小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

11月8日

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蒼月「ジジイー? 居ないのー?
タチ悪い方のカラスがギックリ腰診に来たよー」

飛天「タチ悪いってお前なあ」

蒼月「不吉な方のがいい?
あれ?居ないな 結構歩いてたしもう大丈夫なのかな?」ふむ。


飛天「ん? 居間になんか紙切れあるけど」

蒼月「ん?何々?」ガサッ




『ちょっと家に帰ります。』



飛天・蒼月「・・・・」






家康「あれ?どしたの2人とも 固まってるよー?」あっはっは


蒼月「どしたのじゃない!どうせお前だろバカ殿っ!!くたばれ!
あの世で詫びて来いいいいっ!!」ぎりぎりぎりっ

家康「Σげほっ!何事ちょ首絞めないで!!」 ひいいっ

飛天「仕事ノイローゼか。
逃げたくもなるよなあ」うんうん。





白「落ち着こうな?」桶たぷんっ

蒼月「Σぎゃー!氷水っ」ひいいいっ

飛天「Σうおう!この時期の蛇に容赦ないっ!!」


白「ばしゃっと行かれたく無かったら落ち着け
何がどうしたんだ?」

粋「おーい。家康生きてっかー?」


家康「ホントに何がどうしたの。」けほっ




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シロ「成る程。
書き置きを残してなあ」ふむ。

小太郎「毎日毎日激務の繰り返し
帰ったら 主のはずの家康がアホ丸出しだし
そりゃ逃げたくもなるよなあ」わおんっ

粋「家庭の事情で激務してる主婦みたいな言い方すんなよ」



白「家康 思いあたるフシが有りすぎて 切腹しそうだけどな。」

挿音「安心しろ 3時間は起きねえから」キセルすぱー

シロ「おい待て!主君に何を盛ったそこ!!」



彬羽「おい。あいつの実家って」ちら

千様「正確にはアタシ達の田舎ねー
実家ってか、ホント生まれたっていうか産み出されたって言うか

人工物だし、いい思い出無いわよ?」


白「ん、じゃあ普通に田舎に帰るって気分じゃないのか?」

千様「そりゃそうよお
そもそもアタシら生物扱いされてなかったもの
アタシ反抗的だったからよく牢屋にぶちこまれたわー」しれっ

シロ「凄まじく暗い話の様だが
その、そんな所に戻って大丈夫なのか?」




千様「・・・。」冷や汗どばあっ

彬羽「大丈夫どころの騒ぎじゃ無さげだな。」引。


挿音「つーか確か親父って あの里トンズラする時に思いっきりあちこち爆破して どさまぎで逃げて来てるって言ってたよな

今更戻って受け入れられるもんかよ?」

千様「アンタなら許すのそれ?
言ったでしょ?アタシら生物扱いされてないの

普通にいろんな意味でバラされるわよ」顔面蒼白っ

粋「Σ蒼月落ち着け!ケンカ売っても勝てねーから!!」ひいいっ

小太郎「Σ身支度するな!誰かちょっとワガママ末っ子が錯乱したああ!」ぎゃいいんっ!

ごすっ。


挿音「三時間はオッケーだ。」びしっ

一同(Σ忍こわっ!!)



白「けど、そんな所 なんで帰りたいんだ?」ふむ。

千様「そ、そうよねえ?
アタシなら絶対戻らないわ 命無くすし」


シロ「それ程激務が辛かったのだろうか」ふむ

飛天「いやアイツ長生きしてるし、思うところ色々あったんじゃないかな?
ほら、基本皆先逝っちまうし」うーん。

千様「Σそ、そりゃそうだけど!」




白「お前の故郷だし行き方解るよな?」

シロ「Σう、やはり殴り込みか!?」

彬羽「あんな奴等相手に勝算はねえが。背に腹は変えられねえしな。」ため息。

挿音「マジかよ。
ワーカーホリック拗らせたうちの親父のせいで全面戦争かよ」

飛天「どっちにしても『天海』居ないと徳川の世回らないんじゃ?」

小太郎「Σ確かに!」ぎゃいいんっ



石燕「なんか、凄い事になって来てんすが」オロオロっ

コマ『大して戦力にならぬ私達は子守りに徹するのが得策かと』筆談





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朔日(いや。こっち戻ってきてないんだけど!) あれっ?




