小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

7月21日

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蒼月「よくさー 物語で押し入れに居候住んでるのあるじゃん?」だらだらごろごろ

小太郎(また変な事言い出した)


蒼月「うちなら何が起きても不思議じゃないでしょ?
あー押し入れに押し掛け美人来ないかなー」

小太郎「うん。言うと思った」ため息





魄哉「どうぞ。」

押し入れがらっ


蒼月「鬼門だよね? どう見てもヤバイよね?
入ったらそのまま閉じ込めかねないよね?」



魄哉「ち。失敗ですか」押し入れぴしゃんっ

蒼月「冗談に決まってんじゃんかよー
てか そんな所に美人居ないだろ」

魄哉「魑魅魍魎ならウヨウヨいますが?」

蒼月「Σ美の意味解ってる!?」



小太郎「あれ?
なあなあ。うちの押し入れって 魄哉のやってる妖怪温泉に繋がってるんじゃなかったっけ?

今の紫色のぐるぐるした空間だったような」わおんっ

魄哉「あー その辺の小太郎君は仕組み知らないんですね」

蒼月「何だっけ?
それなりの手順を踏めば 条件を満たした場所と鬼門内の任意の場所と繋げられるとか聞いたような

俺やる気ないから適当だけど」だらーん。



魄哉(やろうと思えば余裕で出来るレア体質なのにっ)

小太郎「宝の持ち腐れって こう言う事だよなあ」察し。



魄哉「えーと。まずこの世と鬼門、魑魅魍魎の世界。場合によっては魔界とも言われる場所を繋ぐには

現世の霊的な場所。うちの場合ここと僕の部屋の押し入れです」

蒼月「なんで押し入れオンリーなの?」




魄哉「湿気も霊力もどっちもジメジメしてそうだからじゃないですか?」

蒼月「すっごい適当だな」うわあ。

小太郎「確かにそうだけど そんなもんなのか」うーん。


魄哉「で、必要なのは後三つ。

まず鬼門開いても100%中の住人に食われない腕っぷし、もしくは体質、種族ですね。
そして次が 鬼門を扱えるくらいの術者。これが結構ハードル高かったりします」

小太郎「ふむふむ」

蒼月「あー。まあアンタは絶対食われないよね」

魄哉「ですねえ。君は反対に食うでしょうし」



蒼月「ま、美人居ないなら行く意味ないしやんないけど。」

魄哉「Σくっ」

小太郎(教えたいのか。)


蒼月「で、なんで俺にそんなのやらせたいのか知らないけど
最後の1つは?
やる気無いけど 聞かないとモヤッとするからさっさと言えよ」

魄哉「あーはいはい。

最後はぶっちゃけ

ショバ代です」

小太郎「Σなんで!?」



魄哉「やっぱこう。あちら側にも色々ありまして、
勝手に繋げると怒られるんですよねー

ただショバ代さえ払ってれば 好きな時に契約上の指定の場所に繋げられますし
これまた契約してる敷地内ならさっきみたいにちょっとズレた場所にも繋げられると。」

小太郎「Σ現世よりよっほど管理されてる!?
そもそもショバ代って誰に払うんだよ!!」ぎゃいいんっ


魄哉「えーっと
契約事項に その辺は他言無用と
小太郎「Σヤバイ奴じゃないのかそれ!?」



蒼月「つまりは海外の悪魔と契約したのと似たようなもん?」

魄哉「ノーコメントですね。」営業スマイル。

小太郎(Σさほど遠くないパターン!!)




蒼月「ん?ちょい待って

バカ殿が言ってたんどけど、前にやらかした土蜘蛛が鬼門経由でアンタの温泉宿に特攻かましたんだよね?

