小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

6月18日

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挿音「あれ?親父はよ?」きょろ

家康「湯治だよー。」

挿音「は?」


家康「梅雨ってほら
今日みたいに急にひんやりしたりでねえ」

挿音「つまりは肩凝りかよ。」


蒼月「あんだけ毎日デスクワークしてりゃそりゃ肩も凝るだろうねー

ジジイ加減知らないからさあ」


一同(とかバカにしながら留守中に仕事片付けてるし この反抗期。)



蒼月「何?」ギロッ



挿音「いんや。
お前 それやれる能力あんのにヤル気ねえの勿体ねえなあ」

蒼月「公務員とかゴメンだよ
あー 聞くだけで肩こるっ」



家康「最近の子って生活の安定より楽とるもん?」


挿音「いや これ基準にすんなよ」







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【妖怪温泉】


魄哉「三日くらい此処に住みたい」ぐてっ


粋「疲れてんなあ」うーん。



魄哉「疲れてると結構簡単に意識飛ぶんですねえ

いやー。粋君がここの警備してくれてて助かりましたよ」

粋「おうよ。 いつもどおり見回りしてたら見慣れたの行き倒れてて心臓止まるかと思った」ふっ


魄哉「一気に緊張緩んだんですかねえ

ここ この子達も居るし落ち着くんですよ。」にこにこ


給餌からくり軍団「カタカタカタカタかタケタケタケタケタッ」


粋(Σむしろ俺は落ち着きません!!)ひいいっ





白「やっぱアレか?

人形と一緒の方が落ち着くのか?」ひょこっ

粋「あれ?兄貴 いきなりどったの」





白「コマが他の人形達と意識共有してるから 魄哉が倒れたって教えてくれたんだぞ」

粋「Σさらっと言ってるけど何それマジで!!」


魄哉「あー。この子達 1が全で全が1と言うタイプなんですよ」もきっ

粋「Σいやわかんねーよ!
つか当たり前に頭部外してメンテすんな頼むから!!」





魄哉「人工物である以上 この子達には定期的なメンテが必要なんですよ」からくりの頭ふきふき

粋「いや。そうかもしんねーけど。
見た目的にめちゃ怖いし」うーん。

白「そもそも休みで寛ぎに来たんじゃないのか」


魄哉「・・・Σはっ!

気を抜くと体が勝手に仕事を探してしまうっ!!」


白・粋(重症だ。)うーん。



白「なあ。気になってたんだけど」

魄哉「はい?」きゅっきゅっ

白「人形の頭置け。


人工物ってのは定期的なメンテがいるって言ったよな?」

魄哉「はあ。言いましたが」がしゃしゃっ

白「うん。腕置け。



お前はメンテしなくて大丈夫なのか?」



魄哉「・・・・。」





がしゃん。

粋「Σぎゃああ!肩に手ええええ!!」ひいいっ



白「予備パーツで遊ぶな
やっぱ図星か」むう。


粋「Σだああ解っててもこわああ!!


あれ?え? でも 人工とは言ってもお前からくりじゃないし え?」心臓ばくばく


魄哉「えーと。バレバレみたいなのでぶっちゃけましょう

確かにナマモノではありますが、自然に逆らって生まれた物ですからね

個体によってはメンテナンスしないと 100%の能力は発揮できない場合もあるんですよ
この子達で言うなら『故障』ですねえ」

粋「Σえ。マジかよ」


魄哉「ただ。おそらく制作者のところに戻った所で 今更メンテどころか処分されるでしょうし

それなら もうろくジジイとして生き物として一生を送りたいなーというわけです」


粋「いやでも。

・・ええー」



魄哉「ま、その覚悟があったから
逃げる時 あの里火薬多目でふっ飛ばしたんですよねえ」ふっ

白「前から思ってたけど
バカラスの数倍テロリストだよな」うんうん。



粋「えーと。

色々理解が追い付かねえんだけど
同じくメンテされてねえのに姉ちゃんがやたら元気なのは?」

魄哉「千様の場合 人工でもシンプルですからね
僕は試験体ですので 色々機能積みまくった結果付加がかかってる感じです」

白「うん。さっぱり解らない」むう






粋「うわ。なんか聞いちゃいけねえ事聞いた気分

どうにかそのメンテ受けさせてやれねえのかな?」

白「なんでお前が顔青いんだ
本人がそれで良いってなってるんだから あれこれ言うもんじゃないだろ」



粋「えー
そんな普通割りきれねえって

つーか。兄貴も割りきれてねえな。」


魄哉「あの。お気持ちは嬉しいんですが建物燃えそうなので 落ち着いて下さい」おろおろっ

白「何の事だ。」しれっ

粋「兄上 ちょいちょい弱火漏れてっからな?」





魄哉「Σはっ。いっそ自分でメンテ出来るようになればっ
もしくは細胞を培養して この子達みたいに悪くなったパーツを取り替えて行けばばあるいは」ぶつぶつ

粋「Σうおう!禁断の研究が始まりそう!!」ひいいっ

白「それやっちゃったら生き物じゃなくなると思う」うん。








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【常春の里】




朔日(仮に戻ってきても 処分出来るとは思えないなあ。)


翡翠「?

また何を覗き見してらしたのですか?」




朔日「いや。
お前達 ほんとそっくりで面倒臭いなあと思ったんだよ」ため息。

翡翠「Σ達って誰ですか!?」




旭(察した。)うんうん。


夕霧「何?まーた僕の知らない時の話?」ちえー




朔日(万一戻ってきたらそれなりに口聞いてあげるのに

無いか。
元細胞が翡翠なだけあってそっくりだもんなあ。)ふかーいため息。


翡翠「あの。私 何か致しましたか?」




旭「ほっとけほっとけ
いつもの自分の世界だっての」

夕霧「疎外感でつまらないね。」ふんっ





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