小咄

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くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

7月16日

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千様「あら 粋君真面目な顔して何読んでるの?」





粋「『メラニン色素と生態系』?」

千様「自分でもよく解らないまんま読んでるでしょ」




粋「気になる事があったからカラスに聞こうとしたんだけどよー
今日バイトで居ねえし
仕方ねえから自分で調べるかと

てか何書いてんのか解んね」ぐたっ

千様「そりゃこの家の本 あの家主の物だもの
小難しくて当たり前・・」




粋・千様「・・・・。」





ーーーーーーーーー









魄哉「あの 仕事中なんですが。」

千様「大丈夫よ。少しくらい
ちょっと質問答えるだけだから アンタなら問題無い無い。」

粋「えーと。マジでごめん」

魄哉「おや粋君お勉強ですか?
それなら構いませんよ
で、何の質問でしょう」にこにこ





粋「ぶっちゃけ 兄貴ってアルビノ?ルチノー?」

魄哉「君 本当お兄ちゃん大好きっ子ですよね」



千様「白変種って 全部アルビノて奴じゃないの?」

蒼月「あれ?じゃ俺もアルビノじゃんか」ひょこ

粋「お前居たの?」


蒼月「暇だからジジイの部屋で古本漁ってたんだよ

あと鏡子ちゃんとお喋り。」


魄哉「仕事中だって言ってるんですけどねえ」ふっ



千様「あら。この家アルビノだらけ?
そんなにポンポン出るものなの?」

魄哉「えーと。では1つずつお話しましょうか

まず、自然界でアルビノは思ってるより多く出ますね
全体数から見たら少ないんですが、予想の数倍生まれてると思って下さい」


鏡子(ちょっとと言いながら 本格的に話始めましたねえ。)



魄哉「白いタヌキやイノシシ等、地域によっては保護されていたり奉られていたり
アルビノが生まれやすい血筋と言うのがありますので、一匹生まれたらその周りには他にもアルビノが生まれている可能性があります。」


蒼月「へー。俺の他にも白蛇居たのかな。」

粋「てかお前 よく考えたら知らない兄弟うじゃうじゃ居んじゃね?」


魄哉「うーん。それはどうですかねえ

知る限り縄張り内に 妖怪化した蛇は居なかったんでしょう?」

蒼月「だね。俺らは蛇で双子って時点で有り得ないから生まれながらに化け物だったわけだし」





魄哉「おそらく他の兄弟は皆普通に蛇として生きて天寿を全うしたか 他の動物のお腹の中です」

粋「Σあっさりとんでもねえ事を!!」


蒼月「あー。やっぱそうだよねえ」平然。



千様「えーと。特にショックとかは?大丈夫?」おそるおそる

蒼月「自然界なんてそんなもんでしょ
てか会ったことも無い居たかも知らない奴等とか何の感情も沸かないね」

粋「すっげえドライな世界だな」



魄哉「えー。と言う事で
話をアルビノに戻しますが



アルビノは自然界では目立ち過ぎてほぼ外敵にやられます。

だから目にする事が極めて少ないんですよ」


千様「成る程、根性のあるアルビノしか生き残れないのね。」うんうん

粋「あー。 そりゃ蛇も兄貴も生き残るわ」納得。





魄哉「そもそも蒼月君も白君もアルビノなのかよく解りませんがね」しれっ

蒼月「Σ今更かよ!」


粋「あれ? 白いの=アルビノじゃねえの?」


魄哉「それが違うんですよね
アルビノは色素が抜けた個体を指して言いますが
同じように色素が抜けた物でルチノーと言うのが居ます。

ルチノーはアルビノと違い 真っ白ではなく他の色になる事が多いのが特徴です」


蒼月「ん?じゃ 俺ルチノー?
紫目だし」

魄哉「・・・ 何か違うような」うーん。






家康「なんか難しい話してるけどさ


それならここにもアルビノかルチノーか解らないのが居るよ?」

シロ「俺はただの白髪だ。」きっぱり



粋「これはこれで兄貴とはまた雰囲気違うんだよな」うーん。

シロ「珍獣と一緒にするでないわ」


魄哉「そもそも種族が違いますし、アルビノルチノー以前に普通の動物で無いので 皮膚片でも貰って調べるしか無いですねえ」苦笑

蒼月「Σげ!絶対やだやだ!!」








彬羽「そもそも白い=アルビノルチノーじゃねえ

それならシロクマはどうなる」


粋・蒼月「Σ確かに!!」



千様「あら。お帰りなさい」



彬羽「だいたい犬猫見てみろ
普通に白いの生まれてるだろが」

家康「ああ。そういやシロの名前の元ネタも 近所のおばあちゃん家の犬だったねえ」
シロ「言うな。」


粋「えーと。つまり兄貴は単なる 」

彬羽「そこらの白い犬猫と同じだな

アルビノなら日光に弱いからあんなに外歩けないだろ」




家康「さすが生物関係は専門だねえ」

魄哉「あそこらへん 綺麗さっぱり忘れてましたよ
トシですかねえ。」悩。




蒼月「えーと。 確か色素が抜けてるアルビノだと軽い日焼けでも火傷になっちゃうんだったっけ?」


彬羽「だな。黒い成分が無い分 紫外線から身を守れない
それで野生では生きられないってのもある」

粋「へー。 んじゃ 皆犬猫かシロクマ系か」ふむふむ。




白「じゃあ お前はアルビノ?の反対なのか?」

彬羽「何処から生えた。誰がメラノーマだ」



粋「メラノーマ?」

魄哉「アルビノの反対で黒くなってる個体です
黒いライオンとかですね」



千様「カラスは皆真っ黒だから彬羽君は関係ないわよお
それよりよく頭オーバーヒートしなかったわよね」


白「また難しい話してるから途中から耳栓してた
なんだ違うのか」ちっ



家康「ちなみにその
メラノーマの特徴は?」


魄哉「えーとですね。見た目が黒くなる他には
眼球も黒くなりがちなので 夜は見えにくい

従って日没以降は動けなく・・・」






白「完全にお前だろ」

彬羽「・・・・・・・・・だな。」





魄哉「え、えーっと 目の色に寄って見やすい暗さが変わるんですよ
ほら、僕みたいに青いと暗くても見やすいんです

彬羽君は目が黒いので




すみません。ちょっと調べていいですか?」わくわくっ


蒼月「バカラス 角膜取られるよ」

彬羽「Σ!?」




家康「天海 目玉は駄目
ちょいちょい好奇心暴走するの本気でやめようね」

魄哉「Σう。やっぱダメですか」




千様「バカと天才って紙一重なのよねえ」しみじみ







シロ「結局、お前はメラノーマと言う奴のなのか?」ひそっ

彬羽「解らねえが蒸し返すな。目玉抜かれるっ」ぞわわっ






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