家康「へー。」がささっ
千様「あら?瓦版?
面白いの載ってるの?」
家康「いやー。面白いって言うかさ
幸運を運ぶ白いカラスが見付かったとかなんとか」
彬羽「一斉にこっちを見るな」
粋「お前カラスのプロだろ?
え?マジで居んの?そんなの
染料ぶっかけられたカラスとかじゃなく?」
彬羽「お前の兄貴も白変種だろが。」
粋「Σあ」
蒼月「いや、この人の場合何の動物で考えればいいの?」
白「会った事ないけどこっちは皆ハデハデらしいぞ。」※タツノオトシゴ(人Mix)
シロ「確かに元から五色の者がおるな。」うーん。
千様「そういやお爺ちゃんも赤ね」ふむ
白「生れつき金ピカのも居るらしい」
蒼月「それもうあのジジイじゃん」
魄哉「Σ金髪と金ピカは違います!!」
蒼月「えー。どう違うのさ」
魄哉「き、金ピカだと 関西ノリというかそのっ」
シロ「何となく解らんでもない」
家康「ピカピカテラテラ金メッキ的な?」
魄哉「それです!!僕はピカピカテラテラしてません!!」くわっ
蒼月「いやアンタ本性キンキラキンの鳥だろ。」きっぱり
魄哉「・・くっ」
家康「今回は完敗だね」
蒼月「あ。そういや俺も白蛇だった
種類的な物なのか解んないけど」
シロ「ん? 種類的に白い蛇とかおるのか?」
蒼月「そこの裏山にとぐろ巻きながらうじゃうじゃ居るよ?」
シロ「Σ気色悪っ」ひいいっ
粋「清々しい程有り難みねえな。」うわあ
千様「蒼月君の場合双子だから 普通に朱禅君に色素持ってかれてたんだと思うわ」
蒼月「だねー。
色とか一番どうでもいい所だし」
彬羽「全然どうでも良くねえだろ
だから白カラスが無駄に有り難がられてんだ。」
一同「?」
一二三「せんせー。わかりませんだ。」挙手っ
彬羽「つまりだ。
野生で動物が生き抜くのは食うか食われるか
もしくは身を潜めて捕食者をやり過ごすかの2つだ
だから生活する場所に合わせて色や模様が違うし そういう奴等しか生き残れないって話だ。」
粋「黒も目立つんじゃね??」
彬羽「茂みの中から野生のカラスが飛び出してきて驚いた事は無いか?」
粋「Σあ」
魄哉「黒いっのって 意外と影として認識されるのでバレないんですよ
頭使わないと不自然になるので難しいですが
ね?」
挿音「おう。だから忍も黒づくめだろ?」天井からぶらんっ
千様「Σうわビックリした
天井から帰宅するのやめなさいよー」
白「俺は別に 野良の時も困らなかったけどな。」はて
家康「お前は向かってくる物全部薙ぎ倒して焼き払うから 目立っても大して困らなかっただけでしょ」
粋「そもそも誰がこんな猛獣捕食しようとすんだよ」
彬羽「という事でだ
白いカラスがめでたいのは間違いだ。
目立つ白い体をしておきながら今日まで生きていた『幸運なカラス』だってのが 本当の所だな。」
家康「ちなみに数的には結構生まれてるの?」
彬羽「育つ前に外敵に見つかってほとんど食われるから詳しくは解らん。」きっぱり
魄哉「鶏が先か卵が先かってお話ですねえ」にこにこ。
千様「ますます混乱するワード出さないでよ」
白「なあ、カラス天狗の里には白いカラス天狗とか居ないのか?」
彬羽「そう言えば見た事ねえな。」ふむ
魄哉「カラス天狗はそもそも数が少ないですからねえ
母数が小さいのでその中でレアケースが発生する確立はかなーり低いと言えます」
粋「へー。」
家康「お前解ってないでしょ」
白「じゃこの先カラス天狗が踏ん張って増えたら
赤や青や黄色のカラス天狗も生まれるのか?」
彬羽「Σカラスだっつってんだろ!!そりゃお前の一族くらいだ!!」
石燕「成る程
やたら白さんが猪やら熊やらに襲撃される理由そういう事っすか。」ふむ
一同「Σ言われてみれば!!」
小太郎「おかけで晩御飯が肉になるけどなっ」わんっ
魄哉「それだけ裏山で迷子でウロウロしてるってのも有るでしょうけどね」うーん。
家康「成る程 母数の問題だね」納得
粋「なあ、こっちには三本足のカラスがどうとか
彬羽「歩くのが大変そうだな」即答。
挿音「サジ投げんな。」