小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

3月15日

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一二三「うわ。何だべこのちっさいの!」

千様「Σえ!ネズミ!? あ、違う 何これ?ムササビ?」




魄哉「Σあ、こら触っちゃダメです!爆発しますよ!!」

千様「Σぎゃっ アンタ生物爆弾とかいくらなんでも酷過ぎ「んな物作るわけ無いでしょうが!!」



挿音「小玉ネズミって言ってよー
時々山に現れんだよ。
良くない事の前触れだとかで出くわした猟師はその日は狩りをしねえのが決まりだとか何とかよ。」キセルすぱー。

千様「あ、普通に妖怪なのね
てか火気やめて」

魄哉「そっと扱えば爆発はしないみたいなんですが、
何に反応して爆発するのか解らないしで 地元の人が危険なので片っ端から連れて来ました」



千様「んな解らない物持って帰らないでくれる?アタシらが危険じゃないっ」

魄哉「庶民の生活を守るのも幕府の役目ですから」きっぱり

挿音「こっちは生きた心地しなかったけどな。」けっ



魄哉「Σあ!こら一二三ちゃん!危ないですってば!!」

一二三「よしよーし。大人しくて可愛いだよ?」


挿音「つーかマジで爆発すんのか?これ
そもそも妖怪なのかよ?単に珍しい小動物じゃね?」

魄哉「間違いなく気配は妖怪なんですが
ひょっとして爆発する個体 爆発しない個体が有るんですかねえ」ふむ。




襖がらっ

蒼月「ねえねえ今日暖かいしさー 遊びに行きたいから懐炉内蔵羽織貸して



ぴょいっ

蒼月「ん?」

魄哉「Σあ。」

どむっ!


魄哉「Σ蒼月くーん!!」ひいいっ

千様「Σえ!?何!?何に反応したの!?」ひいいっ



挿音「よし一二三 危ねえから保護者の所行こうな?」

一二三「あの、蒼月さん大丈夫だべか?」




挿音「蛇の外皮は固いもんだし生きてるだろ」

魄哉「あ。成る程 面の皮が厚い」手ぽん。


蒼月「Σ親子で大喜利罵倒すんなよ!腹立つな!!」焦げっ

千様「あら ホントに無事だわ凄い。」




魄哉「しかし今まで大人しかったのに何故。
少なくとも爆発は起こす物で間違いないと解りましたが」うーん。

小玉ネズミ「きゅい?」首かしげっ

千様「あら仕草可愛い」


彬羽「気を付けろ 動物や鳥が首を傾げてこっちを見る時は目の正面、つまり見易い角度で相手を見定めてる時だ」


千様「え?て、事は」

彬羽「どうするか決めかねてるって様にも見え


小玉ネズミA「きゅい。」ぴとっ
小玉ネズミB「きゅいっ」がしっ
小玉ネズミC「きゅうっ」ぺたっ

彬羽「Σは!?」


どーん!!

