小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

5月2日

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魄哉「ーーでは 今月もこの感じでお願いします」


つつじ「はいな。任しとくれやす。」にっこにこ





千様「あら?つつじ君来てたの?」

つつじ「へえ。お邪魔しとりますどすー」



魄哉「芝居小屋の方の打ち合わせでちょっと
忙しい中出向いて貰って申し訳ないですよ」苦笑

つつじ「オーナーが多忙やからなあ

小屋潰れるよりマシどすわ」





粋「つーかよ。
前から思ってたけど

お前役者であって雇われ支配人じゃねえよな?」

つつじ「オーナーはんが政治家な上 そっちと別に養蚕やら何やらやっとるわ更に温泉宿始めるわて手が回らんのやから仕方無いわあ

ホンマ潰れるよりマシやからなあ」


家康「はんなりと急所にザクザクやるよねお前。」





魄哉「その説はホントすみません。
あった方が便利だなと思うとついついつい」

つつじ「ついついで事業始めるから凄いわ
くれぐれも過労死せんといてや。ようさんの人が困りますえ?」



千様「つくづく、つつじ君がお仕事人間で良かったわね」うーん。





つつじ「そら、万が一芸の道が経たれたら わての場合また暗殺者やらな生きてけへんしなあ」ため息


粋「いや。それ出来んなら何でも出来んじゃねえの?」

家康「類希なくらい 芸達者で器用な男だと思うよお前。」うんうん


つつじ「そやろか?

こん人見とったら わて不器用に思えてくるけどなあ。」うーん。

彬羽「は?
人前であれだけ芸を披露しておいてか?」揚げ物じゅおおおお

つつじ「あんさん割烹の他にも 徳川の政務の手伝いやら瓦版の記事やら 犬猫の飼育本やら出しとるやろ」

彬羽「どれも人手が足りねえと頼まれたからやってるだけだ

こらそこ 盗み食いするな」


ごっ!

白「痛い。」



千様「白君 もう少しで夕飯だからちょっと我慢しましょうね」



つつじ(子守り慣れまでしとる。)うーん。



家康「器用の方向性が違うだけで どっちもスゴいって」へらへらもぐもぐ


彬羽「Σ家康手前いつの間に!!」はっ

家康「ふふふ。甘いよ
熟練のオカンの目を盗み 長年徳川の兵糧のつまみ食いを成し遂げて来た来た私にかかればこれくらいのガード





魄哉「だから長年やめろと言ってますよね?」



家康「」


粋「聞こえてなくね?」

つつじ「仮にも殿様蹴り倒すのやめえや。」






つつじ「ま、ええけどな。
指示あおぎつつでも経営任せてもろたら 好き放題出来るって事やし

後は気がついた事ちょいちょい言えばどうにかなるわ」

白「でも、役者として人気が落ちたら 指示しても誰も話聞かなくなるとか悩んでたし
最近楽屋に抜け毛が落ちて


つつじ「はあ?あんさんの毛やろ?
動物の毛が生えかわる時期やもんなあ」くわっ




彬羽「・・海老天一個やるから黙ってろ」げんなり。

白「解った」きらーん。




千様「彬羽君 だんだん保父さんみたいになってきたわね」哀れみの目。





粋「えーと。俺も出来る事なら手伝うからよ?」どきまぎ

つつじ「Σ頭見ながら言うな!ハゲとらんわ!!

あんさんはそれよりはよ1人前なってやホンマ!!」きいいっ

粋「Σうっおうグサッと来た!!」



家康「あはは頑張れー 万年見習い」

彬羽「家康 最近復活早すぎねえか?」




魄哉「さて。そろそろ揚がってきた所みたいですし手伝いますかね

いやー台所やって貰えると助かりま Σう、足が」しびれっ

家康「正座でずっと書き物してたからねー」




千様「つつじ君も食べてくでしょ?
人数多いからいつも多目に作ってるし大丈夫よー」


つつじ「おんや。御飯どすか
長々すんまへんなあ

あ!そや、その前にもいっこ!」

魄哉「はい?」



つつじ「そろそろ新しい演目か 古典やるならアレンジ台本欲しいんやけど」

魄哉「書き物 ですか。」ふむ



彬羽「Σなぜ一斉にこっちを見る!!」




魄哉「せっかく構成力文才その他あるんですから 書きません?」

彬羽「Σだからいちいちノリが軽いっつってんだろ!!」



つつじ「いや。案外ええかもしれんわ
元々ボン育ちやし教養の固まりやろ」じー

粋「今更恥ずかしがる事無いだろ
瓦版の俺ら皆読んでるし」

彬羽「Σちょっと待て!どれか解って「あんな堅苦しい文面他居ねーっての」



魄哉「あの、無理にとは言いませんよ?
ただその クオリティは保証されてるような物ですしやりたいならやります?と



蒼月「手が回ってないアンタが言うの?それ。」

魄哉「Σう」



蒼月「そこは人に迷惑かける前にキッチリ他にやらせとけよ

全くあれもこれも手を出した上にコレってバカなんじゃないの?」すたすた。



千様「訳すると また過労で倒れるから代わりにやったげて。だそうよ」

彬羽「心底解りやすいのに面倒な奴だな」


家康「反抗期こじらせてるよね」うんうん





彬羽「・・ 仕方ねえ
何か土台になる演目あるなら持ってこい
試しに書いてみて合うなら良し。
合わなかったら他当たれ いいな」ため息。

つつじ「おっ さっすが話が早いわ
明日にでも資料まとめて持ってきますわ」ほくほく



粋「お前人前に出てなんやかんやするのダメな癖に
裏でやるのばっかりホント器用だよな」

彬羽「五月蝿え。阿呆な役やらせるぞ」

千様(案外乗り気ね)ふむ。






白「なあ。天ぷら鍋ほっといていいのか?」海老天の尻尾しょりしょり


一同「Σ!!!」





魄哉「Σだだだ台所っ! Σあ」かくんっ


家康「だああ!こらちょっと!!掴まないでぎゃああ!!」がしゃーん!

千様「Σ殿が戸棚にっ!!」ひいいっ

魄哉「あたた。すみません
足しびれてるの忘れてたもんで。

・・生きてますよね 多分」




シロ「ま、間に合った!!」ぜーぜー。

氷漬け消火完了っ

小太郎「焦げた臭いに気がついて良かったああ
」へたり。




つつじ「あんさん気いついとるなら言いや!!」

白「だって黙ってろって言うから」きょとん。






彬羽「すまん。

さっきのはやはり無かった事に」

千様「Σ一気に自信無くしてる!!」ひいいっ

魄哉「Σ台所用焦がすくらいあるあるですよ!!

ほら!僕なんて副官なのに主君戸棚にぶちこみましたしっ!!」オロオロっ


家康「いやそこ少しは気にして。
つかぶち込んで放置って泣くよ?」よろろっ







蒼月「なんでもいいから一個一個片付けろよ
いっぺんにやるからこんがらがるんだろ。アンタら」

魄哉「Σこの子に言われた!!」ガーン。




白「才能って人それぞれだな。」うん

粋「蒼月ってたまーに核心抉ってくるよなあ」うんうん







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