小咄

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くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

8月9日

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魄哉「ーーーで。猿はカニに泣いて謝りましたとさ
めでたしめでたし」


一二三「おおー。」ぱちぱち




家康「あれ。一二三ちゃん本読んで貰ってるの?
良かったねー」






魄哉「ちょっと癒しが欲しかったもので」ふっ

家康「ああ。相手して貰ってるのお前の方なんだね
お仕事お疲れ様」





魄哉「さて、次は何を読みましょうか」

一二三「んーと、動物出てるのがいいだ」


魄哉「瓜子姫でもいきます?」

一二三「? 動物出るんだか?」


魄哉「はいもう意外な所で。」にこにこ





彬羽「それは駄目だ。」本気で取り上げっ

魄哉「Σなぜ!?」がーん


一二三「?」





家康「え?なんで駄目なの?
てかどんな話だっけ 瓜子姫」

彬羽「それはだ」ちらっ




家康「あ。一二三ちゃんに聞こえないよう小声でお願いしまーす」 スタンバイっ


彬羽「天の邪鬼に妬まれた瓜子姫がナマガワ剥がされ 天の邪鬼がその皮をかぶって成り済ます話だ。」

家康「Σさらっとこっわあ!!」ひいいっ

彬羽「なお、動物は瓜子姫の怨念が雉やウグイスになって それは天の邪鬼だとばらす場面だな」

家康「子供の本なのに なんでそんな怖いの?」








魄哉「えーと。 瓜子姫がダメなら

そうですねえ・・


あ。こっちにしましょうか かちかち山。

動物でますよー」


彬羽「アウトだ。」取り上げっ

魄哉「Σはい!?」


彬羽「『はい?』じゃない!
よくよく展開考えてみろっ」

魄哉「へ? Σあ」

家康(そりゃ婆ちゃん食われちゃうもんねえ。)うんうん


魄哉「すみません。動物の所しか考えてませんでした


えーとそれでは

蜘蛛の糸 とか」



彬羽「行けると思ったのか?」

魄哉「これもトラウマ物ですね。」





家康「もっと穏やかな話って無いの?

てかさっきの猿蟹合戦も大概えぐいでしょ」


魄哉「んー。そうですねえ


いっそ
手無し娘

とか」




家康「Σ彬ばねえええ!怒っちゃダメ!
本人もこれは無いわーて顔してるでしょ!!どうどうどう!!」


挿音「つーか、さっきから聞いてたら 何でそんな本あんだよ」

魄哉「Σ確かにっ!!」


彬羽「ん? お前のじゃないのか?」

魄哉「Σこんな悪趣味なのばっかり集めませんって!

ん?と言う事は 彬羽君が買い与えてるのでは無いんですね?」

彬羽「それなら止めるわけがないだろ」


家康「ん? じゃその本誰の?」






挿音「くおら蒼月!どういうつもりだ!!」

ついたて蹴りっ



蒼月「Σぎゃー!
バレてたっ!!」びくううっ



家康「お前そんな所で何してんの?」


蒼月「あはは。いやそのね」



彬羽「つまりは嫌がらせか?」指バキボキッ


家康「早く白状しないと 怒りの保護者様に骨バラバラにされるよ」

蒼月「Σだあああ!違う違う! 誤解だって!

俺なりに色々考えたんだけど裏目に出たのっ!!」




彬羽「裏目?」ばきっ

家康(まーだ攻撃体制だよ。)うわあ




蒼月「その。ほら

俺さ こんなんじゃん?

ぶっちゃけ 一二三ちゃんに距離とられてるから年上として 歩み寄りってか
少しは仲良くしたいなーって思ったんだよ!!」



一二三「Σ避けてたのバレバレだべか!!」ガーン


蒼月「ね?この子めちゃ解りやすいから 気にしてたんだよ」


魄哉「成る程。そういう事でしたか」ふむ


家康「ん?ちょっと待って

んじゃこの本はお前からのプレゼントと言う事?」


蒼月「・・その辺に置いてたら勝手に読むかなーって」ふんっ




挿音「あー。

って事は だ」キセルすぱー




一同(素で 悪趣味の極みかっ!!)


蒼月「揃って驚愕と憐れみの目やめろ。」





一二三「えっと

なんか怖い話みたいだから もうちょい大きくなってから読ませて貰うだ。

ありがとうございますだ」ぺこりっ


蒼月「へ?
ああうん。 無理しなくていいよ」オロオロッ





挿音「こいつもう充分大人じゃねえか?」

魄哉「一二三ちゃんには色々負けそうですねえ」苦笑







粋「あれ? 兄貴何してんだ?」

白「しーっ」


シロ「?
何をコソコソと」



白「なあ お前ら

こぶとり爺さん って 子供怖がるかな」絵本がささっ

シロ「真面目に聞くな「真面目に答えろ。」



粋「えー

こぶ取れるシーンが ぶちっ!て感じならきっつくね?」

白「ふむ。書き方にもよるのか。」ふむふむ



シロ「いったい何があったのだ。」








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