小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

8月7日

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千様「ねえねえ ちょっとー」手招きっ

粋「ん?どしたよ姉ちゃん」ひょこっ




千様「コレ 何かしら」

御札まみれの木箱っ

粋「Σとりあえずそーっと地面に置こう!!」ひいいっ

小太郎「あー!それ触っちゃ駄目なんだぞ!
魄哉に言われただろっ」わんっ

千様「触っちゃ駄目とは言われてないわ
絶対に開けるなよ。」しれっ

粋「Σそれ言われて興味持っちゃ駄目だろ!!」

千様「しようがないじゃない
駄目と言われたら尚更気になるものよ」どやっ


小太郎(屋根裏にでも隠しとくべきだったなあ)後悔。




千様「ときに粋君 パンドラの箱って知ってる?」

粋「へ? ぱんどら?」


蒼月「絶体開けちゃダメって言われてた箱をパンドラって名前の女が好奇心に負けて開けちゃったって話だね

んで、箱の中に詰まってた悲しみやら怒りやらが飛び出して この世に『苦しみ』が生まれたって言う


粋「Σ絶体開けないように!!」ひいいっ

千様「えーでも ほら太古から女は好奇心に勝てない物「駄目!!」


蒼月「ちなみに開けても良くね?って蛇がそそのかしたって説もあるよ」

粋「絶対やんなよ」

蒼月「いやーそれが 若干うずうず「Σ絶対やんなよ!!!」




小太郎「ま、まあ御札貼ってる事だし この家の奴ほとんど触れないだろ
千様にさえ気をつけておけば



白「なんだこれ。」

ぱかっ

粋「Σ御札効かない好奇心の塊ここにも居たー!!」ひいいっ





間。







挿音「あー 監督不行き届きでどやされる。
つーか、こんな危ねえもん アホの手の届くとこに置くなっての」


白「なんで殴られたんだ?」たんこぶ。

粋「あれ 開けちゃ駄目な奴だったらしくて」

白「そんなの聞いてないから知らな「解りやすく封印してるもんを開けるな」きっぱり



千様「で、中身なんだったの?」わくわくっ

挿音「この流れで お前な。

んーまあ見るだけなら大丈夫だろ
ほれ 刀だ刀 何も面白くねえだろ 」


千様「あら、つまらない」

蒼月「だね。面白くないなあ」ちえー


小太郎「ん?普通の刀に見えるけど、なんかいわくある刀なのか?」

挿音「俺も詳しく聞いてないけどよ


なんでも 一度に手にしたら 体乗っ取って人斬りしまくる妖刀だとよ。」


粋「それほぼ与一だろ」きっぱり



襖すぱーん!

石燕(与一)「私をそんなナマクラと一緒にするな!!」


千様「あら地獄耳。」

石燕(与一)「石燕の奴が仕事中だったのでな
仕事中の奴は ネズミ並に騒音に敏感なのだ」ふんっ

粋「いや 仕事中に体乗っ取って来んなよ」

白「確かに こんなのに憑かれたら嫌だな。」うんうん




挿音「つー事で 与一みてえに傍迷惑なの増えたらやってらんねえからな

お前ら絶対コレ使おうとか思うなよ」



千様「あーうん。 何か解ったらもうどうでもいいわ」あっさり




妖刀(Σ扱い酷っ!!)




挿音「しっかしよー お前らコレ開けたのバレッバレだぞ
親父に怒られても知らねえかんな」


蒼月「言っとくけどジジイには俺の幻術効かないからね」

粋「Σあ 開けたの兄貴だしっ」

白「だから知らなかったんだって」むう

千様「御札にのりつけて修復するとか?」

挿音「本気でそれでバレねえと思ってんのか?」



妖刀(Σ本当に目もくれないっ!!
それどころか証拠隠滅の相談だとっ)ぐぬぬ



白「いっそ 勝手に歩いて行ったとかって事にするとか」

挿音「九十九神じゃねえわ」きっぱり



妖刀(Σしかもなんかのほほんとした物と間違えられてる!!
こっちは妖刀だぞ妖刀!! 中2の塊だぞ一緒にするな!)



シロ「ん?なんだまた何かやらかしたのか?」


粋「お。シロ
一応言っとくけどコレ触んなよ
与一みたいなのに取り憑かれんだってよー」

シロ「ん?この刀か?

あー
大した刀でも無さそうだし興味は無い。」きっっぱり

妖刀(Σがきんちょ容赦ない!!) ガーン。





白「まあ被害出てないならそんな怒られないだろ

俺は開けちゃダメって言われてないし」

千様「繰り返す辺り ちょっと怒られるかもって不安なのね」うんうん。


妖刀(おのれ かくなる上は

赤子でも殺戮衝動にかられ その手に取りたくなるのが妖刀の魔力っ
我が力見せてやろうっ!)くわっ





粋「姉ちゃん ここら一帯で能力無効化よろしく。」

千様「あら?はいはーい」

挿音「折るぞ手前。」

妖刀「Σうっお!バレてた!!」ひいいっ


シロ「Σ刀が喋った!?」

小太郎「Σ口どこだよ!!」




千様「はーい。皆今ちょっと力持ちで頑丈な人間と変わり無いから色々気を付けてねー」

挿音「俺は変わんねえけどな。」

蒼月「あ。人間だっけ」





石燕「ほー。妖刀ってホントにあるんすね

つか 能力無効化されても話せるって事は既にこういう生物だと。」ふむふむ

小太郎「あ。石燕戻ってる」

石燕「与一さんは無効化食らうと表に出れないみたいっすね
何が基準なのかいまいち解らん人っすよねー」




白「なんだお前 俺らに取り憑くつもりだったのか?」

妖刀「え、えーと それはその」もごもご





粋「姉ちゃん 無効化オフで。」

千様「はーい」


挿音「調度新しい茶瓶が一個欲しいと思ってたんだよな」

ほぼっ!

妖刀「Σうっぎゃあああああーーーっ!!!」





小太郎「Σこらああ!!後で怒られても知らないぞーっ!!」ぎゃいいんっ







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家康「あれ?新しい茶瓶買ったの?」

一二三「挿音さんが作ったって言ってたべ」

家康「へー。そいや鍛治の仕事も出来たっけ

便利だねー」あははっ



コマ『お湯を沸かす度 なぜか罵倒されてるような気がします』筆談。

シロ「う、うむ。
茶瓶にも色々あるらしくてな」どぎまぎっ








魄哉(妖刀が行方不明の上 物騒な事件も起きない

これはいったいっ!?)困惑。



茶瓶「ピーッ!!」

家康「? 偉くヒステリックな音出す茶瓶だねえ」






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