小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

7月8日

f:id:t00c:20200708101213j:plain








石燕「と、言う事で 今日は最近アピールの強すぎるお化け屋敷の方々にお仕置きだそうっす。」

粋「Σ嫌だああああ!!」ひいいいっ



白「仕方ないだろ
無駄に広い屋敷なんだし

下手したら帰り道解らなくなるだろ」むう

粋「Σいやいやいやいや迷子防止なら他の誰かを「はぐれるの得意だから無理。」きっぱり


石燕「何だかんだ 粋さんお兄さんの捕獲慣れしてるっすからねえ
ま、頑張りやしょ」

粋「頑張りたくねええ!!
てか何!?お前も行くの!?
戦闘力0なのに!?」



石燕「霊媒体質なんで、体欲しがってる悪霊の人等がめっさ寄ってくるんすよ」

白「ぶっちゃけ囮だ
俺等が乗り込んでも隠れるからな お化け」

粋「つまり石燕のガードもしろと。」うわあ



石燕「すんませんねー 出来るだけ迷惑書けないようにするっすよ

後ガードなら粋さんだけじゃないっすし」

コマ「カタタッ」


粋「へ?なんでコマ?」



白「話して聞かない奴等ならシバキ倒すしか無いけど
俺等が暴れると隣近所まで吹き飛ぶし」

コマ『範囲 狭。 火力 強。
引火の可能性 低。

ガトリングが適正と思われます。』筆談。


粋(オバケが気の毒になってきた。)うわあ


白「後は 念のために」



地獄太夫「主さん お招き頂き光栄にござんす。」どろんっ





白「行くか?」
粋「行く。」速答



石燕「地獄太夫さんも同じオバケなんすけどねえ」

地獄太夫「解りやすいお人でありんすなあ」くすくす




ーーーーーーーーーーーーーー





粋「うわ。柱とか腐ってら
いかにもって感じ」ぶるるっ


白「古いし湿って腐ってるらしいから足元




ずぼっ



石燕「Σ白さーん!!」ひいいっ


地獄太夫「かすかに水音が?」あら

粋「Σげ!地下水溜まってんじゃ!?」




一同(・・・あれ?確か金槌)血の気サーッ







ーーーーーーー



【割烹 春一】


庵「あれ?なんか外騒がしくない?」


ひな「なんでも 四丁目で火柱が上がったそうですよ」

朱禅「あーうん。

彬羽 包丁曲がるから落ち着け」

彬羽「もう一人二人 監視をつけるべきだったか。」ため息





ーーーーーーー







白「べちゃべちゃ鬱陶しい」イライラっ


地獄太夫「きげん悪うなってしまいましたなあ」あらまあ

粋「ま、まあ無事なら良かったんじゃね?

オバケの類いもビビったのか出てこねえけど」


石燕「つーか ここの幽霊って何か相当の悪さしたんすか?
白さんがわざわざ直談判とか」

白「いや、悪さ事態は普通のオバケと変わらないんだけどな」

粋「普通の悪さって何だよ」



白「ポルターガイストがとにかく酷くて、近隣住民から騒音の苦情が幕府当てに出てて

なんでそんな公害?放置してるんだ馬鹿大将と バカラスに怒られた」

石燕「あー。夕方のたんこぶの原因はそれっすか」納得。



白「全く いちいち怒らなくても良いのに」ぶちぶち

地獄太夫「おんや。ますますキゲンが」

粋「えーと。 まあそのさっさと片付けて帰ろうな」オロオロ


コマ「カタタッ」ぴく

石燕「ん?コマさん どしたっすか?」





コマ『そこの床も腐ってます』筆談。


ずぼっ



粋「Σ兄貴またかよおおおお!!」ひいいっ





しーん。




地獄太夫「?

今度は水音がありんせんな?」

粋「あ。んじゃ今度は心配ねえのか」ほっ

地獄太夫「固い床のが危ないんではありんせんか?」


粋「兄貴なら生きてると思うけど

でもコマ 一応見てきて来んね? お前なら暗くても見えんだろ?」

コマ「カタタッ」こくこくてくてく



地獄太夫「便利なお子でありんすなあ
おんや。目が灯りに」ほう

粋「凄い深っけえなあ。
兄貴ならまず大丈夫だろけど」うーん。





石燕「あの、こっちが大丈夫じゃないっぽいっす」





幽霊「置いてけえええええ」ずるるるっ


粋「Σぎゃあああ何ををををっ!?」ひいいっ






幽霊「自由に使える体を置いてけええ

死んでなどおれぬ 私は一流の歌い手にっ

地獄太夫「主さんの歌声でありんすか
ご近所から苦情が出てるのでおやめなんし」さらり。


幽霊「Σ煩い!私の才能が理解出来ん方がおかしいの!!」



石燕「うわ。めんどくさいタイプっすね」

粋「Σ頼むから煽んな!!」

石燕「Σはっ つい本音がっ」はっ




幽霊「喧しいわっ 雑魚はそこ退け!
そこの使い勝手の良さそうなの

私に体を寄越せええ!!」


わさわさわさわさ


粋「Σうっぎゃあああ!!めちゃめちゃ出てきた」ひいいっ








地獄太夫「一見さんはお帰りなんし。わっちは高うござんすよ?」じろり


低級霊軍団「Σ!!」びくっ





粋(Σこわっ!)