翡翠「まーた千里眼で覗き見ですか?」

朔日「いつもの事だから気にしなくていいよ。

で、話は変わるけど

お前の作ったほら 零号?
アレはなかなか優秀だったよね もし、もし戻ってきたらもう一回使ってみたりは
翡翠「バラします。」即答。


朔日「迷いゼロだね?」

翡翠「当たり前です。
私に作られておきながら 長の持ち物であるこの里を爆破して逃げるとは不届きなっ

製造者として責任を持って 細胞の1つまで破壊し尽くします」真顔。


朔日(いやそれ私的にはどうでも良いんだけど。

何を考えてるのか解らないけど、帰って来ないといいなあ。)うーん。

翡翠「で、何故にそんな話なのです?藪から棒に。
ん?まさかそのような何か「気のせいだよ。」




朔日(おや?となると 零号は今何処に?)




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魄哉「ただいま帰りまし Σうおう!何事ですか!?」びくっ

千様「あああ良かったああバラされてなかったああっ!!」涙目っ

魄哉「Σはいい!?」



シロ「普通に帰ってきたな」びっくり。

粋「だな。あれ? え?なんで?」

魄哉「Σ何がですか!? なんで皆戦の前みたいになってるんですか!?
てか 千様!なんでしがみついてるんです!!ちょ怖い!!」ひいいっ

千様「Σんなっ!心配させといて失礼ね!!」きいいっ


魄哉「心配?何故にです

僕はリハビリがてら斎藤家に遊びに行ってただけですが?」

挿音「待てやコラ 実家って俺の実家かよ!」



魄哉「息子の実家なら 僕の実家でも良いじゃないですか
ちゃんとご兄弟全員分お土産物持っていきましたよ?」はて。



石燕「あのー」挙手。

彬羽「挿音と魄哉は見てのとおり血縁関係はねえ。
戦災孤児を拾って育てたって奴で、 最近判明した奴の実家は地方大名だ。」

シロ「毎度解説ご苦労だ。」うむ。




挿音「いやアンタ立場はよ
イチ大名の家と仲良くしてちゃヤベエだろ。」

魄哉「えー、だってどこかで見たような子供が沢山で
あ、兄上の小さい頃のエピソード聞きたいって妹弟さん達が言うんで あれやこれやの武勇伝を
挿音「出禁にすんぞ。」



小太郎「うわー。キッツ
トシ離れた兄弟に黒歴史バラされてるのか」うわあ。

シロ「確か一番下は5歳 だったか?」


白「いや違う違う
一番下はまだ赤ん坊だ。
5歳のはそのすぐ上の妹だぞ」

粋「へー 兄貴よく覚えてんな」




挿音「ちょっと待てや そこのユルユル脳ミソ」頭ひっ掴み。

白「ごめん。ちょいちょい遊びに行ってる」

石燕「最近のあれやこれやも筒抜けっすねコレ」うわあ。


魄哉「あー たまに向こうでブッキングしますよねえ」あははっ

白「だな。江戸城から遠いのに よく通うよなお前」うん。

挿音「Σ待てやコラ!どんだけ通いつめてんだ!」


シロ「惨いな」うわあ。




彬羽「ん?ちょっと待て。
つまりお前は 魄哉が斎藤家を実家扱いしてるの知ってたって事か?」

白「ん? 」









家康「Σうお!?何々!?」びくっ

蒼月「Σ何の音!?Σ あだっ!へ?何!?俺何があったの!?」


挿音「おう起きたか」ちっ

家康「何で殺気立ってるの!?」ひいいっ

蒼月「Σあああ!!ジジイが居る!」

魄哉「何かお騒がせしてた様で、ただいまです。」






シロ「まあ、気が付けと言う話だな。」うん。

白「殴らなくてもいいのに。」たんこぶ。


飛天「殴ってもバカって直らな
彬羽「だろうな!」けっ






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朔日(けど、ちょっと来て欲しかったなあ)ため息。


翡翠「あの?長?」


朔日「いや何でも無いよ

そういや気になってたんだけど
何故にNo.1000の次のが零号なんだい?」

翡翠「は?またあやつらの話ですか?

それは ナンバー順のは言わば実験体です。
そして零号はそのデータを総合して作った完全体 まあ、内面に問題があったようですが

つまり完成体と言いつつ上手く行くか微妙だったので、ナンバーは0なのです」

朔日「ふむ。そういう事だったのか
成る程ね」ふむふむ


翡翠「あの 本当に何か?」

朔日「いや何も?」しれっ


翡翠「・・・?」怪訝っ





朔日(その試作品に愛着沸いて逃げられて 次の作れなくなっちゃった癖に。
実際にはバラすとか無理だろうなあ)うん。




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