小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

4月30日

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シロ「やれやれ

家事というのも大変なのだな」洗濯物かかえっ

コマ「カタカタ」こくこく。



シロ「今回は療養中だから仕方無いと思ったが
たまには手伝わんとな
甘えすぎであったわ」むう

コマ『どんまい。』べろんっ

シロ「手が塞がっとるからと口から筆談を出すな。はしたない
お前またギミック増えとらんか?


・・ん?」





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【居間】


シロ「こらああ!!蒼月いっ!!」

襖すぱーん!!

蒼月「あーもう。朝からうっさいなあ」ちっ


シロ「うっさいではないわ!
お前何を考え


粋『ぎやああああ!!庭にでか長いなんだこれええ!!』ひいいっ


家康「お前まーた庭で脱皮してそのまんまにしてたでしょ」

蒼月「だっていい感じに雨降ってたんだもん」しれっ

小太郎「そういう所蛇だよな。」わおんっ




粋「おまっ!これ怖いんだけどちょっ」わたわたっ

家康「Σぎゃー!持ってこないでなんか嫌だ!!」ひいいっ


蒼月「金運アップするかもよ?財布に入れていいよ」ふふんっ


家康・粋「こんなでかいの入るか!!」


千様「ちゃんとお片付けしなさいねー」





小太郎「で、シロもでっかい蛇の脱け殻でびっくりしたのか?」

シロ「んなわけあるか!

ここぞとばかりに好き放題しおってこのたわけがっ!!」


家康「へ?蒼月他にも何かしてんの?」



シロ「魄哉の部屋廻りに脱出不能系の防御結界がっ」

蒼月「だって こうでもしないとあのジジイ安静にしないじゃん。」


家康「Σやり過ぎやり過ぎ!」ひいいっ



千様「何だかんだで蒼月君優しいから」うんうん。

白「そう思うか?」ひょこっ


小太郎「ん? やり方おかしいけど、大人しくしてろって話じゃないのか?」



白「あのやってやった感満載の 黒い笑い見てそう思うか?」


蒼月「だってさー。体調万全なら絶対効かないんだもん
いやー。これ気分いいね」にやあっ

家康「お前 なんでそんな邪悪なの?」




粋「魄哉の体調戻ったら泣かされるぞお前 しーらね」

蒼月「Σう」



小太郎「頭いいのにホント先の事考えないよな」

家康「お勉強出来るのと頭いいのって別問題だからねえ」うんうん




シロ「全く阿呆めが

バケモノ向けなら俺なら効かんな
よし。フダを剥がして来 Σう!!」



蒼月「たんまたんまたんま!!
剥がしてキレてたらどうすんの!
弱っててもあのジジイだよ!?」

シロ「だからと言って金縛りするな!」しびしびっ


蒼月「だってアンタ絶対ジジイの味方じゃん!」

シロ「Σ当たり前だタワケがああ!!」






小太郎「家康なら人間だから問題ないし
フダ 剥がしに行くか?」

家康「んー。いいんでない?

実際少しでも元気になると徘徊するし このままにしとこ

話し相手なら鏡子ちゃん居るし」

白「世話の焼ける大人だよな」うんうん






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魄哉「だからと言って 雨戸まで締め切る事無いと思いませんか?」むう。

鏡子「窓から逃げると思われたんでしょうが
真っ暗ですね。」





魄哉「自分で開けようとしたらコレですし」

バチッ!


鏡子「痛くないんで「痛いです。」即答。



鏡子(暇を持てあまし尽くしてらっしゃる。)うーん。


魄哉「安静にと言われても 普段常に動いてるから何をどうしたら安静なのか最早解らないんですよね

加えて真っ暗ですし
メンタルおかしくなりますよ。」

鏡子「何をどうするでなく何もしないのが安静だと思うのですが

まあ確かに暗いと気分的落ち込むので良くないですねえ」




魄哉「暇潰しかねて火起こしでもしましょうか?」ごそごそ

鏡子「安静にしててください

てか腕っぷし的に一瞬でつけちゃいますよね?」





魄哉「・・・・


暇ですね」ボソッ



鏡子「これくらいで何を言ってるんですか

私なんて数百年誰とも話す事もなくホコリをかぶって寺院の納屋の奥に放置されて

どんどん意識が遠退くような感覚と生きてるのか死んでるのか いえとっくに本体召されてるんですがね

あ、なんかこの暗さあの時を思い出


魄哉「Σもしもし!?鏡子さんのがメンタルおかしくおかしくないですか!?

ちょっ誰かここ開けて下さい暗いのヤバイです!!!」ひいいいっ






ばきゃっ!




彬羽「どうした何事だ!?」


魄哉「Σありがたいですけど襖あっ!!」ひいいっ





蒼月「Σうわっ!何かと思ったらお前何やってんの!?」

彬羽「手前こそ
病気の年寄り暗がりに閉じ込めるとは何ごとだ!!」くわっ




魄哉(散々自分で言ってますが 人に年寄りって言われるとグッサリ来るのはなんでですかねえ。)





蒼月「はあ?安静ってこういう事だろ!!」むかっ

彬羽「冷暗所に置いとくのは安静じゃねえ!!」





白「あ。そうか。
蛇って暗くて狭いとこ好きだっけ」手ぽん。

彬羽「Σ認識の差か!!」

蒼月「あーもう 恒温動物めんどいっ」けっ




千様「なる程。
その辺は蒼月君なりの気遣いだったのねえ」

魄哉「文化の違いで鏡子さんが危うく悪霊化するところでしたね」

鏡子「Σあら。すみませんっ」はっ!


蒼月「Σどういう事!?」







粋「つーかよ。
お前妖怪だろ?
なんで結界平気なわけ?」

彬羽「ん?
良く見ろ 腕少し焦げたぞ

蒼月甘いな。魄哉の結界なら破ろうとすりゃ腕くらい吹き飛んでた
まだまだ甘い 精進しろ」ふっ



蒼月「は?病人の部屋にフルパワーでんなもん仕掛けるかよ
馬鹿じゃないの?」けっ


シロ「お前は気遣い出来るのか出来んのか心っ底解らん」








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