小咄

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くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

7月19日

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一二三「なあなあなあ。」袖くいくい

蒼月「ん? なに?
俺の所くるとか珍しいね」



一二三「この家じゃ珍しく普通っぽい人にしか解らない話なんだべ」

蒼月「ああうん。俺普通の扱いなんだね

そりゃ黄龍様や殿や忍頭にゃ負けるけどさ。」




一二三「それだ!」びしっ

蒼月「Σどれ!?」

一二三「この家 あっちやこっちのお偉いさんが集り倒してるだ!

なんだべ?魄哉さんコレクターなんだべか?」

蒼月「Σどんなコレクター!?」



一二三「普通に見えるシロさんだって、周りが派手過ぎてかすんでるだけで、あの歳じゃ剣術天才レベルだべ

この家で普通かそれ以下なの蒼月さんくらいだべ!
不自然だっ」


蒼月「ちょっとバカラス!!この子にどんな教育してるの!?」

彬羽「は? 本当の事しか教えて無いぞ。」




一二三「ちなみに彬羽さんも 演算処理能力がナマモノじゃねえって話だべ」

蒼月「あー。そこは認めるけどさ

え?何?俺 そんな落ちこぼれなわけ?」


彬羽(性格に難が有りすぎるだけで潜在能力は高いの黙っておくか
調子に乗るなこいつは。)


蒼月「なんだよ」けっ
彬羽「いや。何も。」





魄哉「はい。では一二三ちゃんの疑問にお答えしましょう」


蒼月「あれ?仕事中だったんじゃ」

魄哉「息抜きくらいさせて下さい 本気で辛いです頭パンクします子供愛でてメンタル回復しないとヤバイんです お願いですから休ませて下さい」


蒼月「・・ 好きなだけ撫でれば?」引。


魄哉「よしよしよしよし 一二三ちゃんは賢いですね
そうですかあ。自分で気がつきましたか」にこにこ。


彬羽「後で手伝うから休んどけ」

魄哉「ありがとうございます。はー癒される」一二三だっこ。




一二三「んで、なしてお偉いさんいっぱいなんだ?」



魄哉「そこはですね

まず逆から説明しましょう」


蒼月「逆?」


魄哉「はい。逆からです

どういうシステムかは解らないんですがね
僕らみたいな 色々と突き抜けた存在って言うのは
周りが不幸になる確率が高いようなんです」

彬羽「そうなのか?」


魄哉「なぜかそうなんですよねえ

目立つからなのか何なのか
例えば一般の人と とても仲良くなるとします。

するとその人は ほぼ例外無く不幸というか、身の破滅に陥るんですよ」



粋「あ。なるほど」ひょこっ


蒼月「なるほど? 思い当たる事あんの?」



粋「うちの母ちゃん確かにそうだったなあって。」


蒼月「凄えコメントしづらいよ」




粋「まあ、父ちゃんもかなり不幸だったんだけどな
あれ そんな法則があったからなのか。」ふむ


彬羽「そうか お前の所は母親が人間だったか。」

粋「おうよ。んで、父ちゃん が先代黄竜眼サマの息子
つまり 魄哉の言う色々と突き抜けてるって奴だなあ」


魄哉「なんでそんな事になるのか解りませんがね

おそらく、一般人には影響力が強すぎるんでしょう
それを所有しても問題ないくらいの人としか一緒に居られないって事ですね 」苦笑。


一二三「Σんじゃ粋さん一生結婚できねえだか!!」

粋「Σなんで俺名指し!?」




魄哉「大丈夫じゃないですか?
火の玉出すくらいで普段は限りなく人に近いわけですし

・・相手が見つかれば ですが。」

粋「Σ最後最後!ちょっと悩むなよ!!」




彬羽「つまりは この家にいるのは全員影響受けない奴って事か。」

魄哉「はい。もしくは影響与えちゃうタイプですね

ですから 皆集めちゃえとなったと言うのもあったりします」




蒼月「ん?つまりは俺は鈍感って事?」

魄哉「あーいえ そうではないんですが

似たようなもんですね。

(だから潜在能力が凄まじいんですから努力してくださいっ)」






白「つまり、人間なのにはおまえ副官に出来た家康って凄いんだな。」


家康「水たまりハマっちゃった 私の足袋どこー?」ぼとぼと。


魄哉「引き出しの下から2番目です!!覚えて下さいそして 濡れたのは脱いで歩く!
あああ廊下がっ」どたばたっ


蒼月「コレが凄いのか
わっかんないもんだねえ。」

家康「はっはっは。人は見かけによらないよ」ドヤッ

彬羽「濡れたままで畳に立つな。」




家康「てかね。ちょっと気を付けてあげて。」手招きっ


白「ん?」


家康(お前は知ってるから言うけどさ。
魄哉の奥さん命日もうすぐ)ひそっ

白「あ。そういう事か。」


家康「全部体験談なんだよねえ」

白「成る程」ふむ



粋・蒼月「?」




彬羽「一二三?」

一二三「魄哉さん ちょっとちょっと」てくてく。


魄哉「はい?」雑巾絞りっ




一二三「よしよし。」なでなで

魄哉「Σはいい!?」


一二三「おかけで皆寂しくないのありがとうだ」にぱっ




粋「あ、やべ うるっと来た。」

家康「あはは。涙腺弱いねー」



魄哉「すみません。泣いていいですか?」

一二三「Σえ」びくっ


蒼月「Σなんでこんなダメージ受けてんの!?」





白「思ったよりきてるな」

家康「だねえ。 優しくしたげよ」うん。





魄哉「なお、一二三ちゃん達 山童も。レアな上中々にえげつない影響力のある存在です

その気になれば立派な怪獣になりますよ」

彬羽「Σせんでいい!!」くわっ

蒼月「Σいったい何を育てる気だよ!」






家康「あ。大丈夫 いつものとおりだね」






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