小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

11月12日

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千様「ちょっと殿ー 料理できる?」

家康「なんで私?
出来たらこんな集りまくって無いけど?」

千様「この家で一番庶民的じゃない」きっぱり

家康「質素だと喜んでいい?それとも泣くべき?」




千様「今日 オカンが遅くなるらしいのよねー
彬羽君もバイトだし まともなご飯食べれるかしら」うーん。

家康「オカン・・ あいつ仕事でも家でもそう呼ばれてんだねえ

あのー 千ちゃんは料理無理なの?」



千様「女が家事するものって考えは古いわよ!!」びしっ

シロ「手荒れが嫌だからやらんそうだ。」きっぱり


千様「シロ君 しーっしーっ!」


シロ「尚、本日は最終手段の挿音も出払っておる
何か火を通すだけの物でも用意するか」ため息。




白「川で鮭でも取ってくればいいのか?」

シロ「Σ熊かお前は!!」


家康「あ。でもいいかもしれないねー
そんで焼くだけならお前の得意分野でしょ?」

白「焼き加減解らないけどな。」ぼぼぼ

シロ「ふむ。炭になるオチか」うーん


粋「あのー。俺もいるから焼くのは平気だと」挙手っ

家康「おおー」







一二三「鮭は秋のもんだべ
暦では冬だから川行っても居ないんでねえべか?」

粋「Σそう言えばそうだった!!」がーん。

小太郎「なんでこんだけ居て 幼児が一番に気がつくんだ」わおんっ

シロ「Σう、
不覚っ」ずーん。



一二三「そもそもなんで山でとるんだべ?
お店に行けばなんなと売ってるだよー」

家康「・・うん。本当にそうだね」

千様「普段家事してないと どう動けばいいか解らないものねえ」


小太郎(家事以前の問題じゃないかなあ)うーん。






粋「よっし! ちょっと買い出し行ってくらあ」だっ

シロ「おおさすが熟練のパシリッ 行動が早いっ」





粋「あの、食材代誰か」こそっ

家康「財布持たないで駆け出したの?」



白「要らないの買ったら燃やすぞ」ずしっ

粋「Σありがたいけど色々と重いっ」

千様「白君 お財布はあるもん全部ぶちこまなくていいのよ?」





間。






小太郎「で、何買ってきたんだ?」

粋「た、卵」どきどき。

千様「確かに万能食材ではあるけどねえ。」うーん。

家康「お兄ちゃんが怖くて下手に買えなかったんだね」納得。



一二三「えっと。
卵かけご飯おいしいだよ?」わたわた

粋「ああうん。フォローありがとよ」


一同(Σ幼児が気を使ってる!!)



シロ「ふむ。 卵メインで何か考えるか
・・ そもそも料理したことないのでさっぱり解らんが」

小太郎「うーん。 メイン卵
どうしたらいいのかなあ」




白「蒼月なら殻ごと丸呑みで問題無いのにな。」ぺらり。

蒼月「Σコタツめくんないでよ!!
今人間型だから無理無理!ビジュアル的に怖すぎだよ!!」


粋「あ、お前居るの忘れてたわ
最悪蒼月は生でいいとしてー」うーん。

蒼月「Σ人の話聞けよ!!」




千様「うーん。アタシら生はねえ
寒いし 出来たら暖かいのが食べたいものねえ」

家康「こう考えると 毎日温かいご飯食べれるのって有難い事だよねえ」しみじみ。








小太郎「で。どうしよ?」

千様「Σ待って待って待って!」

家康「今めちゃ考えてる!!あーなんか出てきそうっ」

シロ「ダメな予感しかせんな。」

白「そもそも料理した事ないならガンバっても出てこないだろ」しれっ

家康「Σどうにか捻り出そうと頑張ってるのに!!」



白「ここはひとつだ。」

粋「お?なになに?」








間。











石燕「えー。まずは貰ってきたダシを入れてー 」とぽとぽっ


シロ「成る程。割烹まで行って彬羽にレシピ貰ってきたか」

石燕「ついでに寄せ鍋のダシもちょっと分けて貰ったっすよー
鍋物自体は何やらかすか解らないって禁止されたらしいっすけどね」

粋「鍋って切って入れるだけなんだけどな
はいよ。ネギ太めカットな

こっちの野菜はどうするよ?」

石燕「あー 適当な大きさにお願いするっす
煮込むんで大きめがいいかもしれないっすねー」



シロ「ほう。手際はいいのだな」



石燕「そりゃ最近までぼっち住まいのアラサー独身者っすから」

シロ「なんとなくすまん!」

石燕「なんで謝るんすかねえ?」はて。





千様「で、で、何が出きるの?」わくわく


石燕「ここに米と野菜を入れてー
くつくつ煮込んで 卵を入れて軽く混ぜる

はい!寄せ鍋風味の がっつりおじやの出来上がりっす!」



家康「おおーー!」ぱちぱち




一二三「初めから石燕さんに頼めば善かったんでねえだか?」


石燕「いや。あっしの場合レシピ無いと食えりゃいいやって物になるんで」

粋「同じく。」


シロ「成る程。料理は出来ても まともではないと。」





蒼月「アツアツで良いけどさ
コレなんかこう 消化に気を使いましたって感じだねえ」

白「そりゃそうだろ。」

蒼月「ん?何 先輩まーた胃炎起こしてるの?」

シロ「Σ俺ではないわ!!」ムカッ



粋「あー。納得。」

千様「そういう事ね」



一二三「わーい。いただきますだー!」きゃっきゃっ

一同(完全に「娘」中心の思考になってる あのカラス。)



家康「常に仏頂面の久世に溺愛ぷりが凄いよね

あ、これおいしっ
見た目よりしっかり味がついてる」

石燕「ダシ濃い目でくれてたんすねー 有難いっす。」ずずー

蒼月「ほんと細かいよね あいつ。」




千様「はー。冷えてるからありがたいわー

あら?殿 何してるの?」






家康「いや オカンが帰宅したらすぐ食べれるようにと」

石燕「今作ってたら米ふやけ倒すっすよ?」

家康「Σそうなの!?」




千様「殿、思った数倍常識無かったのね」


粋「あーもう、ちゃんとダシと切った野菜置いてっから大人しくしてろ」

家康「料理って知識いるんだねえ」ふむふむ



シロ「まさかの箱入りかお前。」うわあ






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