小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

4月17日

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魄哉「あああ終わらないだから提出期限を守れとあれほど言ってるのに
おのれ馬鹿殿馬鹿殿馬鹿殿馬鹿殿馬鹿殿っ」書類の山っ


鏡子「落ち着いて下さい
提出期限守らなかったの家康さんじゃありません」

魄哉「怒りの鉾先作らないとやってられないんですっ!」そろばんパパパバハッ





鏡子(八つ当たりエネルギーをフルに使ってらっしゃる)うわあ。



魄哉「これ終わるんですかねえ
あ、こっちの資料出さないと」よっこらしょ


ガッ!


がしゃーん! バサバサバサッ!!


鏡子「Σ魄哉さーん!
そして書類いい!!」ひいいっ



魄哉「・・今僕何につまづいたんですか?」よろっ


鏡子「へ?さあ?」





襖がらっ


蒼月「ジジイ何暴れてんの?
仕事終わらなくてキレてんなら土下座して頼めば手伝ってや・・

何してんの?」


魄哉「いえ、何か床がおかしいんです。」這いつくばりっ



蒼月「床より今のアンタのがおかしいよ
つーか書類ばら蒔いてるけどいいの?」

魄哉「良くないですけどね

こういうの放置してると

爆発したり 何か潜んでたり 下手すりゃ毒ガス撒かれたりとか
蒼月「Σそう思うなら思いっきり近寄んなよ!!」


魄哉「僕はそれくらいでくたばりませんから

んー。 何か仕掛けられてるのでは無いようですねえ」


鏡子「それでくたばらないんですか」

蒼月「もう生物やめてるよね。」うん




魄哉「あ。
ひょっとして挿音ですか?」

挿音「つまづくようなバレバレの潜み方すっかよ」天井からぶらんっ


鏡子「Σいたんですか!?」ひいいっ


蒼月「この人常に居るよ
だから万が一ジジイが鏡子ちゃんに変な気起こしても安心だからね?」


魄哉「シバキ倒しますよこのお子様が」




鏡子「Σ無機物に興奮するタイプですか!?」


魄哉「Σ違います違います!
てか自分を何だと思ってるんですか!!」


挿音「だから鏡に憑いてる幽霊だろ?」

蒼月「俺は実体無くても可愛きゃオッケー「全力で御断りします。」きっぱり


魄哉「鏡子さん 断り慣れて来ましたね」うわあ。


挿音「んー。危険物じゃねえならとりあえず畳剥がしてみっか

派手にスッ転んでたし危ねえだろ」


魄哉(Σそう言えば見られてたんでした!!)


蒼月「何?ジジイ転んだの?」ぷーくすくす
魄哉「あ、足が痺れてたんです!!」


鏡子(ごめんなさい。あれくらいで痺れないの知ってます)




挿音「ホコリすんぞー
避けとけよ

よっと!」ごそっ





一同「Σあ」










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粋「あー今日も稽古疲れた」よれっ

千様「あら。お疲れ様
お役者見習い大変ねえ」

粋「体も辛いけど兄貴のシゴキが何より辛え
あー もう寝たい」ぐったり


白「お前はこの後妖怪温泉見まわり有るけどな」


粋「兄上 ちょっと今日代わって

白「自分の出番の後にお前に稽古つけるので疲れた」くわっ




粋「・・すんませんでした。」小声。


小太郎「考えたら
自分の仕事終わってから毎度教えるのって凄い大変だよな」

シロ「うむ。これは威嚇されても仕方あるまい

身内だからと当たり前と思うでないぞ」

粋「Σう。ド正論!!」



白「いいからちゃっちゃと行け。
疲れたなら職権濫用して疲れ取ってこい」すたすた




一同(Σわかりやすっ!!)


家康「何だかんだでお兄ちゃんなんだよねえ。」お茶ずずー。



千様「見まわりって 温泉入っていいの?」

粋「そりゃフリーパス有るし
ケンカ起きてなきゃ良いのか そういや。

よしゃ!行ってこよーっと」いそいそ


家康「いいなー 気軽に温泉」

シロ「お前が行けば食われるがな。」きっぱり

小太郎「入り口が魄哉の部屋の押し入れの時点で風情もなにも無いけどなー」わおんっ







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【再び魄哉の部屋】








粋「・・・・何だこれ。」


床からっタケノコッ


鏡子「えっと。

なんか癒しになるので育てようかなっ て話で」



粋「Σえ!?育てるってここで!?室内で!?
つか畳どこ!?えええええ!?」

鏡子「タケノコって植え替えほぼ不可能みたいなんですよ
その上これだけ育ってると食べちゃうにも堅いし、
なんか愛着沸いちゃったらしく」

粋「Σそういや園芸好きの年寄りだった!!」


鏡子「で、もう部屋の中で育てりゃ七夕の笹にも困りませんねー。と」

粋「出番年に一度じゃねーか。」

鏡子「最悪気張ればクリスマスもいけます」キリッ

粋「Σお前も乗り気!?」

鏡子「だって鏡の中暇なんですもん!!」




粋「あー成る程。
俺はいいけどさ

部屋狭くなって仕事しづらいんじゃねえのかなあ」うーん。

鏡子「そこは離れが空いてますので問題ないそうです
今もそちらでお仕事中ですよ」

粋「・・無駄に部屋あるよな この家。」納得




鏡子「いいじゃないですか。緑あると落ち着きますし」にこにこ

粋「俺なら押し入れが異界に繋がってる時点で落ちつかねえけどな

ま、部屋の主がいいならいいや。」






彬羽「いや。良くねえだろ」

鏡子「あら? 」

粋「へ なんか問題あんの?」



彬羽「タケノコは確か『群生』する植物だろ

一本生えたと言うことはおそらくまだ近くに生えてくる」

粋「Σ家が竹林に沈む!!」ひいいっ




挿音「早めに見つけて煮物にすっか?」天井からっ

彬羽「だな。
やられる前に食い尽くすしかねえだろ」



粋「タケノコ怖えええ!!」ひいいっ


鏡子「魄哉さんに見つかると育てるとか言い兼ねませんので
早め早めに刈り取り推奨です」びしっ



挿音「爆発物のがナンボかマシだったなあ」キセルすぱー


粋「んんんじゃ! 見まわり行ってくらー!」押し入れっ





彬羽「明日は雨か。」雲行き確認。

挿音「やべえ。タケノコ伸びるな」

鏡子「雨後のタケノコと言いますからねえ」うーん。







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