小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

7月29日

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蒼月「お。夏祭りのお知らせだって」ビラぺらり

千様「あら、てかそれ夕飯の買い物よね?」

蒼月「夕飯なにかなー?て漁ってたら見つけたんだよ」

シロ「子供かお前は。」



小太郎「夏祭り。金魚すくいとかあるかな」尻尾ふりふりっ


家康「肉球金魚すくいできるの?」





猫「にゃん。」

シロ「いや。なんでオヤツよろしくって感じなのだ」

蒼月「飼い主に似たよね 絶対」



白「夏祭りか。 またゾロゾロ行くのか?」ひょこっ

家康「ゾロゾロなのは お前が迷子になるからもあるからね?」





粋「よっしゃああ!今年も太鼓叩くぞ申し込みしてくるっ」だだだっ


白「あれが暑苦しいから嫌なんだよな」むう


千様「ほんっとお祭り好きよねえ」

家康「てか、既に粋の名前で太鼓係申し込みされてるよ
毎年はしゃぐからね」


シロ「ああ。今年の町内会長は」

蒼月「あのジジイ どんだけ役職かけもちしてるの」



魄哉「呼びましたか?」ひょこっ



家康「呼んではないかな。話題に上っただけで」

魄哉「どんな悪口言われてたんですかね。
あー、疲れました」肩とんとん


白「また仕事か?」




魄哉「ちょっとお盆までに終わらせなきゃいけないのが山積みなので
彬羽君にも手伝って貰ってます」ふっ

蒼月「そんないっぱいいっぱいなら町内会長やめなよ マジで。」



魄哉「貴重な息抜きなんですよ?」

蒼月「Σどうやったらそれで息抜けるの!?」



小太郎「政務に比べたら娯楽レベルて事かなあ」

シロ「まあ重みは違うだろうな」うむ。




鏡子「夏祭りですか。
いいですねー」

千様「あ、そう言えば鏡子ちゃんは出られないのよね」


鏡子「はい。本体の鏡の近くならば 他の鏡に移動は出きるんですけどね

町までは無理ですねえ。御祭、一度見てみたいです」


蒼月「あー。 平安時代に今みたいな祭無かっただろうね
何とかならないかな

あ。そだ」たたたっ


千様「?」




蒼月「じゃーん。一二三ちゃんの手鏡
ちょっとこれに移動してみて」

鏡子「はい?」どろんっ


蒼月「よし。実験

師匠ちょっとこの鏡持って 出来るだけ遠くに行ってみて」


白「ん? どこでもいいのか?」

蒼月「うん。どこでもいいよ
あ、連絡用に伝書鳩連れてってね」


魄哉「へえ。考えましたね」納得。

家康「あ。なるほどね」うんうん




小太郎「???」




家康「あ。そだそだ
石燕ちゃんも誘おう

朝から部屋に缶詰だし 交流交流。」

魄哉「あー。いいですね」にこにこ







石燕「あの。出来たら出たくないんすけど

ほらその、この家 高いところなんで石段が辛くて」しどろもどろっ

魄哉「よし。少し体鍛えましょうか」








蒼月「お。鳩帰ってきた」


シロ「何をしとるのか想像は付くな
どうだ?」





蒼月「・・『迷った。』てさ」

シロ「Σあやつの迷子癖忘れておった!!」




蒼月「あ、隅っこに
『じっけんせいこう』て平仮名で書いてる」

シロ「ふむ。 あやつでよく思惑解ったな」


千様「シロ君、お師匠をおバカと思ってるでしょ」



小太郎「ごめん。俺解らない」きゅーん。


蒼月「Σマジで!?」




シロ「つまりだ。他の鏡に移動してから持ち歩けば
鏡子も外を見れると言う事だ。

本体の鏡は大きすぎて持ち歩けんからな。」


小太郎「Σなるほど!」おおおっ



千様「白君、鏡子ちゃん着いてるなら帰ってこれるわよね?」

家康「そもそも鏡子ちゃんが外出るの数百年ぶりなんじゃないの?
道解るかな」




一二三「彬羽さーん。白さんと鏡子さんが迷子だよー」

彬羽「Σはああ!?豆腐はともかく何故に鏡子までっ」



千様「一二三ちゃん。聞いてたのね」


魄哉「お手伝い中すみません。回収お願いします」


彬羽「ったく。ややこしい作業してる時にっ」ばさっ

小太郎「山のカラス達で空真っ黒だ」うわあ

シロ「迷子が出る度に恐ろしい事になるな。」








間。










挿音「で、なんだこりゃ。」


石燕「あ、足がっ」うーん。

白「いたい。」たんこぶ。

蒼月「鏡子ちゃん意外と辛辣。」ずーん。





シロ「一言で言うなら

運動不足が急に動こうとしてこむら返りを起こし、忙しい時に迷子になった阿呆が拳骨食らわされ、どさくさで口説いた軽い男がフラれたという図だ。」


挿音「あー。そんでだいだい解ったわ。」キセルすぱー




蒼月「だってさ!俺凄いアイディア出したしっ これなら行けると思うでしょ!?」

挿音「そもそも鏡の中から出られねえ鏡子と何をどうする気だお前。」

蒼月「かっ 可愛いからセーフ!! 」




小太郎「男の意地
かなあ?」

千様「理解できないわー」









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