石燕「まあ。幽霊としても勝てるわきゃ無いっすよね
色々と。」うわあ

地獄太夫「これでも伝説の女でござんすから 」ほほほっ



幽霊「苦労して集めた低級達が散り散りにっ

おっのれえええ!」ぶちーん!




石燕「Σへ!?」



地獄太夫「強硬手段!?お逃げなんしっ!」






頭すぱーん!!



幽霊「Σぐっはああ!!」

粋「Σ眉間に刺さったああ!!!」ひいいっ





石燕(与一)「意識を渡すのが遅いっ!!」くわっ


地獄太夫「躊躇無く眉間を居抜きんしたな」

石燕(与一)「戦において情けは不要。

おい!そこの三下っ」

幽霊「Σひいいっ!」びくっ







石燕(与一)「既に此処は 賃貸契約済みだ!」くわっ



粋「お前 石燕をお得な物件とかと思ってるだろ」

石燕(与一)「他にあるか」きっばり




幽霊「えー。賃貸済み?」えええ

地獄太夫「さいざんす。

ご近所トラブル起こした時点で此処は引っ越すしかありんせんし
住み処が欲しいんなら 大人しく他の物件お探しやす



けど。

その前に しっかりごめんなさいしてからでありんすなあ」


足がしっ

幽霊「Σひっ」





白「お前か。 あの落とし穴掘ったの。」

ゴゴゴゴゴゴ




粋「Σオバケよりこっええええ!!」ひいいっ

石燕(与一)「クモの巣まみれだな」

コマ『地下で迷子になってました。』筆談。

地獄太夫「どんな落とし穴でありんすか」







白「だいたいな。上りながら聞いたけど


石燕男だしノドも弱いから 乗っ取っても声とか変わって歌無理だろ」

幽霊「Σあ」



粋「あー そいや私とか言ってたっけ」

石燕(与一)「髪ボッサボサで男か女か解らんな」




地獄太夫「きちんとごめんなさいしなんし

こちらの主さんも鬼じゃありんせん。
謝ればちゃあんと許してくれて
場合に寄っては 何か良い案を」にこにこ



白「・・・ん?」あれ?




地獄太夫「考えてみればこの娘も芸の道を志ながら道半ばで息耐えた哀れな子

主さん 見捨てはしますまいなあ?」


白「・・え?いや。うん」えーっと。






石燕(与一)「とんでもない女だな」うわあ。

粋「うん。ボキャブラリー貧困な兄貴が言い返せるワケねえもんなあ」







ーーーーーーーーーーーーーー






魄哉「という事で

一応国宝レベルなんですが、コレクションの日本最古の髪が伸びる人形を体としてお貸ししました。 呪力特盛です」


日本人間「ギギギギギ」ぎしっ

挿音「燃やしていいか?」





魄哉「気合い入れれば声も出せるようになりますよ
慣れです慣れ。」

挿音「話聞け。
呪い度上げてどうすんだよ」




千様「あら?殿は?」

シロ「泡吹いて倒れた。」ふっ



小太郎「夜中厠行けなくなったら こっそり言ってくれよ?病気になるぞ」わんっ

粋「うっせえ!」涙目っ




鏡子「ほらほら 女の子ですよー
良かったですねえ」けっ

蒼月「Σいやいやいや!さすがにアレは無理!!
つか どう見ても人形だし!!」





ギイイイイイイイ


彬羽「Σうわ!何だこの音!?」びくっ

一二三「だああっお帰りなさいだああ!!」半泣きしがみつきっ



魄哉「おや。お帰りなさい
歌の練習です」

彬羽「Σはあ!?」



千様「大丈夫よー。
あいつのコレクションは基本こんなのばっかりだから」

粋「Σ知りたくねえええ!!」耳塞ぎっ




鏡子「あの。そのコレクションて何処に?」

魄哉「基本文化財ですので江戸城に保管ですよ」



蒼月「ねえ
江戸城でやたら怪異起きるのって確実にその辺だよね?」







>サイトトップに戻る