小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

2月23日

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シロ「虫師?」ふむ。

小太郎「それも妖怪なのか?」わおんっ



茨木童子「名前だけなら特殊な職業の人間ぽい・・んですけど
いわゆる虫の変化した奴ですね」正座。



家康「いや茨木ちゃん。なんで普通にうちに居るの?」

茨木童子「ラチられました」ふっ


白「バカラスもどんなか解らないって言うから
大江山にも虫師居たなって事で 住人に詳しく教えて貰おうかなって。」

粋「マジでごめん
うちの兄貴無茶苦茶でほんっとごめんっ」ぺこぺこっ

茨木童子「いやもう うちの馬鹿大将が何度も喧嘩売ってるのに見逃して貰ってる時点で こっちもそのね」目そらしっ



千様が「アタシは嬉しいわよー いいじゃないっ
茨木君うぇるかーむ」ゴキゲンッ

茨木童子「Σ!」びくっ


挿音「あんま怯えさせんてやんなよ 変態が」キセルすぱー

千様「失礼ね 巨乳の御姉さんの歓迎よ?普通嬉しいでしょ」むかっ



茨木童子「すんません。あの人ちょっと怖くて」びくびくっ

彬羽「さっきから無理に敬語要らねえぞ」

シロ「年末に酒呑童子と共にお前に殴り倒されたからであろうな」うむ。

彬羽「いやお前も地面から巨大霜柱出して吹っ飛ばしたろうが」

小太郎「そりゃ怖いよな」うん。




粋「で、虫師だっけ?
そいつ何したんだよ」

千様「白君達が調べてるって事は 何?人でも襲ったの?」

彬羽「まず虫師と言う妖怪だが
基本的には虫が変化したものだ
そして山奥に単独で暮らし 他との関わりは持たない。
ただ山奥に居るだけの人畜無害な少数妖怪なんだが」

シロ「ふむ?」



魄哉「この度 スズメバチの軍団が群れをなして村を襲うという事件が勃発しておりまして。」困惑っ

一同「Σうおこっわ!!」ひいいっ


彬羽「スズメバチも冬の間は動かねえはずだし
これは誰かの使役だろうとな。

そうなると虫師くらいしか思い当たらねえ」名簿ごっちゃり。

千様「めちゃめちゃ調べたのね」あらまあ。

一二三「彬羽さん 念のためって妖怪名簿バックナンバー全部見直してたべ。」名簿片付けよいしょっ


シロ「色々凄いな」うわあ。




魄哉「スズメバチは毒性が強いですからねえ
ただでさえ子供や老人が襲われれば命に関わるというのに
群れをなして襲撃とは」うーん。

千様「それ 被害とんでもないんじゃない?」あらまあ。

彬羽「飛天の奴が解毒剤大量に作ってるから何とかなってるが
間に合わなくなったら終わりだな」

小太郎「飛天 何気に凄いな」ほう

彬羽「あいつの問題は人間性だけだ」きっぱり。

千様「多分めちゃ誉めてるのよね」うん。






魄哉「という事で 村を襲ったスズメバチ、一匹捕獲して来ましたので誰か石燕さんを呼んで来て貰えませんか?」

スズメバチ「ぶぶぶぶぶぶぶ」じたばたっ

一同「Σ手づかみっ!?」ひいいいいっ

魄哉「大丈夫です。針の届かない所掴んでますので」真顔。

家康「Σいやいやいやいや!普通掴もうと思わないから!」後ずさりっ

茨木童子(Σ山に帰りたいっ!)ひいいっ

粋「常にこんなで毎度ごめんな! つか今回は俺も逃げたいっ!」






間。






石燕「あー。確かに
このスズメバチの意思じゃないっすねえ 誰かの意志で動かされてるっす。」ふむ

蒼月「だねー。
なんか絡みついてる感じだし」うんうん。



家康「あの 蒼月?」

蒼月「俺だってそのくらい見えるもん」ふんっ


魄哉「張り合ってどうするんですか

で、術者とか見えます?」

ぶぶぶぶぶぶぶ。

石燕「そっすね。
術者がこのハチを媒介にしてこちら伺ってるみたいっすからね。 Σあちょいハチこっち向けないでっ 」ひいいっ





