小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

7月2日

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<割烹 春一>



ひな「今日もお疲れですねえ」

粋「兄貴がめちゃ食う理由が解ったよ」ぐったり

庵「役者業って んな体力仕事なのかあ」うわあ。



白「ヤワだな。
あ、とりあえずザルソバ4枚。」


ひな「あら。今日は天ぷらうどんじゃないんですね」
白「暑いからな」



粋「とりあえずで聞いてて胸焼けがっ」

庵「いや、水ばっか飲んでないで食べれば?」

粋「Σマジで疲れると食べる気無くすんだよ!」

庵「Σいちいち涙目なるな!どんだけ辛いの!?」



ひな「今日もシゴき厳しかったんですね?」

白「ちょっと虐めすぎたかもしれない。ま、いいか」





朱禅「あーもう。店の中で辛気臭えなあ

ほれ、お得意さんへのサービスだ。食え食え」


粋「?
なんだこれ」



朱禅「生レバー。」

粋「お前 人の話聞いてたか?」 





白「ん?栄養のにおい」ぴく。

粋「Σどんなニオイ!?!?」




ひな「さりげにお兄さんもお疲れなんですね」




朱禅「大丈夫だって。一口いきゃあ食えるようになるもんだって
たぶん。」

粋「いやー それがあの」

ひな「?」




粋「俺生肉食えねえんだよ。」

庵「実は私も。」挙手。

朱禅「Σしまった! 人間社会にはイマイチ浸透してなかった!!」 



ひな「人でも好きな人は好きなんだけど。」うーん。

朱禅「そうか。肉は火を通すもんだったか」



白「そういや蛇だったな。」
粋「あー。そりゃ生で丸のみだもんなあ」



彬羽「食いもん屋で食欲無くす話はやめろ」

白「あれ?バカラスいたのか。」

彬羽「Σお前がいきなりソバ四人前頼むからだろが!!」

庵「お蕎麦担当おつかれ。」





朱禅「しっかしなあ。お前は生肉抵抗無いんだな」

白「物焼いて食べる習慣が無かったからな」

粋「兄上 火出せるのになんで生でいってたんすか」
白「めんどいから。」きっぱり


彬羽「手前ら日本語解ってんのか?」イラッ

庵「どうどうどうどう。」



飛天「梅雨のジメジメ 蒸し暑さ
疲労による食欲不振にこれ一本!

はいよ お試しあれ」


彬羽「また何処から生えた。」

 



飛天「普通に飯を食べに来たんだけどな。」

ひな「いらっしゃいませー。」にっこり


粋(Σプロだ!!)






飛天「て、事で えーと。

じっくり煮込んだ海鮮ダシ雑炊な。」ちらっ

彬羽「こらまて。一番暑苦しいの選んだろ。」


飛天「よろしく 店員サン」にやり。




朱禅「仕事だ割り切れ
俺は魚捌いてっし彬羽頼んだ 倒れんなよー」

彬羽「Σぐ! 手前覚えてろよ!!」


白「どこの悪役だ」




飛天「さて、五月蝿いのがいない内に

水分しか欲しくないんだよな?」

粋「いきなり何の問診だよ」


ひな「あら、良かったですね
飛天さんそこらのヤブ医者よりよっぽど腕がたちますよ?」

飛天(なぜヤブをつけるんだ。)


白「まあ荒いけどな

結果だけ見たら大概良くなるし 丁度いいから脳ミソ見てもらえ」

粋「Σさらっと酷え!」

飛天「あー。脳ミソは頭開かないとどうなってるか解らないし そもそも外科はあんまり「Σお前も本気で答えんな!!」


飛天「と、言うことで さっき出してたコレだ。
試供品飲んでみるか?」

粋「何だよこの ドドメ色の液体」




飛天「液体になるまで煮込んだマムシ。」

粋「Σマムシオンリーかよ!?」ひいいっ


 


ざくっ

朱禅「ぎゃあああ!指がああああ!!!」

ひな「救急箱救急箱。」がさがさ


飛天「お前マムシじゃないだろ?煮込まないから大丈夫だって。」



粋「なあ!お前 本当に腕いいのか!?」

飛天「マムシは栄養価高いんだぞ?」

粋「だからって丸ごと煮込むな!よく見たらドロッドロじゃねえか!飲めるかっ!!」




飛天「あれ?ダメか

うちの里じゃ結構人気なんだけどな。」



一同( Σカラス天狗って一体!?)




白「お前も生肉いけるタイプだな」

飛天「そりゃカラスだし。」



庵「成る程。 生臭いのは気にならないのか」引。





彬羽「おら 出来たぞ雑炊。とっとと食

Σう!なんだこの臭い!?」

一同「え?」



飛天「何って マムシ?」

彬羽「Σこっち近付けんな!!」



ひな「あら?カラス天狗でもダメな人も居るんですね?」


粋「ああ!あれか

ほら 人間でも納豆いけるのとダメなの居る的な!」
庵「成る程!」おおっ



飛天「つか お前こそ暑さ弱いんだから飲むべきだよな?

ほれほれ」

彬羽「やめろ!目に染みるっ」


粋「俺 生物的に耐性あってもダメなもん勧められてたのかよ」




飛天「ん?待てよ
栄養として考えるなら 更にこうワンランク

お。この生レバーもーらい」

どぷんっ


一同「Σ!?」

 




ぐっちゃぐっちゃ。



飛天「よし

ほれ 一気。」


彬羽「Σ出来るかあっ!!!」





庵「なんか気分悪くなってきた」

朱禅「あらゆる意味ですっげえ生臭いよな」




粋「あ。」

庵「ん?」




粋「そうだ、こってりしたのは辛えけど 納豆ならいける!
納豆いっちょ頼むわ」

庵「これ以上店内の空気カオスにしろってか。」

 



白「お前あんなの食べるのか

腐ってるんだぞ」むうろ


粋「Σ生肉食う人に言われた!!」






ひな「今お客さん来ても逃げそうですねえ」


朱禅「湿度高えから空気こもるしな

お前ら沢山オーダーしろよくそっ」








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