小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

7月31日

f:id:t00c:20190731122853p:plain





千様「あら?この筆いいわね」じーっ


魄哉「あげませんよ。仕事道具なんですから」



蒼月「ん?この着いてる羽ってひょっとして」



魄哉「自前です」

蒼月「ナルシスト?」





彬羽「おい。言われてた計算終わっ・・

なんだこの一戦終わった後みたいな部屋は」

魄哉「すみません。暑くてイライラしまして」

彬羽「イライラして蒼月吹っ飛ばしたのか」



千様「氷嚢のっけてる彬羽君のが冷静ってどういう事?」




魄哉「言っときますが 氷嚢いりませんからね?」

彬羽「そうか。」


千様(この子も大概天然さんよねえ。)




魄哉「いやー 何にしても助かります。
全力で邪魔してくる人がいますからねえ」

千様「蒼月君 暇なのよ。
保護者ならちゃんとかまってあげなさいよ」


蒼月「Σちょっと!そんな人を構ってちゃんみたいに!!」むくっ

彬羽「実際そうだろうが。」きっぱり




千様「あら。彬羽君も自分の筆に自分の羽着いてるのね
ひょっとして目印?」

彬羽「だな。どっちがどっちのか解らなくなったらややこしいだろ」


魄哉「これなら色ですぐ見わけ着きますしね
いざ書こうとしたら違う!とならないで済むんですよ」にこにこ。



蒼月「でもさ、そんなら普通に名前書いとけば?
わざわざんな邪魔っぽいもん着けなくてもいいじゃん?」





彬羽「期限ギリギリで間に合うかって時に筆無精間違えてキレてやったまんまだしな。」

魄哉「いやー あの時はいきなり羽毟ってビビらせてすみませんでした」苦笑。


千様「どんだけ殺伐としてたのよ。」




鏡子「凄かったですよー?

魄哉さん途中から尾羽出っぱなしでしたし
彬羽さん丑三つ時に計算しながら舌打ちするしで
二人とも疲労困憊で 空気ビリッビリなんで見ないフリしてました。」どろんっ




千様「その一部始終を見てたのね」うわあ。

鏡子「幽霊寝ませんからねえ」

蒼月「そのノリでいきなり自分の羽毟りとか怖いよ」



魄哉「でもいいじゃないですか

仮に石燕さんの筆の山の中に落としても これなら一発でわかりますよー」

蒼月「あいつの筆使い込み過ぎて真っ黒だから 無くても解るよ」



魄哉「それは凄いですねえ

・・・・」


蒼月「ん?」


千様「また何か変な事考えてんじゃない?」













九尾「うおおおだーりん!助けてくれい!
金ピカ鳥がわちの毛を寄越せとおおお!!」どたばたっ

魄哉「ちょっとだけですから! ちょっとだけください!」



小太郎「Σ何事!?」


シロ「白の奴なら今日は芝居小屋で仕事だ

で、何事だ」


魄哉「いえ。同じ筆を仕事道具にするなら 石燕さんにも何か特徴的な筆をと
九尾 「だからってわちの毛で作らんでもええじゃろがっ!!」



魄哉「妖怪絵師の筆なら 伝説の大妖怪の毛ぐらいのが箔がつくと思いません?」

小太郎「なんかそれ 描いたものが紙から出てきそうだな」


九尾「Σノリが軽い!

ぜーったい嫌じゃ!!
わちの艶々でふわっふわの御髪を乱す気か!!」しゃああっ




彬羽「まずいな。金毛白面九尾の狐と鳳凰のガチバトルが始まる」

蒼月「理由が壮絶にアホらしいんだけど。」











ぶちっ





白「絵筆ならこっちのが弾力あっていいぞ。」

粋「いっでええてえええ!!!」涙目っ



千様「Σ粋くーんっ!!」ひいいっ


小太郎「えっと。頭皮取れなくて良かったな」

粋「Σ良くねえよ!いってえハゲたかもっ」ヒリヒリ




白「調度暑さにキレて勾陣化してたし毟りやすくて良かった」


彬羽「今日はやたらと暑さにキレる日だな」

千様「あ、ヤバイわ。
彬羽君もちょっとおかしくなってるわ」




魄哉「えっと ありがとうございます。」髪の毛ごそっ


白「あと忘れがちだから言っとくけど


コレ一応雌だからな。」

魄哉「Σそうでした!!うわああすみませんっ」


九尾「金鳥はともかく、だーりんそりゃどういう意味じゃ」






ーーーーーーーーーーーーーーーー









石燕「妖怪がらみの珍品には違いないんすけどね」うーん。


家康「癖が強すぎて描きにくいのか。
髪は持主に似るんだね」うんうん













>サイトトップに戻る