小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

12月22日

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ずるっ ずるるっ


鏡子「?」




蒼月「やほー。鏡子ちゃん居る?」ひょこっ


鏡子「ほぼ動けませんから常に居ますよー
蒼月さんの音?でしたか

何ですそれ」


蒼月「かいまき。


布団とどてらが一体化したみたいな物でさ
ホントは寝る時肩冷えないようにってのらしいんだけど これ着てると短時間なら結構動けるんだよね

見慣れりゃまあ斬新でいいかも?」ふっ

鏡子「えーっと


あ、十二単のあったか版みたいなのですか?

私が死んでる間にいろんな物が開発されたんですねえ」ほう

蒼月「あーうん。 ボケたんだけどね。

鏡子ちゃんがボケ属性だったね」




鏡子「で、つまりは
それ着ても 短時間しか暖房器具から離れられない
無理すると冬眠しちゃうし結局何も出来ないから暇
だと。」

蒼月「Σなんで変なとこだけ鋭いの!?」

鏡子「蒼月さんが常に暇持て余してるのは魄哉さんの愚痴で知ってますから」

蒼月「あのジジイ女の子に何愚痴ってんだよ」引。


鏡子「愚痴でも私は楽しいですよ?
死語数百年 ずーっとこの鏡の中ですし
誰かと話せるって事は とっても貴重だって思ってますから」


蒼月「ふーん。 冬の間動けないくらいで弱音吐いてるの情けなくなるねそれ

暇じゃないの?」

鏡子「めっちゃ暇です。

ですので さっきまで窓の所に来る雀の数かぞえてましたよ

3522羽の所で蒼月さんが来ましたね」にこにこ


蒼月「ねえ。ひょっとして病んでる?」

鏡子「真顔で心配しないで下さい
多分大丈夫です」



蒼月(てかジジイ 裏庭に米俵でも置いてんの?)覗き込みっ

鏡子「あのー。蒼月さんが近寄ると 蛇の気配で雀さんが逃げるんですが」

蒼月「Σマジでごめんね!!雀かしこいな!」ひいいっ




鏡子「暇の潰し方も慣れれば簡単ですよ

毎年ピリピリしてないで肩の力抜くのがいいです」にこにこ

蒼月「ふーん。肩の力ねえ

(雀呼びにめちゃ鳥の餌撒かれてたよ。
この子知らないんだろなー)」



鏡子「何か?」きょとん。

蒼月「んー? いやちょっとね

てかさ。暇は潰せても やっぱさあ
雀見るしか無いのも寂しいよね」


鏡子「そうですか?

お寺の納屋にぶちこまれてた時の事を考えると明るいのも奇跡「その寺焼いていい?」

鏡子「駄目ですバチが当たります」

蒼月「んなもん有るならとっくに当たってまーす」


鏡子「・・否定できませんね」うーん

蒼月「普段どんな愚痴聞かされてんの?マジで。


まあいいや

そういう事で春になったらデートしよ
桜の名所知ってんだよねー」

鏡子「どこをどういう事でそうなるんですか」




蒼月「お互い今は動けないなら 暖かくなってからって事だよ」

鏡子「あのー 私は冬眠云々でなく とっくに死人なのでここから出られないんですが」


蒼月「確か手鏡あれば短時間なら移動できたよね?」

鏡子「あのー ?本気ですか

オバケとデートしても何も楽しくありませんよ?」




蒼月「そう?案外楽しいかも



シロ「よっしゃああ!!蒼月おったっ! 捕獲だ!!」

小太郎「わおわおわおおおーーん!!」


蒼月「Σぎゃー!なに何々!? 犬こらやめろ!逃げないから!!」



家康「天海サマが点滴中です。」

蒼月「Σだから徹夜やめろって言ってるのに!あのジジイ馬鹿なの!?」




シロ「という事で 急遽彬羽がなんやかんやの処理に当たっておるが 一人では捌ききれん

ので、主に計算の助っ人をとな。」

蒼月「成る程。それで逃がさないように犬食らいついてんだね。」

小太郎「ふぃふぇふは ふぃふぉふぉひぃほひ「何言ってるか解んないよ」




鏡子「隙じゃなくなって良かったですね
頑張って下さいねー」にこにこ。

蒼月「Σ気のせいかすっごいせいせいした感じなんだけど!?」






家康「ごめんねー
私らだと邪魔になっちゃうし」ずーるずーる

蒼月「ったく 珍しく楽しくやってたのにバーカバーカ バカの集まりー。

おいこら かいまき引きずんなよ俺はモップかよ」


シロ「ホントにこいつに政務手伝わせていいのだろうか。」うーん




蒼月「キゲンいいからやってやるよー

あ、師匠良いところに
今から芝居小屋?」


白「ん? そうだぞ」


蒼月「芝居小屋なら小間物屋とか来るよね?」


粋「あー だいたい新年に売り込み来るなあ」


蒼月「よしゃ!じゃ可愛い手鏡キープしといてね
手伝い頑張るからよろしくっ」

白・粋「今度はどこの女だ。」




蒼月「・・気は多いけど一途なんだよ」ふっ


粋「一言で前半と後半が正反対だっつの」





蒼月「あ、そだ バカ殿
ジジイって鏡の強化コーティング出来るかな?

絶対割らないようにしなきゃ」

白・粋「Σ!?」





家康「・・出来んじゃない?

うわー 察しちゃったよ」


シロ「さすがに不味かろう
アレに手を出すと説教ではすまんぞ」

蒼月「物理的に手も足も出ないもーん」ふふんっ







千様「点滴中は大人しくしてなさい」

魄哉「うちの娘に手を出すのは許しません」よろろっ

千様「Σ娘感覚だったの!?」

魄哉「他に何があると言うんですか!!」






石燕「動乱の予感すねえ。」苦笑。

一二三「?」





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