魄哉「Σ彬羽くーんんん!!!」ひいいっ



一二三「彬羽さんなら大丈夫だべ。」きっぱり

千様「うん。まず平気だろけど 少し心配したげた方がー」

挿音「つか火力凄くね?俺らあんなの拾ってたのかよ」うわあ。



彬羽「なんでだ!
蒼月ならともかく 何で俺が攻撃される!!」くわっ

挿音「マジで平気だから凄いわお前。」



蒼月「俺とバカラスの共通点って何か有る?」

魄哉「性別くらいしか無いんじゃないですか?
でも僕ら触っても爆発しませんでしたよ?」


挿音「動物としても妖怪としてもお前の得意分野じゃね?
妖怪名簿とか動物辞典に載ってねえの?」

彬羽「生態が謎な事しか解らん。

いや待てよ 目撃情報の有った場所や状況、爆発したかどうかを見直せば何か掴めるかも」うーん。

千様「いつも以上に脳ミソフルで使ってるわねー」

魄哉「蒼月君と同じ扱いってのがショックなんでしょうねえ」うんうん。

蒼月「ホント腹立つな」むっ



小山ネズミ「きゅいきゅい」てくてく。

挿音「爆発した後平気で歩いてやがるし
とんでもねえ生き物だな。」うーん。





シロ「おい。今何か破裂音が
ん? 何だこの動物は」

千様「Σシロ君来ちゃ駄目!!」ひいっ


シロ「は?何を言っとるのだ。
このネズミは何だ?また誰かが拾ってきたのか?」突っつき

小玉ネズミ「きゅい。」ころころっ



魄哉「あれ?何ともない? ですね。」はて。

シロ「は?」




蒼月「よし!手っ取り早く 皆呼んで試してみよっ
何か解るかもよ」わくわくっ

シロ「Σいやだから何がだ!?」



挿音「お前 爆発仲間増やしてえだけだろ。」

魄哉「まあでも 法則が解らないと今後も困りますしねえ」うーん。







間。






一二三「えー 結果はっぴょーだ。



小太郎さん、 1。
粋さん、 5。
石燕さん、ゼロ。
置き薬の補充に来た飛天さん なんかちっさいの沢山。

でもって さっきの彬羽さん 3。
蒼月さん 8 だべ」メモ読み上げっ

蒼月「やれって言ったの俺だけどさ
淡々と幼児が爆発数発表とか怖いんだけど」


コマ『念のため試しましたが 私はゼロでした』カタタッ



魄哉「法則が解らない」うーん。


挿音「彬羽はよ?」

千様「小玉ネズミの情報集めに行ったわよー」


石燕「つか爆発するかもってんなら始めに言ってくれないっすかね?
あっしひ弱なんすから」

魄哉「いえ何か大丈夫そうな気がしまして
勘ですが。」

石燕「そんならいいっすけどね
魄哉さんの勘当たるんで」

蒼月「良いんだ それで」



粋「俺らは良くねえよ。」焦げっ

小太郎「頑丈で良かったよな」けほっ

飛天「ネズミに恨まれる様な事はしてないと思うけどなあ」ボロッ


魄哉「後は白君と殿ですか

殿はなんか食らいそうな気はしますが。
何なんですかねえ」悩。



鏡子「あら、私もゼロですね」どろんっ

シロ「Σうお意外と度胸の有る!」

鏡子「んー。ちょっと一二三さん メモこっちに向けて下さい 私鏡から出られないので」

一二三「? こうだか?」メモぴらっ

千様「鏡子ちゃん 何か解るの?」

鏡子「んー仮定ですが
あ、彬羽さんはご自分のお部屋ですかね?鏡有りますよね?」

魄哉「ですね。恐らく資料読み漁ってるかと」

鏡子「ちょっと相談してきますね

あ、
後のお二人は結構危険だと思います。
では。」どろんっ

魄哉「Σえ」


挿音「ますます解らねえなあ」ふむ。



玄関がららっ

家康「たっだいまー あれ?誰も居ないの?」



千様「あ!殿帰って来たぽいわ」

小太郎「え。どうする!?鏡子のが正しかったら家康危な

魄哉「殿ー。ちょっと勢い良く襖開けて貰えます?」

家康「はいはい よいしょお!Σあー!!!」

ぼむっ!


一同「Σ酷すぎる!!」ひいいっ!!


魄哉「あ、正解ぽいですね

鏡子さんに法則確認して来ます」すたすた。

家康「な、何がっ?」焦げ焦げけほっ

石燕「タフで良かったっすねー」





ーーーーーーーー




彬羽「ーー そうか。色々と認めたくはねえが
そういう物か」

鏡子「ですねえ。
まあ 殿方には解らないかもしれません」うんうん。

魄哉「はー。僕は坊主で心底良かったです」南無南無




彬羽「しかし信じられん 本当にそれで合ってるのか?」

鏡子「ええ。こういう事は意外な人程という奴です」

魄哉「まあ 言われてみればそうなのかもしれませんねえ
小山ネズミは山の使いとの説が有り
そして山の神はほとんどが女性と言われて居ますし。」




鏡子「結論。小山ネズミは 泣かせた女の数だけ爆発します!」びしっ


ドドドドド!すぱぱぱぱんぱんぱーんっ!!


彬羽「帰ったか。
思った数倍タラし込んでやがったな。」

魄哉「まあお役者ですし
ガチ拗らせたファンの方も多いみたいですからねえ」うわあ。





鏡子「で、コレ皆さんには教えるんですか?」

魄哉「やめましょう。人によってはくっそ恥ずかしいですこんなの」

彬羽「なんでこっち見た。」

魄哉「思ってた程堅物じゃなかったんですねーと」うんうん。

鏡子「付き合ってた人とは限らないと思いますよ?」くすくす

彬羽「Σ大体なんでこっちが誰かも把握してないのにお前が解るんだ!!」

鏡子「あら、やっぱ元カノの数とかでは無いんですねー

不器用そうですし。」にこにこ

魄哉「箱入りのはずの鏡子さんのが強いのは何でですか」



にしても 誰も泣いてなくて良かったです」ボソッ


彬羽・鏡子(Σ何が有ったんだ)



彬羽「ん? ちょっと待て。
他のはこの際どうでも良いとしてだ
家康は何だ 」

魄哉「ああ見えて殿は若い頃年上のマダム落としまくってましたから。」しれっ

鏡子「そりゃ沢山の人が泣いたでしょうね」うわあ。

魄哉「後処理大変で僕も泣きました」ふっ






彬羽「Σん?おい 意外なのが5とか居なかったか!?
待ておい!俺はアレ以下か!?」はっ

魄哉「Σはっ!!」

鏡子「あー。挿音さんが意外と真面目なのもバレましたしね
確かに言わない方が良いかもですねー」




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