小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

10月24日

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千様「あら?白君は? 今日休みでしょ?」はて。

家康「その辺転がってないの? 珍しいなあ」


千様「もしもーし?白君?」コタツめくりっ

蒼月「入ってるよ。」コタツの主っ

挿音「2人も入らねーだろそんなとこ。」


千様「居ないわね
姿見えないと何やらかすか解らないから心配なのよねー」うーん。

家康「そこらの幼児より目が離せないよねー。」うんうん



魄哉「白君なら 閻魔さんに呼ばれてお出掛けしてますよ」

蒼月「Σえ。ちょい待てよ まさか1人で!?」

魄哉「いやー彬羽君バイトですし、いつもなら粋君がついて行くんですが 」



シロ「あんのアホ弟、腹出して爆睡していての今朝の冷え込みで腹下して寝込んでおってな。」ふっ

蒼月「うっわ。かっこ悪っ」

魄哉「真冬でも薄着でウロウロしては風邪ひいてますからねえ、
いい加減学習してくれるといいんですが」ため息。


家康「てか何で立ちっぱで話てんの?」
魄哉「正座で書類片付けてて足痺れたんです。」

千様「成る程。それで仕事中にウロウロしてんのね。」納得。


挿音「ん?つまりあの超絶方向音痴の迷子癖のあるパッパラ野郎が 1人で薄暗い所ウロウロしてんのかよ。」

シロ「うむ。閻魔の呼び出しって事はそういう所だしな。
モノノケの類いでも入って問題無い奴は限られておるしでやむ無しだ」

千様「そういやアタシも見た事無いわ
どんな感じなのかしらねえ?」


魄哉「基本的に空が黒と紫で いわゆるマーブル模様ですね

地べたはあるんですが、真っ黒てか真っ暗であんまり気持ち良いところではありませんよ。」しれっ

家康「普通に知ってるんだね。」ああうん

魄哉「うちの妖怪温泉もそこに建ってますから。」

千様「Σえ。同じ空間なの?」


魄哉「そんな異次元みたいな所が何個も何個もありゃしませんって」にこにこ。

蒼月「一個有るだけでも世間的には驚きだと思うけどね
つーかさ。 妖怪横丁もそこの端っこだけどさ

あそこでは『絶対迷うな。1人で行動するな』が鉄則なんだよね。
変な所入り込んだらマジで出られなくなるからさ。」

千様「Σえ。それって」



魄哉「迷子になると回収不可なんです。
神隠しというか鬼隠しですかねえ」

家康「Σヤバイどころの騒ぎじゃないいっ!!」ひいいっ!



挿音「おいおい。あのガキ直線一本道でも迷子になんだろ。
やべえんじゃねえの?」

魄哉「そこは僕だって馬鹿じゃありませんよ
ちゃんと連絡取れる様にしてますって」

家康「連絡? 何?久々蜘蛛でもつけてるとか?」

魄哉「いえ。前に普通にプチッとされたのでもうやりません。


はい。こちら!刮目下さいっ
仕事の合間に作った遠隔通話機です!!」じゃんっ

一同(Σまたオーバーテクノロジーっ!!)

蒼月「仕事の合間にさらっと世界的な発明すんなよ」引。

魄哉「気分転換は必要ですので

という事で何かあればこれで連絡を ん?」

家康「ん?どしたの?」



魄哉「何か 凄い傷だらけになってるような」あれ?


玄関がららっ

彬羽「ん?そりゃ小太郎の新しい玩具じゃないのか?朝転がして齧ってたぞ」

蒼月「Σ犬うううう!!」ひいいっ


彬羽「? 何がどうした」

シロ「一言で言うと不味いフラグが立った。」


魄哉「あー。成る程。
うんともすんとも言いませんねえ」通話機ザザー。

家康「Σえ。どうすんの? ホントに回収不能になっちゃうんじゃ」オロオロっ




粋「カラスちょい 説明すっから」よろよろ這いずりっ

彬羽「腹巻きして寝てろ。
回収の辺りで大体解った」


魄哉「んー。直りますかねえ?」うーん。

挿音「俺らが行けねえ以上 どうにかして直して連絡取るしかねえだろ。
仕事の方は調度彬羽帰って来たし代打頼んで修理するしか無くね?」

魄哉「やっぱそれしか有りませんかね
ちょっと道具持ってきますね」たたっ



家康「一応聞くけどお前は直せない?」

彬羽「こんなワケの解らん物直せるか」

千様「そうよー。彬羽君の知識はどっちかと言えばナチュラル系・・



コレ叩けば直るんじゃない?」

蒼月「え。ちょ Σひっ !!」










魄哉「よし 理論的にはOKと。
多分行けますので ちょっとそれ貸してくださ

何ゆえ?」


彬羽「軽く叩いたつもりだったんだが。」冷や汗だだら


粉っごな。



蒼月「このアホガラスっ!馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿!!
お前の馬鹿力で叩いたら壊れるに決まってんだろ!!」

挿音「壊れるっつーか。 粉砕っつか。」うーん。

千様「直せる?」

魄哉「無事なパーツが1つも無い時点で無理ですねえ。
うわ。 どうしますか」悩。




粋「あ、あの 俺に案が」力無い挙手っ

一同(Σそういや居たんだった)



粋「ぶっちゃけ兄貴 妖怪共の大将なんだし、カラスその副官なんだし
入れる奴らに号令かけて人海戦術で行けば探せんじゃねえかな?と」ぜーぜー

蒼月「Σあ。言われてみれば」




魄哉「成る程。 じゃ彬羽君
責任取ってその辺の妖怪に号令お願いします

山のカラス使えばすぐですよね?」

彬羽「Σえ」

家康「お前が目立つの苦手なのは知ってるけどねー
ここは仕方無いと割りきって頑張ってね」





蒼月「腹ピーピー野郎にしては冴えてんじゃん。お手柄だねー」

粋「うっせえコタツ妖怪 Σう」丸まりっ


魄哉「あのー そんな辛いなら飛天君に診てもらいます?」

粋「Σ腹巻きして寝てきます!!」ひいいっ




彬羽「迷子の総大将探せって指示するのもどうなんだ」しぶしぶ。

シロ「ある意味初仕事なのに悲惨だな。」






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白「迎えこんなに要らなかったのに。」むう

閻魔「お宅のお爺はんから 孫が迷子にならない様に気を付けろと釘を挿されてんでのう。

三歳児並に目を離すなと言われたらそりゃあなあ」

白(俺の迷子防ぐには 軍隊一個要るのか。)むすっ






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