茨木童子「あの、ひょっとしてアレ 透視とかそういう?」おそるおそるっ

粋「いんや。 なんか石燕は化物絡みだと『異常なくらい目が良い』んだってよ」

茨木童子「へー。」ふむふむ。


蒼月「あれ?あの鬼来てたの?」
つか仲良いね?」

千様「粋君 バリアフリーな子だから話しやすいんだと思うわー」うんうん。



石燕「えーっと
木の中。水のある所。あ、これ後ろ滝っすか
あーこれが虫師サンっすね」ふむふむ。

蒼月(けっ。俺はそんな見えなくても 幻見せる方だもん
何だよほっそい目見開いちゃってさー)むすーっ

白「蒼月 拗ねるな」



家康「あの石燕ちゃんハチ近い近い」

石燕「Σうおあぶなっ!!」飛び退きっ


茨木童子「滝?

大江山には滝らしい滝1個しかないけど

白「よし案内しろ」がしっ

茨木童子「Σえ。」

白「九尾 大江山までゴーだ。」

九尾「はいさだーりん!」しゅたっ

茨木童子「Σえ。ちょ 今から!?Σぎゃああああ!!」




千様「茨木童子君 またねー」手ふりふりっ

シロ「とめる暇も無く行ってしまったな」うーん。

石燕「あの、いいんすか?
まだ虫師サンの目的とかも解ってないっすけど」

彬羽「んなもん捕まえて聞けば早いだろ」

魄哉「大将が極力人に喧嘩売るなって言ってるのに 明らかに人間襲ってますからねえ

どんな理由にしても多少は怒られてもしゃーないですね」苦笑。

小太郎「多少で済むかなあ」

粋「(茨木ホントごめん。
今度ラチられたら少し優しくしてやろう。)

・・ん?」ふと。

家康「ん?どったの?」



粋「あの、今兄貴って 大江山行ったんだよな?」

千様「そうね。」

粋「で、大江山って定期的に喧嘩売ってくる酒呑童子がボスなんだよな?」

彬羽「あいつなら酒呑童子と出くわしてタイマンしても全く問題ねえぞ?何なら1対多数でもどうって事はない
九尾もついてるしな」

粋「いやそうじゃなくて
確かに向こうの陣地にホイホイ行くのも問題だけどよ

そもそも茨木童子って 何処から連れて来たんだよ」

シロ「それはもちろん大江山 Σん!? 」はっ



魄哉「ひょっとして白君
普通に大江山ウロウロしてんですか?」ふむ。

挿音「手前を毛虫みたいに嫌ってる奴等の本拠地にかよ?
もしやってんなら神経逆撫でし過ぎだろ」うげ。

石燕「あーそりゃ反感も買うかもっすねえ」ふむふむ。




一二三「大丈夫だか?」

彬羽「大丈夫だ。少し頭痛と胃痛が」よろっ


シロ「Σまずい!副官のストレスと胃がっ!!」ひいいっ





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酒呑童子「こんの白髪 まった性懲りもなくっ!!うちのメンバー人質たあ良い度胸じゃねえか!!」ブチギレっ

茨木童子「Σ人質じゃねえよ!!」



白「お前の家なら表札でも出しとけ。
えーと。滝は こっちか」すたすた。

九尾「だーりん 水音こっちじゃ」

茨木童子「あの。ひょっとして 毎度迷子になって迷い混んでる?」


九尾「だーりんじゃしのー
しゃーないて Σん!? ちょい待ち あれだーりんの弟の虫ちゃうかえ!?」

白「ん? あれカイコついて来たのか」


茨木童子「Σえ!ペット!?
マズッ 虫師に操られてるんじゃ」はっ







虫師「Σぐほっ ど、毒たすけっ」げほごほ這いずりっ

カイコばっさばっさ



白「あいつの粉、毒有ったのか」びっくり。

九尾「ま、だーりんの身内の生気食らって生きとっとら 三下が操るとか無理じゃな」うんうん

茨木童子「あー 同じ虫としてムカついたと。」納得。




酒呑童子「へ?え? 何?」ぽつん。




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