小咄

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くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

6月19日

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彬羽「ーーーという事で 俺ら烏天狗は非常に頑丈かつ、妖怪の中ではそこそこ長生きな種族だ」


白「うん。知ってる

いきなりどうした。」蕎麦ずずー。



彬羽「ついでに言うと 色々と余裕が出るもんで趣味に走る奴も多い
つまりは 変なのが多いって事だ。」ため息。

白(俺なんの愚痴聞かされてるんだろ)むう。




千様「彬羽君もお蕎麦食べたら?」

彬羽「いやいい。今色々あって食欲がねえ。」

蒼月「あんだけびったんびったん蕎麦打ちしてて元気ないってワケ解んないんだけど。」ずずー


家康「成る程 趣味に走りやすい烏天狗だねえ」うんうん。





粋「んで?要するに趣味に走りまくった挙げ句 故郷がオタクの里にでもなったとかそんなん?
お前話が長いんだよなー」

彬羽「Σんなわけあるか!!
それ最早里が機能してねえだろ!!」

千様「オタクの里。
なんかのテーマパークみたいねえ」

蒼月「行きたくないな。んなテーマパーク」うわあ




白「で、結局何なんだ
ため息つかれながらとか 食欲無くなるだろ」むう

彬羽「嘘つけ 今何人前だ

まあその。
・・どうした物か」うーん。


一二三「お悩みだなあ」ひょこっ



家康「一二三ちゃん?何か知ってるの?」


一二三「よし!口下手な彬羽さんに代わって説明だ!」びしっ

家康「おおー!さすがしっかりした幼児!!」ぱちぱち


彬羽「誰が口下手だ。」

粋「他いねーだろ。」蕎麦ずずー




一二三「ぶっちゃけ お悩みの元は飛天さんなんだべ」

千様「へ?
あー さっき遊びに来てたわね?どこ行ったのかしら」きょろっ

蒼月「何?あのお頭まーた何か変な事したの?」

一二三「まーたて言うか 今やってるべ。」


粋「Σうえ。今度は何を!?」




彬羽「あいつは そのあれだ
薬オタクだろ」

白「あー。たまに変なの作って始末困って送りつけてくるな。」蕎麦ちゅるんっ



一二三「んでな。薬作ってはまず自分で効果試しまくってるから 最近薬が効かねえ体になったとかで
どうせならもう1ステップアップすべーって

家康「Σ待って待って待って。
サラッと流しちゃいけない事言ってる言ってる!」



白「飛天 薬効かないのか?」

彬羽「ほぼ効かねえな
体が薬物を素通りしちまうそうだ」


千様「Σえええ!それ生物としてどうなの?」




粋「あのそれ。
特に何もしてねえのに兄貴もそうじゃね?」

白「言われてみればそうだった。」手ぽん。


彬羽「お前らを基準にすんな。」




蒼月「・・えーと。薬効かなくてもさほど問題は無いのかな?

多分。」


千様「つまりは 病気になったらどうするか心配って事?」

彬羽「いや。もはや病原菌すら無効になりそうな阿呆の心配なんざしてられねえ。」

家康「オタクって怖いなあ」うーん。


彬羽「問題は、さっき一二三が言いかけたその先だ」

蒼月「あ。そういやついでにステップアップとかなんとか。」





一二三「薬と毒は紙一重って事で好奇心暴走して
いっそ特異体質作ってまうべって事なんだべ」



家康「Σアクティブ過ぎる!!」

蒼月「つかもう既に特異体質だよね?」


千様「何!?あの子 好んで毒でも食べてるの!?」

彬羽「当たりだ。
今も調度な」






シロ「む?飛天はおらんのか?
頼まれていた トリカブト5束集めて来たのだか?」ごっそり。

小太郎「数多いから嗅ぎ当てるの大変だったぞ」わんっ



家康「Σどんだけボリボリいっちゃう気!?」ひいいっ





粋「あー。こりゃ頭も痛くなるわ。」ドン引き

彬羽「仮にも一族の頭が毒の塊って種族変わってんだろ」頭かかえっ


蒼月「塊ってオーバーだな。
要するに 毒殺される危険無くなったって事じゃん?
ポジティブに考えろよ 頭でっかちはこれだからさー」





彬羽「さっき、あいつの血を吸った蚊がその場で絶命した。」 真顔。

蒼月「・・うっわあ」食欲減退っ



千様「毒に慣れてるどころか 体が毒性持っちゃったのね。」うわあ




石燕「アレっすね。もはや大陸に居るっている鳥妖怪っすねえ
あ、お蕎麦いただくっすー」

白「大陸の?」はて。

石燕「鴆って妖怪っすよ。覚えておきやしょ 総大将殿

サポート係の彬羽さんの頭痛のタネ増やしちゃダメっすよー」蕎麦ずずー






彬羽「そもそも鴆も毒があるのは羽のみのはずなんだがな」ふっ



飛天「ちょ!ほらほらほらちょい見て!
とうとう血をかけたら雑草が枯れるレベルに!!」うきうきっ



粋「Σぎゃー!んなもん垂らしながら来んな!」ひいいっ

彬羽「Σだからお前はどこ目指してんだああ!!」




蒼月「もはや生物兵器じゃん」うわあ。


白「食べてる時に血を垂らしてくるのマナー違反だぞ」ずずー。

飛天「Σあ 悪い」



家康(Σこの子にマナーとか言われちゃってる!!)







シロ「えーと。
つまりこのトリカブトは渡してはならん感じか?」

白「だな。
やり過ぎて体壊されても何だし」ぼぼっ


飛天「Σあああ!!なんで燃やすんだよ!!」

彬羽「当たり前だ この阿呆が!!」





蒼月「ねえ、烏天狗って絶滅危惧種なんだよね?」

家康「だねえ。
なのにこれ もはや烏天狗じゃないよねえ」うーん。







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