家康「はー 今日もあっついあっつい
スイカとか無いー?」
小太郎「しーっ」
家康「ん?
あー。成る程」
魄哉「すやー。」居眠り
千様「正座したまんまでよく寝れるわよねー
てかお茶持ったまんまよ?」
家康「ここの所あっついからねー
デスクワークするにも体力消耗するんだろうね」
蒼月「ただの徹夜明けだよ。
見ろよこれ 一晩でやったらしいよ」 書類の山っ
家康「はっはっは。元はと言えば私のせいだったよ」
小太郎「実際暑いから朝早くとか夜にやってるみたいだけどな
昼間頭働かないって言ってたし」
千様「成る程 慢性的な寝不足ね」ふむ。
家康「暑さで体力奪われてる上に寝不足はそりゃきっついねえ」
一二三「こちらも大変だ。」
彬羽「たいした事ねえ。」ぜーぜー
蒼月「お前は大した事あるだろ
また熱中症なるからおとなしくしときなよ」
千様「今年もこの気節が来たわね」しみじみ
彬羽「俺は風物詩か何かか」
家康「うんうん。お前がヨロヨロだと夏だなーっ思うよ」
小太郎「うん、この気温じゃ皆つらいな
よし!」すくっ
千様「小太郎君?」
小太郎「夏と言えばうなぎっ!
頑張ってとってくるっ」わおおーん!
家康「Σ小太郎ストップストップ!どこに取りにい はやあっ!!」
千様「・・そう言えば うなぎってどこに居るの?」
彬羽「川のはずだが、確か条件があったような」
家康「そもそも何も持たずに走って行ったけど どうするつもりなのかなあ」
蒼月(うなぎ取れなかったから蛇でいいやとか言わないよね?)どきどき
一二三「?」
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〈芝居小屋〉
粋「うなぎ? どじょうならその辺の田んぼでとれ
小太郎「いや。うなぎがいい。」
白「小太郎 あのな。
楽屋に犬入れたらダメなんだ
衣装に毛がつくから」
小太郎「Σそうなのか!?ごめんっ」ぎゃいいんっ
粋「Σ声がでかいでかい! 喋ってる所見られたらどうすんだよっ」
つつじ「小太郎はん。そもそもうなぎの捕り方知っとるのん?」
小太郎「捕り方?」きょとん
つつじ「うなぎ言うたらヌルヌルしとるやん?
おっても捕まえるんが大変とちゃうか?」
小太郎「Σそう言えば!」はっ
白「大丈夫だ。
一突きにすればヌメリなんて関係ない」
粋「兄上 やっぱ捕ったことあるんすね。」
つつじ「つかそれ小道具やろ 銛代わりに渡すんやめい」
小太郎「そもそも俺肉球だから 武器無理。」
粋「お前 人型なれんの忘れてるだろ?」
小太郎「んーー。 ずっと四足歩行だし
二本足で歩けるかなあ」
つつじ「捕れるか解らんがとりあえず カゴ持っていき」紐つけっ
白「それは小道具じゃないのか?」
つつじ「私物や。帰りに買い出しする時用に置いとんねん」
粋「トップ役者がつかいっぱ・・」
小太郎「よし!とにかく探してみる!
どうしてもダメなら白手伝ってくれな
んじゃ」たたたっ
白「昼からの部があるから無理だぞ
って早い」むう。
つつじ「案外ごりごり行くわんこやなあ ん?」
ざわざわっ
つつじ「お騒がせしてすんまへんなあ
隠し芸の腹話術どすー 」にぱっ
粋(役者って嘘つくのが仕事だよなあ 考えたら。)
白「見習え見習え。」
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〈割烹 春一〉
ひな「・・あら? 小太郎さん店の前で何してるんです?」
小太郎「動物は食べ物屋入っちゃダメだろ」
ひな「ええまあ そうなんですけど
どうしたんですか?」
小太郎「実は・・」
庵「はいよ!うな重 えーと何人前だっけ とにかくお待ちっ!!」
蒼月「Σなんでそうなったの!?」
ひな「小太郎さんが頑張ったんですけどね
結局うなぎ見つからなかったらしいんで 助けを求められました。」
シロ「お前ら意外とタフだな。」ぜーぜー
家康「あれ?シロ お手伝い?」
シロ「途中で捕まった」ぜー。
庵「いやー。ここ山道だし石段多いから運ぶの大変で」
ひな「庵さん途中でキレて全力疾走してましたよね」にこにこ。
庵「重いしあっついし階段だし しゃーないしゃーない」うちわパタパタ
彬羽(出前持ってそれはどうなんだ。)
家康「成る程ね 餅は餅屋。
美味しい料理は食べ物屋だね。
小太郎よく頑張ったね」よしよし
小太郎「ほんとは自分で取りたかったんだけどな」
ひな「ちなみにお代として 小太郎さんが店の広告つけて町を練り歩いてくれるそうです」
千様「あー。動物のそれは強いわね」うんうん。
一二三「なんだべか?これ」
シロ「ん?うなぎを知らんか
それは貴重な体験になるな」
一二三「?
へー。綺麗なお重にはいっとるだなあ
あ。」
どんっ
ゴッ!
魄哉「Σあだっ!!?」
小太郎「・・ひょっとして ずーっと寝てた?」
千様「そのひょっとしてよ。」
魄哉「あいたたたた へ?何です?へ?へ?」
家康「おはよう。どんだけ深い居眠りだよ」
蒼月「つかすわったまんま爆睡って器用すぎるだろ
ちゃぶ台頭突きで割るつもり?」
挿音「居眠りする時は老眼鏡外せよー」すたすた
ひな「小太郎さんが一生懸命になってた理由解りましたね」
庵「よし小太郎 おまけのほねっこあげよう」