小咄

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くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

7月30日

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魄哉「殿ー!こら何処行ったんですか!!」くわっ



蒼月「どしたの? まーたバカ殿何かやらかしたの?」

魄哉「またですよ。あんのちゃらんぽらんっ」ゴゴゴゴ

蒼月(こわっ 大人しくしとこう)そそくさっ





石燕「なんすか、家康さんお探しすか?」よろろっ


魄哉「ええそうですが、まずご飯食べて下さい」

石燕「いや集中してたらうっかり忘れてて

んー。じゃあこんなのどうでしょ」さらさらっ

魄哉「?」



石燕「はい。出来た

この顔にピンと来たらお知らせをってね」


蒼月「Σうわっ、似顔絵うまっ」

石燕「そりゃー妖怪絵だけ描いてるわけじゃないっすから」


魄哉「はあ。成る程 これは凄い特技ですねえ」感心っ




蒼月「変な妖怪絵はやめてこっちメインのが儲かるんじゃないの?」

石燕「Σ変!?」






粋「あれ?どうしたよ」

魄哉「芸術家は硝子のハートなんですよ」

石燕「変・・」ずーん

粋「は?

うわ何だこれ 家康の似顔絵か!?石燕すっげー
あ、でも実物はこんな凛々しくないぞ。もっとこうふにゃけたって言うか 気の抜けたマヌケな感じ


家康「Σいやいやいや!!お前だけには言われたくないんだけど!!」がさっ


魄哉「・・繁みの中 蚊に食われませんか?」

家康「め、めっちゃやられて痒いです」冷や汗ダラダラ









間。










白「なんか家康の悲鳴が聞こえたような」

蒼月「何時ものだよ。」

石燕「いつもなんすね コレ」


粋「ほれほれ兄貴 見ろよ
石燕の似顔絵凄えぞ」がさがさ




白「いくら同じ居候でも プロに無料で仕事させるのは最低だぞ」むう。

粋「Σたまに出るプロ独特の発言っ!!」


石燕「あー。そいや白さんもプロのお役者っすからねえ

理解されるの嬉しいもんすねー」

白「付き合いで技術安売りしなくていいぞ」




蒼月「うわ。入れない会話になってきた」

粋「えーと。石燕 はしゃいでマジでごめん」

石燕「あ、大丈夫っすよー
気分転換に丁度いいんで」


蒼月「気分転換まで描くことなのかよ」




白「ま、いいや。丁度いい

ちょっと仕事だ
粋と 石燕ちょっと頼む」


粋「ん?今日芝居小屋休みだろ」

白「そっちじゃない」

石燕「? なぜにあっしまで?」












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白「この屋敷の奥にある 古い絵が夜な夜な人襲うらしくて苦情が出てるんだ」

粋「Σ屋敷からして朽ちてボロボロ!絶対なんか出るーーッ!」ひいいっ



石燕「えーっと。あっしはそれを見ればいいんすか?」

白「いや。絵についたつくも神らしい
ほったらかしにされて、絵がボロボロで 見た目が悪くなったのムカついてキレてるみたいだ」

石燕「はー。成る程

んで、妖怪がらみだから黄龍サマの出番と。
大変っすねえ」

白「普通にどつき回して解決してもいいんだけ「きれいに修復するんでやめたげてください。」



粋「あ、あの兄貴。
俺は来なくて良かったんじゃ」びくびく

白「何言ってる。
オバケ屋敷にはびびりを放り込む物だろ。」きっぱり

粋「Σ確信犯!!」






石燕「さーて。オバケ絵ちゃんはどこっすかねー」わくわくすたすた


粋「Σいやお前も耐久ゼロってかほぼマイナスなのに先々行くなよ!!」








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