小咄

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くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

3月8日

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【割烹 春一】



魄哉「今日はお客さん多いですねえ」ほう。

ひな「ですねー
そこで工事してるからですからねえ
大工さん達が多いみたいです」にこにこ

魄哉「何でしょう 割烹というより居酒屋ノリですねえ
あー あちらなんて昼間からお酒飲んで」苦笑。


朱禅「ん?割烹と居酒屋って何処か違ったっけ?」※店主

魄哉「マジですか。」


庵「はい。違いとは?」お玉マイク。

彬羽「割烹とは店内の座敷に芸人、芸者を入れて良いと国から許可されている日本料理の店を指す
居酒屋では勝手に飲むのはいいが その他はタブーだ」

朱禅「へー」ほうほう。



魄哉「これはせっかく許可出てるのに 使ってない権限ですね」うーん。

庵「てかここの座敷 こじんまりしてるからそういうの向かないかも?」




つつじ「そうでもあらへんで。」きらーん。

庵「Σなんか生えた!!」ひいいっ


つつじ「なんや オーナーはん そういうのあるんやったらどっちも使いいや
自分の持ちもんなんやから」

魄哉「あー 確かに。
手抜いてましたねえ」ふむ



朱禅「Σ嫌な予感がっ」はっ




つつじ「んで、お座敷工事いつどすか?」

朱禅「Σ強制的に改装!?」ひいいっ



ひな「それで売上上がるならいいんですが

その、今来てくださってるお客さん困りませんか?今の常連さん達は今の雰囲気が好きで来てくれてると思うんですが」


魄哉「あー。 確かに。
難しいですねえ」ふむふむ




つつじ「あのー 別に座敷改装しても連日わてらが出張してどんちゃんはしませんえ?

演し物ならツテあるでーってくらいどす」

ひな「あ。それなら良いですよ」あっさり


魄哉「Σ論点そこですか!?」
ひな「さすがに疲れそうじゃないですか」きっぱり


朱禅「ひな。 建て前建て前」ひそっ
ひな「Σあ。」



つつじ「魄哉はん。メンタル大丈夫どすか?」

魄哉「世知辛いですね。」ふっ



彬羽「まあいいんじゃねえのか?
許可されてるなら 節々行事毎に軽く催しでもする辺りで」すたすた。


朱禅「良し。それで行こう」即答。


つつじ「経営ってこんな感じでええのん?」
魄哉「ま、まあライブ感重視で。」






粋「あれ?お前今日休みじゃねえの?」


つつじ「おんや。お昼どすか?
休みやからのんびりしとんどすえー」

白「昼間なのに酒臭いな」


魄哉「Σげ。呑んでたんですか!?」



つつじ「昨日舞台でトチったんや。」くわっ


魄哉「すみません 怖いです」



粋「気にすんなって
どこトチったのか観てて解んなかったしよー」

白「だな。
俺もたまに足踏み外して舞台からポロッと

つつじ「あんさんはもうちょいシャキッとしとくれやす。」

粋「兄貴の場合 客もアクシデント楽しんでるけどな」

白「アドリブ大事だぞ」どやっ

つつじ「あー。なんかもう細かい事どうでも良くなって来たわ」ため息。



白「そうか良かった

んでな
ものは相談なんだけどな」

つつじ「ん?なんやなんや?」




ひな「? 何コソコソ話してるんでしょう?」

庵「さあ?」はて




つつじ「ほうほう。ちょいちょい魄哉はんも」手招きっ
魄哉「はい?」いそいそ


粋「なんだこのド派手な円陣。」





白「ーーーって

そこの客が話してた。」

魄哉「はあ。成る程。
相変わらずの地獄耳ですねえ」にやり。

つつじ「なあなあ朱禅はん

ここ『割烹』やんな?
いやー タイムリーやわあ」

朱禅「ちょい待て。 何やる気だお前ら」






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つつじ「おや御客はん なんや落としましたえ?
おやまあ 偉い大金ひいふうみい
いや景気がええなあ?」


粋「あっれー?
この前 お宅の店で無くなったのと同じ金額じゃ

Σあっ こりゃ失礼」棒読み



魄哉「おやおや 越後屋さんこれはどういう事ですか?
たっしか ネコババした奉公人を番所に突き出したと聞きましたがねえ?」オーバーリアクションッ




皐月「あの金どしたん?」

挿音「親父のポケットマネーでちょいフェイクをな。スリの要領よ

おー。既に使っちまったはずだもんなあ焦ってる焦ってる」煙筒すぱー



白「つつじのストレス発散にも調度い
あ。こら えちごや逃げるな」

べしっ





庵「役者の使い方絶対違うよね これ。」





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