小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

11月11日

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彬羽「さて、今日もまた山程有りやがるな」書類の山っ



鏡子「毎度御手伝いお疲れ様です」どろんっ

彬羽「手伝わねえとまた過労で寝こむだろが
で、この部屋の主は何処に行った?」


鏡子「早朝から江戸城に出て 色々終わらせてからこちらの山だそうですよ

私も実体が有れば御手伝い出来るんですが」うーん。

彬羽(平安時代の女は 確か平仮名読み書きが最高レベルだったような)

鏡子「?
どうかしましたか?」きょとん。

彬羽「いや。お前の役目は愚直聞きだろ
それでいいんじゃねえか」

鏡子「そうですねえ。
常にストレスで爆発しそうですし
沢山聞いてあげるのが 御恩返しで



家康「Σちょっとおおお!玄関入った所で力尽きないでーーっ!!」ひいいっ

蒼月「起きろこら!!そんな所で寝てたら冬眠するぞクソジジイ!」




彬羽「・・だな。」

鏡子「ストレス以外もマックスのようですがね。」





間。






魄哉「いやーすみません ちょっと寝不足のようで」コタツでほこほこ。


小太郎「せめて袈裟で玄関やめろよ
心臓止まるかと思ったぞ」

家康「うん。黒ずくめだから怖い怖い」

千様「二人ともすっごい悲鳴上げてたわよね」


魄哉「これが制服みたいなもんですし 仕方ないでしょう」

蒼月「いや倒れんなよ。」



飛天「ここの所冷え込んだから余計に疲れが一気来たかもな
ほれ、血行良くする特殊ブレンド。 苦いぞ」


蒼月「当たり前みたいに居るけど帰らなくていいの?カラスの大将」

飛天「言うな。 こんだけ居るんだから今更一羽二羽変わらないだろ
しばらく匿ってくれ」


家康「ん?何から逃げてるの?
カラス天狗も年末のあれやこれや大変なの?」

飛天「いやその。

行事的には正月に向けて餅つくくらいしかないけど」

シロ「かなりユルいな」茶ずずー。






飛天「いつまでも逃げてられないんで 見合いの断り方教えて下さい天海殿。」正座っ

魄哉「なんで僕ですか」



飛天「実質人間のトップだし そう言う話も覆いだろし断り慣れてるかなー?と。」

家康「確かに多いけど こいつも大概苦労してるよ?
断るの苦手だから」

魄哉「そもそも肩書き僧正なのになんで話持ってくるんですかねえ」うーん。



家康「人の欲って尽きないからね」ふっ

千様「殿。 怖いわよ」

シロ「汚い物大量に見てそうだな」うむ。



家康「正直何度か人間やめたくなったね。
あの頃に悪魔が契約持ちかけて来てたら危なかった」

魄哉「殿。 帰ってきて下さい
思い出し闇落ちとかウザいんで殴りますよ」

家康「Σ酷い!」

魄哉「メンタルが弱い!!」くわっ

家康「Σごめんなさいっ!!」ひいいっ



蒼月「こいつらに聞くのが間違いだよ
長生きしててもそっちの経験値は無しに等しいもん」

飛天「あーうん。 遊び人が言うと説得力あるな」納得。



魄哉「Σなんかショックなんですけど!!」

家康(てか天海 一応既婚者なんだけどなあ。先立たれてるけど) うーん。





焔「どこも大将級はその手の話題はつきねえなあ。」うんうん。


粋「あれ?爺まだいたのかよ」けっ

焔「おい、爺ちゃんもっと労れよ」



飛天「ん?という事は」

焔「そういう事だ。 色々と面倒くせえよな」



飛天「先代殿も今だにそういう話がどんどん来ると!!」おおっ

焔「俺じゃねーわ。

知識の塊の癖にド天然なのどうにかならねえか」


シロ「ふむ。となるとだ」


粋「Σげ。兄貴かよ!」

千様「Σはああ!? 白君はうちの子よ!?」きいいっ


焔「話はあるんだけどな、
あいつ何考えてるか解らねえし 毎度俺の所に持ってこられんだよなあ」

魄哉「そりゃ血筋的にそうなりますよねえ」ふむ

焔「いや 保護者ならお前だろ?」

魄哉「めんどいからって投げないで貰えますか?」



白「俺押し付け合いされてるのか?」

千様「あらおはよう。今日もお布団から出られなかったわね」

白「休みだしいいだろ。 俺も茶」

シロ「よし。寝起きならとびきり苦いのを淹れてやろう」

白「砂糖入れてな。」

シロ「Σ気色悪いわ!!それを飲めるのかお前!」
白「うん。」即答。


家康「こりゃ確かに何考えてるのか解んないや」納得。



飛天「で、こいつは一体どうやって断りを?」

焔「ん?
それがな」




白「見合い写真なんて見ない。」きっぱり


焔「取りつく島もねえから 先方にもうちの孫まだそういうの要らねえみてえだわ で済むんだな」

飛天「Σある意味ひっでえ!!」



白「見て断る方が失礼だろ
それだと見た目が気に入らないとか思うだろ?」

飛天「確かに!!目からウロコだ!」おおっ




粋「あれ?飛天より兄貴のが冴えてねえ?」

シロ「知識=賢いとは違うからな

こやつの場合は アホなのか賢いのか解らんが。」




魄哉「あの、ゴリゴリ押されてる年寄りの場合はどうすればっ」

家康「天海、真顔真顔。」


白「トシくってないから解らない」きっぱり。



魄哉「・・ですよね」ずーん。

家康「年明けた辺りにまーた胃やられそうだねえ」

千様「てか今って 子供がわさわさいるからそういうの考えられませんにしてるんじゃなかったの?」

魄哉「そしたら今度は子供好きアピールしてくるんですよ」

蒼月「そもそも年齢いくつで通ってんだよ」






飛天「そうか。写真見なきゃよかったのか」ため息。

石燕「あのー さっきから聞いてたんすけど
そんな嫌な相手なんすか?

それともまだそういう気にならないだけっすか?」

飛天「まだそういう気にならないのが八割

んで、相手もちょっと絶対ダメだろなあ」ため息。


石燕「と。言うと?」



飛天「犬鷲って知ってるか?」

石燕「ゴリッゴリの肉食系女子なんすね」納得。




蒼月「それは

・・一歩間違ったら物理的に食われるね」うん。

飛天「向こうが気に入ってくれてるらしいから なんか断りづらくってさ」ため息。





粋「え?犬鷲の妖怪とか居んの?」

焔「基本 自然界にある物は全部妖怪になり得るぞ」



九尾「そういう事ですじゃの。お祖父様

妾は金毛白九尾の狐と言いますじゃ」 しゃなりっ

白「そこから取り入っても無駄って話してたんだぞ。」

九尾「Σやっぱダメなのかっ!?」がーん。

焔「モテるな 孫。」



ーーーーーーー



鏡子「物凄い話してますね。」

彬羽「あれだ
発情期のシーズンだ

春先にガキが生まれるようにって事だな。」書類かきかき

鏡子「成る程。 元が動物ならって
さらっととんでもない事いいますね」


彬羽「生物学的な話だ
問題ねえだろ?」そろばんぱちぱち

鏡子(この家 ほんと生涯独身で居そうな人ばっかり。)







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