちょっとちょっとカイコちゃんから顔に色がああっ!」



焔「ホント飼うのがあいつで良かったよな

万一 あの殿とかだったら1日でミイラになってたなあ」

白「世の中上手く出来てるよな」うんうん


石燕「あのー。身内として心配とか無いんすか?
カイコちゃんに悪気は無くても 何か事故らないかとか今の見ると不安になるんすけど。」




焔・白「あいつは頑丈さ『だけ』は一人前だ」真顔。

蒼月「あー この2人に認められたら万一とかないよね」納得。











【同時刻】



魄哉「Σうっお!何ですかこれっ!!」びくっ


コマ『襖にダイイング・メッセージ発見

保存しますか?消去しますか?』カタタッ








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