契約者が任意の場所に繋げられるって
逆に考えたら んな他所の鬼門からアンタのテリトリーに入り込むのっておかしくない?」



魄哉「あー。あれならおそらく
僕が契約してる鬼門に逃げ込んだんでしょうね

ほらあの時土蜘蛛は白君にしばかれて錯乱してたんで 逃げられるなら何処でも良かったんでしょ」

蒼月「待てこら。鬼門にも所有者あんのかよ」


魄哉「所有者と言っても好きな所に繋げられるってだけですがね

鬼門自体は自然発生しますので 早いもん勝ちです」

蒼月「あーうん、
なんだろ 一気に役所仕事っぽくなってきたなあ
もっと混沌としたの想像してたよ」

魄哉「妖怪横丁とか鬼門内でもそこらの呑み屋街と変わらないでしょうに。

あ、なんなら鬼門1つ持ってみます?」

蒼月「Σ株でも進めるみたいに言うなよ
いらないよ!」





千様「へー。あれってそういうシステムだったのねー」うーん。

魄哉「おや。居たんですか

そういうシステムですが どうかしましたか?」


千様「えーと。それだとね


アレはどういう事なのかしら?」



白「えーと。この辺かな? 」鬼門に腕ずぼっ

粋「うえー 全っ然何がこの辺か解んねー」



小太郎「Σあ。持ち主じゃないのに 自由に使ってる奴が居た。」はっ

魄哉「あの子は特例ですから
お役目的に必要なので どれもフリーパスなんですよ」

蒼月「うん。誰がパス出してんだって話だけどね」




魄哉「で、今日はどうしたんですか?」

白「ちょっとな。
うっかり人が紛れ込んだとかって 呼び出しくらったから行ってくる」


魄哉「あーそれは大事ですねえ

迷子にならないで下さいよー」

粋「あ。そこは大丈夫
えっと
お。そこの暇そうなシロ ちょっとこれ頼む」


シロ「暇ではないのだが

ん?何だこの糸。」


粋「カイコの糸。
鬼門の中広いから兄貴じゃなくても迷子ヤバイしよー」

カイコぱたぱた


シロ「Σ待てい!蚕が糸吐くのは幼虫の時のみだろうが!!」

粋「何か進化したっぽいんだよな」

シロ「Σまた早いな!!」




白「よし。開いた
じゃ行ってくる」よいしょっ

魄哉「晩御飯までには帰るんですよー」




シロ「Σん?ひょっとして奴等が帰るまで ここに待機か!?」

小太郎「だろうなあ」うーん




蒼月「あれ?あのさ ジジイが契約してるのが悪魔でも別に驚かないけどさ」ふと。

魄哉「どういう意味でしょう?」



蒼月「ほら、あの人あんなだけどさ。こっちの妖怪の総大将で
最悪の事態には種族関係無しでこっちの生物の生殺与奪権も持ってる現世の『裁判官』でしょ

神様の部類を省けば そんなのを気軽に呼び出せる位の奴等って言えばさー」


一同(Σまさかの十王ーーッ!?)ひいいっ




石燕「そっすよー

閻魔大王含めた 地獄の裁判官軍団十王っす」さらっと

魄哉「Σ石燕さん!?」

石燕「あ。大丈夫っす。
あっしは十王の人らとなんも契約してないんで、死後は普通に地獄に落ちるだけっすよ。」

小太郎「落ちるんだ。」うわあ



千様「えーとそうじゃなくて
なんで知ってるの?」

石燕「地獄ってこっちの想像を遥かに越えたぐっちゃぐちゃらしくって メンタルやられた粋さんの愚痴聞いたりしてるっすから

いやー 1度生で見たいもんっすねえ。」ため息。

シロ「1度行けば帰って来れなくなると思うが?」

石燕「そっすよねえ。

あ、ちなみに 白さんの場合 断罪仲間って事で立場はタメだけど死者との接見はさすがにアウトらしいっすよ」


千様「何その仲間。」

シロ「と言うか。色々駄々漏れとるのは本当に良いのか」うーん。


魄哉「粋君の愚痴は僕が聞いた方がいいかもしれませんねえ」うーん。




蒼月「あーもう
何だろなあ。


周りがこんなだと 続き読む気が失せるなコレ」本ぱららっ


魄哉「あ。やっぱその手の読んでたんですか」

蒼月「うん。

押し入れ美女が押し掛けてきてー
んで、そこから始まるなんやかんや?

アンタら見てたら これくらい日常だろって気になってきたよ
読む気失せちゃったよ」ため息。


一同(Σどんな日常!?)




千様「また凄いの読んでるわねえ」うわあ。

魄哉「若い子って そういうの好きですよねえ」





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