小咄

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くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

7月7日

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一二三「あー。七夕なのに雨だなあ」しゅん


千様「大丈夫よー。雨の時は雨雲を橋にして織姫と彦星が天の川渡ってるらしいわよー」

一二三「Σ雲に乗れるんだか!?」おおおっ

千様「Σへ? えーっと」ちらっ




彬羽「普通は乗れない
奴等はそういう生き物だから乗れるだけだ
普通の奴が空の上に住んでるわけがねえだろ?」

一二三「成る程 凄い軽い人達なんだなあ」納得。



小太郎「彬羽 程よい嘘がつけるようになって来たなあ」わおんっ

シロ「多少適当でないと 子供の教育なんぞ出来んのかもな」ふむ。





蒼月「しっかしムシ暑いなあ
今日一段と酷いよ」うちわぱたぱた


彬羽「そりゃ今日は小暑でもあるからな」


蒼月「小暑?」ぱたぱた


彬羽「いわゆる 暦的にこの日から本格的に暑くなるって奴だ」ぎろり。

蒼月「聞いて悪かったよ
殺気立つなよ 暑がり」ぱたぱた


粋「なあなあ。今年笹どうするよ?

てっきり誰か用意してると思ってたんだけど」

シロ「大人数あるあるだな

そしてお前は何を持って「短冊。」





一同(本気で願い事する気かこいつ。)うわあ

粋「Σなんで引いてんの!?」

蒼月「何歳児だよアンタ」ドン引きっ





家康「ごめん。私も書いちゃった」

千様「あら?何書いたの?」



家康「この前買った富くじ当たりますようにって。」

千様「そこは嘘でも天下太平とか書くべきじゃないかしら?」


シロ「心っ底叶わんで良い願いだな」

小太郎「だなー。
ん?」ぴく



蒼月「何だよ ワンコロ」





小太郎「なんだ蒼月も短冊書いてたのか」懐ふんふんっ

蒼月「Σへ!?はああ?何の事っ!?」ぎくううっ

小太郎「ここから墨のにおいがする」前足でぺしぺし



粋「よう 同志」にやり。

蒼月「Σ嬉しくない!!
つか何その邪悪な笑い腹立つな!!」

粋「Σマジモンの邪悪に言われたくねええ!!」





一二三「彬羽さんは書かねえんだか?」短冊ぴらっ

彬羽「大人は希望があるなら自分でどうにかするもんだ。」きっぱり


蒼月・粋「Σ誰がガキだあっ!!」



千様(そもそも彬羽君って 粋君と同じくらいのはずよねえ)うーん。





小太郎「さて。
一二三の為にも笹探して来るかなあ

裏山にあったはず」わおんっ

シロ「ん?今からか?」

小太郎「昨日も探しに行ってたんだけどな

途中足滑らせてうっかり谷底に落っこちて上がれなくなってて

いやー。白の爺ちゃんが徘徊して無かったらヤバかったなあ」わおんっ


家康「Σそれで昨日居なかったの!?」

粋「Σつかうちの爺その辺徘徊!?」


小太郎「爺ちゃん 助けてくれたし高い干し肉くれたし優しいぞ?」わんっ

シロ「完っ全に餌付けされたな。」




魄哉「そんな事があったんですか!?」

小太郎「お。
おかえりー」尻尾ふりふりっ


魄哉「ただいまです。
あー。そんななら先に言っとけば良かったですねえ。」撫でくり撫でくり

蒼月「何を?」




白「魄哉の部屋に生えてきたタケノコ

リッパな笹に育ってるぞ。」

粋「Σいつの話!?あれまだ生えてんのかよ!!」

魄哉「もはや愛着があって切ったり出来ないんですよねえ」うーん。


白「で、
このビロビロしたのはどう飾ればいいんだ?」七夕飾りでろーん

魄哉「基本巻き付けるか ぶら下げるかでオッケーですよ」

白「そもそも何なんだコレ?」

魄哉「何か解らないのが七夕です」きっぱり




粋「あれ?兄貴ひょっとして朝から飾り付けやってた?
すっげえ大人しかったけど」


白「暇してたら頼まれたからな。」

魄哉「あの、何時間頑張ってたんですか?」


白「だからどれもコレもビロビロしてて何か解らないって」むう。




彬羽「確かに
この『織姫』『彦星』て書いてる短冊とか何の意味があるんだ。」

家康「あー。願い事ならまだ解るんだけどねえ」




千様「アイドルの追っかけがうちわに名前書いてるアレみたいなのかしら?」

彬羽「人間ってのはそこまで媚びて願い叶えたいのか」


一同(言われてみたら七夕ワケ解らん)うーん。





魄哉「まあまあ いいじゃないですか
イベントなんて乗ったもん勝ちですよ」

蒼月「身も蓋もないなー」

魄哉「楽しけりゃいいんです。

ん?短冊書いたんですか?一体何を「Σはああ!?老眼こじらせたんじゃないの!?んな事するかよ ガキじゃあるまいしっ」



家康「老眼こじらすて何?」


粋「何願ったのか後でこっそり見てやろ」

白「自爆だぞそれ」

粋「へ?

Σあ。 ぎゃああ!たんま!今の無しで!!」短冊隠しっ


シロ「丸出しでぶら下げると言うのに どれだけ恥ずかしい願いを書いたのだ」






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挿音「なあ。言ってもいいか?」キセルすぱー

鏡子「何でしょう?」




挿音「コレ。 笹じゃなくてもはや竹じゃね?
またでけえな」


竹見上げっ



鏡子「え、えーと 大は小を兼ねるんだそうです。」苦笑


挿音「やべえだろコレ。
栄養状態良すぎて屋根に突き刺さってんじゃねえか

誰が直すと思ってんだよ」


鏡子「あ。短冊に『どうか屋根が壊れませんように』と「どう考えても無理だろ」きっぱり


石燕「願いに頼るより いっそ事前に屋根に穴開けた方がダメージ少ないかも知れないっすねー」

挿音「あー。大人の世界は世知辛え。」けっ







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