小咄

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くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

10月18日

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石燕「百物語のいいネタないっすか?」

粋「なんで今?」




石燕「読書の秋って奴っすよ

でもまだ庶民には字が読めない人もいるっしょ?
そんで じゃあ話を持ち寄ってあれこれもうどうせなら百物語やんね?みたいな流れになったそうで

粋「やんなら夏だけにしろよ!!
なんでどいつもこいつもそんな話ばっかしたがるんだよっ!!」

小太郎「落ち着け 怖がり。」わんっ




石燕「うーん。聞く人間違えたっすね

自分も妖怪なのに なんであそこまで怖がるのか」悩。


蒼月「あのさ。
かく言うアンタが人間なのに色々怖がらなさ過ぎなだけだと思うんだけど」

石燕「物心ついた頃から見えてたらそりゃ慣れるっすよ

うーん。困った 百物語会場に合ったのをって依頼されてるんっすがねあ」頭かきかき。


小太郎「どんなネタやるのか聞いてないのか?」

石燕「いや、それが

ネタ100個用意とか大変なんで 少し一緒に考えてくれって言われちゃいまして」

蒼月「絶対趣味で受けたろ その仕事。」


石燕「Σうっお!即バレッ」

小太郎「んで、思ったよりネタ思い付かなかったんだな。」納得





魄哉「正確に言うと ネタは99個でいいんですよ?」

石燕「へ?そうなんすか?」

魄哉「百物語は100個目の話が終わると本当に怪異が起きるという ある意味『儀式』なんです。

ですからやるなら99個でやめるのが常識ですね」


蒼月「あれ?俺ら100までやったよね?」

魄哉「おや、君達が騒いでる間 僕が居なかったのお気付きでは無かったと」

粋「Σちょっと待て!何があった!? 何してたんだよお前!!」



魄哉「・・・・ さあ?」にっこり。

粋「Σ笑顔がこっえええええ!!」ひいいっ



小太郎「人を脅かすにはああいう演出もいいみたいだな。」

石燕「なるほど。 勉強になるっすね」メモメモ




魄哉「と言うか。怪談なら体験談いっくらでもありますよ?
天海の前は祓い屋ですし。」

石燕「Σおお!そう言えば! お願いしまーーっす!!」



蒼月「言われてみるとすっごい経歴だよね」

小太郎「ぶん殴る相手が魑魅魍魎から人間に変わるって凄いよな」うんうん。













ーーーーーー










石燕「・・あの 怪異が起こるのって100話目が終わってからっすよね?」

魄哉「はい?
たまーーに 途中でトラブルがある事もありますが、基本はそうですねえ」



石燕「99話目のオチで 百鬼夜行が出現して何人かアワ吹いて搬送されたそうっす。」




粋「兄上。何してんすか。」

白「サービスだ。怖がらせるための集まりだろ?」きょとん。


石燕「あのー お気持ちはありがたいんすが
背筋ヒヤッとさせるくらいでいいんで、心臓止めにかかっちゃダメっす。」

白「加減が難しいな」ふむ。



粋「んなもん俺ならトラウマもんだよ。」ガタブル

蒼月「アンタこの先 バケモンの中で生きてけるの?」



魄哉「まあまあ。
白君の神経はちょっと普通よりごんぶとなので 自分を基準に考えない方がいいかもしれませんねえ」



白「そうか。

じゃあ聞くけど 泥田坊は大丈「アウトです。」






石燕「これ、心臓の強い人向け トラブルが起きちゃう100物語!とかって売り出したらいいんじゃないっすかね。」ふむ。


粋「Σここで企画案!?」

蒼月「やめときなよ。
それしたら今度は妖怪が泣かされそうだよ」

小太郎「だな。人間にも石燕みたいなのも居るし。」うんうん



石燕「Σちょっと待ってあっし怖がられてんですか!?」ガーン。


蒼月・小太郎「結構。」

石燕「Σ!!!」



粋「少し神経分けてくれよ マジで。」








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