家康「あっつー」げんなりっ
千様「Σえ。そんなに！？」
蒼月「確かに急に気温上がったけどさ
そこまで？バカラスじゃあるまいしさあ」
家康「普通にしてたらこんなじゃなかったんだろけどさ
ほら、朝方微妙に涼しくなるでしょ？
風邪ひいたらやだなー。とつい冬布団着こんで二度寝しちゃって」ため息
千様「熱中症になるわよ」うわあ
蒼月「アンタやっぱバカだろ」きっぱり
魄哉「仕方ありませんよ
トシとると基本の体温下がるんで
多少寒さに敏感になりますよ」
家康「うん。私はお前みたいに千年生きてないけどね」
魄哉「おや。残念ですねえ
千年生きてるジジイでもそんな間抜けなマネは致しません」きっぱり
蒼月「つかジジイ風邪すらひかないからね。」
家康「Σそれは人外だからでしょ！？」
魄哉「はいはい。いいトシなんだから気を付けないと体にガタ来ますよー
では。江戸城行ってきます」すたすた
挿音「直訳すると
『自分は長寿 アンタはオッサン』だとよ。」
家康「うん。通訳無くても解るから追撃やめて」どんより
蒼月「へばってても容赦ゼロだねー」
家康「なんのっ！」すくっ
蒼月「お？」
家康「何のこれしき！
天海のバーカバーカ！神経痛と腰痛持ちにオッサン言われたく無ーい！
やーい！ヨボヨボの偏屈じじいー！！」
千様「居なくなってから言うのやめなさいよ。悲しいわねー」
家康「居たら言えないでしょ！私にくたばれと！？」
蒼月「アンタそれでも殿様？」うわあ
がららっ
魄哉「おやおや僕とした事が忘れ物を」
家康「Σうっぎゃー！」
間。
白「なあ。裏庭の畑に家康が植わってたんだけど」
粋「何してんのあいつ？犬●家ごっこ？」
魄哉「さあ？
普段から変な人ですからねえ
楽しいんじゃないですか？」にこにこ
蒼月(ぶっ刺した。)びくびく
千様(迷い無く 主君を頭から畑に突き刺したわね)
挿音「つーか収穫前の玉ねぎ傷むからやめてくんねえかなあ」 キセルすぱー。
魄哉「おや。すみません
水あげて元気出して貰いましょうかね。」水ばしゃあっ
千様「殿には水あげなくていいのよ」
蒼月「つーか馬鹿殿でなく玉ねぎに水やれよ」
粋「Σだいたい察した！！」
白「今日はいつもより多めにおっかないな？」
挿音「年齢ネタはともかく プライドくっそ高えから馬鹿にされると根に持つんだよなあ」
白「ふーん。古狸みたいだな。」
魄哉「」
蒼月「あ。グサッと来てる」
魄哉「ま、まあ水やりはこれくらいにして
そろそろホントに出勤しますかねえ」とぎまぎ
千様「どんだけ効いたのよ」
粋「で、これ原因はよ？」ひそっ
蒼月「馬鹿殿が暑さに負けたのがトシだとかなんかそんなん。」適当っ
白「あ。確かに暑かったよな」ふむ
粋「あー。うんうん
蒸し暑いと嫌な夢みるよなー」
千様「あら？怖い夢見たの？」
粋「いや。怖いっつか
灼熱地獄で火の魔神に煮えたぎるマグマの真上で 鍋焼うどん食わせながら綱渡りさせられるって言う」
蒼月「それお兄ちゃんのイメージじゃないの？」
粋「・・Σはっ！！」
白「お前は俺をそんな風に見てるのか」ほほう。
魄哉「ふむ。確かにこの時期湿気も増して悪夢を見る確率高くなりますねえ」
千様「ねー。
で、そういうのに限って寝直してもしつこく続き見たりで嫌になるわよね」うんうん
魄哉「ではここで 一つ簡単なおまじないを。」
蒼月「いやどこの子ども騙しだよ」
魄哉「まじないは 漢字で『呪い』と書くのですが？」
蒼月「Σいきなり物騒！！」ひいいっ
魄哉「物騒ではありませんよ
やり過ぎなければ特に問題ありません」
粋「ちなみにどんな？」いそいそ
千様「粋君 かなり悪夢に悩んでるのね」
白「俺悪くないぞ」
魄哉「まず、悪夢で目が覚めたら
そのまま起き上がらず真上を向きます」
粋「ふむふむ」
魄哉「次に枕の両端を掴み
頭のみ枕から浮かせます」
粋「ほうほう。」
魄哉「そして、次に
枕の上を頭のてっぺんの方に向けてくるっ
勢い良く 枕の上に乗ってる物を振り落とすのがポイントです」
粋「ちょい待て。 枕の上ってなんか乗ってんの？」
白「・・頭？」はて。
蒼月「いや頭避けてるじゃん
つか勢い良く頭振り落とすって コマちゃんしか出来ないじゃん」
コマ「カタタッ？」
すぽっ
蒼月「いや頭部外さなくていいから」
魄哉「(ありゃ しまった！)
えっと。さほど気にする事はありません
悪い夢を見る時は まくらの上に陰の気がこもってますのでそれを落とすと言う」
白「陰鬼な。」ぼそっ
粋「Σイントネーションが違くね！？」ひいいっ
挿音「お。調度 石燕が枕の陰の気振り落としてら」
粋「Σめちゃめちゃ払い倒してるううう！！」ひいいっ
蒼月「そっか。弟さんは見えないんだっけ」
粋「お前ら普通に見えてんの！？
つか何！？悪夢見てる時って枕の上でちっさい鬼踊ってんの！？」
白「だから俺のせいじゃ無いって言っただろ。」むう
粋「Σあ。そう言う意味？」
魄哉「ちゃんと払い落とせば問題ありませんよ
ホコリ程度の感覚でオッケーです」にっこり
粋「Σいやいやその感覚になんのが無理っす！！」
千様「アタシは落とせば良いのなら 結構どうでもいいわ」しれっ
粋「Σ姉ちゃん強え！！」ひいいっ
蒼月「いや。アンタもモノノケの癖にメンタル弱すぎんだよ」
挿音「つーかよ。親父 遅刻じゃね？」
魄哉「Σはああ！しまった！！
では行ってきます！！」ダッシュ
千様「行ってらっしゃーい。
袈裟で全力疾走は目立つわよー」
蒼月「つくづく元気な年寄りだよねえ」
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小太郎「Σぎゃいいん！！ 畑に家康生えてる！！」
シロ「これは
悪夢でも見そうな光景だな」うーん。
