石燕「うあっちい！！」襖がらつ
白「おー出てきた出てきた」拍手ぱちぱち
粋「あんまり出て来ねえから 昨日のカラスみたいになってんじゃって心配されてたぞー」
石燕「Σいや そこまでは！！」
彬羽「俺はそこまでだったのか？」
蒼月「意識ぶっとんでた時点でそこまでだろ」きっぱり
千様「ほらほら お仕事もいいけどちゃんと水分摂りなさいよー
あそこの生臭坊主みたいになるわよー」
魄哉「朝爽やかだったんで油断しました」ぜーぜーくらくらっ
家康「シロ ごめん。もちょい冷風強くしたげて」
シロ「Σ無茶言うな！加減難しいのだぞ！！」冷気そよそよっ
石燕「この時期 袈裟はそりゃキツいっしょ」
魄哉「いやでも 仮にも天海坊ですし
顔丸出しって訳にも行きませんし、頭巾だけだと不審者でしょう？」うーん
挿音(どんくせえから とっくに顔バレし倒してんだよなあ)キセルすぱー
魄哉「まあ、仕方ありませんね
この国は梅雨から夏はじっとり暑いもんです。
仕事の合間に水分補給忘れないで下さいね」麦茶そそぎっっ
石燕「あ。こらどうも
あー。やっぱ暑さには麦茶っすねー」ぷはー
魄哉「飲みやすさもですが、麦茶に含まれるミネラルは汗をかくことで不足したあれやこれやを補い かつ水分を吸収しやすくす
石燕「あの、暑苦しいんで 解説後でいいっすか？」
一二三「石燕さんもお仕事だか。暑い季節大変だなあ」
彬羽「・・そうだな。」
シロ「お前 今年は何回厨房で意識飛ばすのだろうな」
粋「庵が入ってスタッフ増えたんだしよ
夏の間休んでもよくね？」
彬羽「Σあの店を潰す気か！！」くわっ
粋「Σもうちょい後輩を信じてやれよ！！」
彬羽「あいつはまだ 味噌汁用の煮干しのワタ取りくらいしか出来ねえんだぞ！！」
粋「Σそれ絶対お前が他やらせてねえだろ！！」
千様「いおりんも さすがにお味噌汁くらいは作れると思うわよ
独り暮らしなんだしー」
彬羽「解っちゃいるんだが、普段の破壊神ぷりを見てるとどうしてもな」うーん。
白「確かに 作るより壊す系だな。」うん
一同(Σ反論出来ない！！)
粋「つーかよ。お前らあっついあっつい言ってるけどよ
気がつかねえ？」
家康「ん？何が？」うちわぱたぱた
白「お前な」むう。
粋「だってこいつら 言わなきゃ気がつかねーって」
千様「へ？何々？」
一二三「あ！解っただ！！はいはいはーい！！
鈴虫さんだ！！」挙手っ
粋「ピンポーン！一二三正解っ」
蒼月「あ。言われてみれば」
魄哉「あー、これは
気分的に涼めますねえ」ほう
彬羽「ん？ちょっと待て。
鈴虫はこの時期は此処等に居ないだろ
まだ梅雨入った所だぞ」
白「ふっ。」にやり
彬羽(Σこいつ 大枚はたいたな！！)
石燕「売れっ子役者 ぱないっすね」
一二三「鈴虫さん飼ってもいいだか？」わくわくっ
白「わざわざカゴに入れなくても 庭全体がカゴだぞ。なんならその辺エサ置いとけ」
一二三「Σおおお！なるほどだべ！」
蒼月「あ。絶対一二三ちゃんの為に仕入れて来たよ この人」うわあ。
千様「スケールの大きい甘やかしねえ」
家康「あれは教育上いいの？」
彬羽「風流だから良し。か？
庭に殺虫剤撒くのも鈴虫に悪いだろ」
千様「あら？庭で小太郎君が吠えてる」
挿音「あ？鈴虫追っかけてんじゃねえの？」
家康「なんか威嚇してない？ ちょっと見てくΣあだ
魄哉「アンタは護衛される側でしょうが！！」足払いっ
蒼月「あーはいはい。俺行ってくるよ
ワンコロー ぎゃんぎゃん五月蝿いよー」すたすた。
白「あ。忘れてた」
粋「ん？兄貴の客？」
白「えっとな。実は ホントは風鈴もって思ったんだ
けど急に暑くなったから何処にも売ってなくて」
千様「？ 行商の人でも呼んだの？」
白「この際チリチリ言えばなんでもいいかなって
最近暇してる 鈴彦姫呼んだ。」
蒼月「あの。顔面がでっかい鈴の美人が来てるんだけど。」困惑っ
一同(Σ鈴そのものっ！？)
鈴彦姫『がらんっ』ぺこり。
粋(Σ神社にあるアレだ！！)
千様(Σ鈴の種類がちがううっ！)
挿音(そもそも風鈴は鈴じゃねえ。)キセルすぱーっ
魄哉「えっと、
これはこれは。わざわざ
外暑かったでしょうし 麦茶いかがですか？」おもてなしモードっ
一同(Σどうやって飲むの！？)
一二三「あれ？石燕さんどうしただ？」
石燕「創作意欲沸いてきたんで墨と紙をっ
鈴彦姫さんっすよね！ ちょっとモデルお願いしていいっすか！スランプ抜けれそうなんす！！」くわっ
白「結果オーライ？」
千様「ある意味そうだけど。
本描きに入ると まーた部屋にこもっちゃうわねえ」麦茶ずずー。
