石燕「粋さんのビビリって あれ何でなんしょかね。」ふむ
シロ「なんだいきなり改まって」
石燕「家康さんのは解るんすよ？人間っすし
けど、粋さんは普通に妖怪混ざりじゃないっすか
モノノケのカイコちゃん飼ってるくらいっすし
恐怖するポイントがよく解らないんすよねー」うーん。
シロ「そりゃそこらの妖怪より怪奇現象の見えとるお前からしたら 大概の者はビビリたろうが「それっす」
小太郎「へ？どれ？」わおんっ
石燕「今朝も ボヤッと幽霊の形見えた時点で粋さんの絶叫が響いたんすが
それが地獄太夫さんだと解った途端嬉しそうに話はじめたんすよ」真顔。
小太郎「それ単に 粋が地獄太夫みたいな華やか歳上好みだからじゃないのか？」
石燕「Σ怖がってる対象でも好みならオッケーなもんなんすか！？」
シロ「言われてみればワケ解らんな。」ふむ
石燕「どっちも怖いんなら解るんすけどねえ
片方だけオッケーのてのが謎っす
あっしで言ったら 人食い熊は怖い、けど可愛い系の人食い熊はオッケーて事じゃないっすか？」
小太郎「地獄太夫は危害加えて来ないからかなあ？」うーん。
シロ「そこの所どうなのだろうか？」
彬羽「そもそも恐怖と言うのは身を守る為の本能だ。
未知の物はこれから危害を加えてくる可能性がある、故に生物は正体がつかめない物は恐れるよう出来ている
地獄太夫が怖がられねえのは 同じ幽霊でも『危害を加えない個体』だと知ってるからだな」茶ずずー
小太郎「ホント何でも知ってるな」うわあ。
石燕「・・成る程」ほう
彬羽「まあお前は人よりも妖怪よりもそこらが見える分 縁遠い話かもしれねえな。
だからこそ人では無い奴等に抵抗ねえんだろ」
小太郎「Σあ。そっか
粋はなんでかオバケの類ほとんど見えないんだっけ！」
シロ「成る程 だから人一倍恐怖するという事か。」納得
小太郎「ちなみに家康は？」わおんっ
彬羽「何で屍乗り越えまくってあんだけメンタル弱いのかこっちが聞きたい」
シロ「単にビビリなだけか。」
白「なあなあ？
話長くてほとんど解らなかったんだけどな」ひょこっ
石燕「あれ？白さん居たんすか？」
白「うん。途中からな
そのな、朝イチで粋に悲鳴あげられた地獄太夫が 地味にグサッときたらしくて愚痴りに来たんで
メンタル鍛え直して来いって本物のオバケ屋敷に放り込んで来ちゃったんだけど
やらない方がいいって事かなこれ」はて。
シロ「Σ荒療治にも程がある！！」
白「慣れればいいかな？って」
石燕「ん？つまり 本物のオバケ、この場合幽霊っすよね？
そんなのがわさわさ居る処にぶちこんで来たんすか！？」
白「うん。」きっぱり
彬羽「ちょと待て
あいつは相当年期の入ったの以外 その手の見えねえだろ」冷や汗っ
白「Σしまった」はっ
シロ「む？この場合全く見えないなら見えるよりマシでは無いか？」
彬羽「いや逆だ！
あの馬鹿はあれでも高等な化け物に分類されてんだ
幽霊からしたら 取り憑く、乗っとるには最高の器だろが！」
小太郎「Σぎゃいん！見えないんじゃ粋は状況解ってないぞ！！」
シロ「場所は！！」
白「ちょっと待て。えっと」
彬羽「方向音痴に頼るな！
与一！！」
石燕(与一)「任せい。
石燕の目に幽霊ブーストかければ 霊溜まり等捜すの容易いわっ」どろんっ
小太郎(Σ地味に新技覚えてる！)
白「俺が気を遣うとろくな事にならないんだな。」ボソッ
シロ「Σ使っておったのか！？」
彬羽「怖がり直してやろうとかそんな所だろうが
逐一荒すぎだ手前は」
ーーーーーーーーー
【廃墟】
粋「よっしゃカイコ次っ！！」
カイコぱたぱたひらっ
粋「そこかああ！！」
どがしゃーん！！
シロ「何しとんのだアレは。」
彬羽「カイコに霊的エネルギー察知させて 力任せに幽霊ぶん殴ってるな。」ドン引きっ
粋「ん？おおー皆揃って助かった！
兄貴にここに放り込まれたんだけどさ
なんか居るっぽいのカイコが察してるけど 見えねーし
とりあえず攻撃するしか無くってさ
いや助かった お前らならちゃんと見えんだろ？」へらっ
石燕「いや 何かワケ解らんないの居るのに怖くないんすか？」
粋「へ？
んー 気持ちは悪いけど
見えないから実感ねえっつか、見えない攻撃されてるくらいの感覚で特に怖いとか無いかな」
シロ「俺はそっちのが恐ろしいと思うのだが。」
小太郎「あれ？粋のビビリって未知への恐怖とかじゃないんじゃないかこれ」
彬羽「全く理解出来ねえ。」きっぱり
シロ「Σ理論派が考えるのを諦めた！」
白「ちなみに石燕には何が見えてる？」
石燕「Σえ？ここで言うんすか！？」
粋「Σちょ 聞きたくない聞きたくない！
殴れなくなっちまう！！」びくうっ
白「幽霊って確定するとダメなのか」うーん。
石燕「フランクな幽霊のみ例外 とかっすかねえ？
謎な人っす」悩。
粋「言うなよ？絶対言うなよ！？」ひいいっ
石燕「言えって振りっすか？」
粋「Σちがーう！！」
シロ「幽霊屋敷で漫才するな」
小太郎「なんであんな風に育っちゃったんだ？」わおんっ
白「育ててないからわからない」うーん。
